初心者さんのギターテンポ練習方法!メトロノームの使い方、合わせ方

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「ギターの練習にはメトロノームが必要」というのは、よく言われることです。

でも、初心者さんのうちは、使い方が分からなかったり合っているのかわからなかったり…ということがありますよね。

使い方を理解せずに、ただメトロノームを鳴らしているだけでは全く意味がありません。ですが、使い方をきちんと理解し、使うべき時に使うことで、非常に高い効果を発揮してくれます。

今回は、メトロノームの使い方やテンポの練習方法について解説していきます。

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メトロノーム、初めは必要なし!

メトロノームを使用したテンポの練習の重要性はよく言われます。

ですが、ギターを始めたばかりの頃には使いません。なぜなら、そのような時にメトロノームを鳴らしても、音に合わせられないため意味がないのです。必要になるのは、曲がおおよそ形になってきた頃からです。

例えば、次のような時に使います。

・箇所によってテンポが速くなったり遅くなったりする。

・演奏していると、どんどん速くなっていく。

このように、1曲を通してテンポが安定しない時に使用します。つまり、メトロノームを使い始めるのは、少し弾けるようになってからという事です。

ある程度弾けるようになったら、ご自身の演奏を録音し、心地良いテンポで演奏できているかを客観的に確認してみましょう。そして、修正したい箇所の練習を行う時にメトロノームを使います。

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メトロノームの使い方、合わせ方

ここからは、メトロノームの使い方について解説していきます。メトロノームのタイプは主に2種類あり、1つは下の写真のような振り子式のものです。

これは、振り子が左右に動き、「カチカチカチカチ」とテンポをとります。

2つ目は、下の写真のような電子式のものです。

こちらは電子音によってテンポを刻みます。この電子式のものは、コンパクトで使いやすく、ギター演奏者の中でも定番のものです。ですので、今回はこちらを例に使い方を解説していきます。

テンポを設定する

まずはメトロノームのテンポを設定しましょう。楽譜の始めのところに、次の青で囲ったところのような表記があることがあります。

これがテンポを表す表記です。以下の写真で赤く囲った「TEMPO(テンポ)」のところをこの数字に設定します。

また、上の写真で青く囲ったところは「BEAT」と書かれていますが、これは「拍子」を表します。音楽の授業などで、先生の「1、2、3、4!1、2、3、4!」という手拍子に合わせて演奏することがありますよね。

この「1、2、3、4」の周期で演奏されるものは4拍子の曲です。つまり、このカウントがしっくり来る曲は「4拍子」のものということになります。したがって、この場合はこの部分を「4」に設定します。

仮にあなたの練習している曲が「1、2、3!1、2、3!」のカウントに合うのであれば、ここは「3」に合わせることになります。

普段聴いている音楽は、多くの場合4拍子ですので、今回は「4」に設定して解説します。これで設定は終了です。

どこで合わせたらいい?メトロノームとの合わせ方

メトロノームの音を鳴らしたはいいけれど、どこにどの音を合わせれば良いかが分からず迷子になってしまう事がありますよね。演奏を始める前に、この判別方法を理解しておきましょう。

メトロノームを先述のように設定すると、「ピィ ピッ ピッ ピッ」のように、4つの電子音のうちの最初の音だけが高くなることが分かると思います。この高い「ピィ」の音が、楽譜の小節の頭にくるように演奏します。つまり、以下のようになるという事です。

もしくは、これを手拍子で考えてみても良いです。

曲に合わせて手を叩きながら「1,2,3,4!1,2,3,4!」とカウントしてみましょう。この「1」に当たるところが「ピィ」に合わせる所になります。つまり、その箇所に当たるところから「ピィ」に合うように弾き始めれば良いという事です。

これを理解しておけば、タイミングが分からずに迷子になることもなくなります。

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メトロノームを使った練習の注意点

メトