ギター弾き語りの上達法

Pocket

「もっとギターの弾き語りが上手くなりたい!」と思っていませんか?でも、どんな練習をすれば良いのかが分からず、困っている人も多いのではないでしょうか。

ギター弾き語りを上達させるためにできる事は、まだまだたくさんあります。これらを押さえて練習することで、確実に作品としてのレベルをアップさせることができるでしょう。

今回は、ギター弾き語りの上達方法について解説していきます。

この記事の内容は、動画でも解説しています。以下の画面中央の再生ボタンを押してご覧ください。

【無料】こんなことまで教則本には書いてない!!現役シンガーソングライターが教えるギター講座・全16話4時間8分の無料レッスン動画を受け取る

弾き語りをできるようになるには

かっこよく弾き語りをするためには、まずは一通り演奏できるようにならなければなりません。とは言っても、いきなりギターを弾いて歌って…という形から入るのは至難の業です。多くの場合、弾き語りの形にするためには、次のような3段階の練習が必要になります。

1.歌詞をあらかた覚えておく
2.右手のストロークパターンを無意識に出来るようにする
3.同時に練習する

弾き語りの練習をしていく上で陥りやすいのは、「演奏が止まってしまうこと」です。こうなると途切れ途切れで演奏することが癖づいてしまうので、“止まらないようにする”ことを心掛けましょう。

どうしても止まってしまう場合は、止まらずに演奏できるところまでテンポを落としましょう。ゆっくりで止まらずに演奏できたら、次は少しテンポを上げます。この繰り返しで、通常のテンポで演奏できるようにしていきます。

弾き語りの練習方法については「弾きながら歌うのって難しい!ギター弾き語りで歌えない時の練習法」で、より詳しく解説しています。

【無料】こんなことまで教則本には書いてない!!現役シンガーソングライターが教えるギター講座・全16話4時間8分の無料レッスン動画を受け取る

ギター弾き語り上達法

ここからは、1曲を一通り通せるようになった後、一層の上達のためにやるべきことについて解説していきます。

自分の演奏を録音・録画する

演奏をレベルアップさせるためにぜひ取り入れてほしいのは、“自身の演奏を録音・録画する”ということです。これによって、自分の演奏を客観的に見たり聞いたりできます。

上達のためには、この“客観的に”という所が非常に重要です。なぜなら、演奏中は上手に弾けていると思っていても、録音・録画したものを聞いてみるとイメージと違うことがよくあるからです。

こうすることで、演奏している時には気付けなかった“粗い部分”を発見できるのです。あとはそこを修正していくことでより良くしていくことができるので、自分の演奏を録音したり録画したりすることが、上達に有効なのです。

テンポやリズムを安定させる

上達のためには、テンポやストロークのリズムを安定させることが必須です。上手な人の演奏を聴くと必ずこの2つがしっかりしています。そのため、安心して聴くことができ、“上手”という印象を受けます。

その一方で、初心者さんの演奏では、テンポやリズムにムラがあることがよくあります。これだと聴き手が安心して聴いていられないために、”いまひとつ”な作品になりやすいのです。

このように「上手かそうでないか」は、テクニック的な事よりもまず、テンポやリズムが安定しているかどうかで判断されます。逆に言えば、難しいことをしていなくてもテンポやリズムが安定しているかどうかで、聴き手が受ける印象は大きく異なるのです。

もしあなたが「自分の演奏はなんだか素人っぽさがある」と感じているなら、まずはテンポやリズムを安定させられるよう徹底しましょう。これだけで、全体的な質がグンとアップするはずです。

ギターを無意識レベルで弾けるようにする

弾き語りの上達には“歌がどのくらい本気で歌えるか”も大きく関係します。

そのためには、“手が勝手に動く”くらいの無意識レベルで、ギターを演奏できるようにすることが大切です。つまり、演奏中の手の動きを体に叩き込んで癖づけるという事です。こうすると歌に集中できるようになり、弾き語りの質がアップします。

実際に弾き語りを練習している時のことを思い浮かべてみてください。その時、ギターと歌の両方のことを考えていますよね。

この状態だと、どうしても歌とギターの両方に注意が散ってしまいます。そのため、歌にもあまり気持ちが入らず、ただメロディーを追っているだけの歌になりやすいのです。なので、歌に集中できるようにするためにも、ギター演奏の手の動きを体に叩き込んでおく必要があるのです。

歌にもこだわる

弾き語りの練習で、忘れられがちなポイントが歌へのこだわりです。

“歌”は弾き語りの曲の作品としての出来に大きく関わります。なぜなら、弾き語りで聴き手が最も注目しているのが“歌”だからです。

ですので、どれだけギターが上手でも、歌が棒読みのようになっていると、全体の作品としての質は高まっていきません。なので、歌の研究も忘れずに行いましょう。

例えば、録音や録画をしたものを聞いてみて「ここの音が少し外れているのが気になる」「ここはもう少し優しく歌った方が良い」というように感じたら、それを修正していきましょう。

このように歌だけの研究を行い、こだわりを持つことで、さらに弾き語りの質を上げていきます。

大きな音量で演奏する機会を作る

もしあなたが、周囲への騒音が気になる環境の中だけでしか演奏したことがないなら、たまには場所を変えて思い切り音を鳴らして歌える環境に出向いてみましょう。そういった場所で練習をすると、普段とは違った感覚になることに気づきます。

例えば、ギターの音の幅広さに気づくことができます。その他、歌っている時の喉や体、顔の筋肉の使い方等の違いに気づくこともあります。

すると、その音の使い方を工夫できるようになっていきます。例えば、「ここではダイナミックな音を出す」とか、「ここではか弱い細めの声で…」といったように、表現の幅を広げられるのです。そうすることによって、上達に繋げていけるのです。

また、大きな音で演奏したり歌ったりすると、いつもはしないミスをすることもよくあります。そのため、自宅での普段の練習以外に、大きな音や声を出して練習する機会を設けることは非常に重要なのです。

では、大きな音量を出せる環境とは、どのような場所でしょうか。代表的な場所が、楽器や歌の練習を目的とした施設“音楽スタジオ”です。その他、カラオケボックスなどが練習に使える場合もありますので、調べてみると良いですね。

その他、弾き語りの練習ができる場所については「アコギってどこで弾ける?ギターの練習ができる場所」でご紹介していますので、参考にしてみてください。

最小音量をより小さくし、ダイナミクスを広げる

上達のために、比較的すぐに取り入れられるテクニックもご紹介しておきましょう。

それは“ダイナミクスを広げる”という事です。ダイナミクスとは、強弱の表現の幅を指します。つまり、最小音量(弱)から最大音量(強)の幅を大きくするという事です。この幅を大きくすることで深みが出て、聴き手の心に響きやすい演奏になります。

例えば、強弱を示す記号には、よく目にするものだけでも以下のような幅があります。

この幅をギターの音や歌で表現することで、ダイナミックな演奏になるという事なんですね。この“ダイナミクス”を広げるために、ほとんどの人は最大音量をより大きく、強くしようと考えます。ですが、最小音量を今よりも小さくする方が、効果がすぐに出やすいです。

なぜかというと、多くの人は次の図の青矢印くらいの幅で演奏しているからです。

このように最大音量はすでに研究済みであることが多く、伸びしろが小さい場合が多いのです。反対に、最小音量についてはあまり目を向けていない人が多く、伸びしろが大きいことがよくあるのです。そのため、次の図の赤矢印で表したような幅に音量の幅を広げていくのです。

こうすると強弱の幅が大きくなり、奥行きのある演奏にすることが出来るのです。なので、深みのない演奏でお悩みの方は、最小音量を今より小さくする練習を取り入れることをおすすめします。

この“ダイナミクス”を広げる練習は、小さい音量で演奏しているだけでは「これくらいの幅で演奏できる」という事が分かりにくいです。ですので、先ほども述べたように、たまには大きな音を出せる環境で練習してみてほしいと思います。

ライブをする、ステージに立っている“つもり”練習

人前で発表する機会があると、それだけで上達します。なぜかというと、その度に「聴き手にどのように聴こえるか」を強く意識するからです。ですので、ライブをするのは上達には非常に効果的と言えます。

ただ、上達の為に毎日のようにライブをするのは難しいですよね。そんな時は“ステージに立っているつもり”の練習をおすすめします。

例えば、「間違っても止まらずに、ごまかしてでも演奏を続ける」とか「目の前にぬいぐるみなどを並べて“見られている”という意識で演奏する」といったような練習をするのです。

つまり「本番だったらどう切り抜けるだろう?」という事を考え、“見せる”“聴かせる”ことを意識するのです。そうすることで、練習している曲が作品らしくなっていきます。

イメージを明確にしておくこと

一通り弾けるようになったら、「ここはこうする」という方法よりも、「自分はどのような演奏にしていきたいか」を明確にすることが重要になってきます。言い換えてみれば、大体のゴールを定めてやるという事です。

このイメージがない状態で、ただただ弾き続けているだけでは「上手くなりたいのにならない」「何をどう練習すれば良いのかわからない」という悩みの沼に陥ってしまいます。だから、「どこを目指すのか」という目的地を決めてやることが必要なのです。

では、どのようにそのイメージを作っていくのかというと、まずは曲を聴いて受けるイメージを挙げてみてください。例えば、「この曲は何となく黄色が似合う曲」とか「季節は秋っぽい感じ」とか「切ないな」というようなことです。

この時、頭に浮かんだイメージを言葉にしておくのがおすすめです。そのままにしておくと、せっかく曲のイメージを頭の中に作っても忘れてしまって、練習時にまたイメージを作るところから…の繰り返しになります。なので、ぜひ曲のイメージを定着させるために、言語化をしてみて欲しいと思います。

その他、曲の好きなところを見つけるのも良いです。例えば、「この曲のこの部分のコード進行が好き」のような、具体的な部分を挙げていくのも良いですね。すると、そのコード進行が活きるようきれいに演奏したくなりますから、これも効果的です。

原曲を聴くだけでなく、YouTubeなどで他の人が弾き語りしている動画を見るのもおすすめです。それを見ていると、真似したい所やそうでない箇所に出会うと思います。「ここかっこいい」「私はここの部分ちょっと違う感じにしたい」という感じですね。

そういったことを見付けていくうちに、「こう演奏したい」というイメージを作り上げていくことができます。ただ、このイメージを持つというのは、自分なりに曲を理解するという事でもありますので、人によってはすごく時間がかかるかもしれません。でもここは、「今後の演奏が伸びていくのか、ただ何となくコードを追うだけの演奏になるのか」に大きく影響するところです。

ここでイメージを作れた人は、目的地がはっきりする分伸びます。だから、練習している曲としばらく向き合ってみて、ぜひじっくり考えてみて欲しいと思います。

【無料】こんなことまで教則本には書いてない!!現役シンガーソングライターが教えるギター講座・全16話4時間8分の無料レッスン動画を受け取る

ギター弾き語りの上達法を押さえて上手くなろう!:まとめ

ここまでギター弾き語りの上達方法について解説してきました。

・歌詞とストロークパターンを覚えた上で、弾き語りの形にしていく。

・自分の演奏を録音、録画して見返す。

・テンポやリズムを安定させる。

・考えずに弾けるくらいにギターの演奏を体に叩き込む。

・歌にもこだわる。

・たまには大きな音量を出せる環境で練習する。

・最小音量をより小さくし、ダイナミクスを広げる。

・ライブをしたり、本番の“つもり”練習をしたりする。

・「こんなふうに弾きたい」というイメージを明確にしておく。

一通り弾き語りの形にできたらそこでゴール!ではなく、さらなる上達の為にできることがまだまだあります。一つ一つを実践していけば、自分の理想の弾き語りに近づいていくでしょう。

尚、ただいまギター初心者さんに向けて、無料動画レッスンをプレゼント中です。以下のリンクよりお受け取りいただき、ぜひ日々の練習にお役立てください。

【無料】こんなことまで教則本には書いてない!!現役シンガーソングライターが教えるギター講座・全16話4時間8分の無料レッスン動画を受け取る

この記事が参考になれば嬉しいです。

B型さん

   
関連ページ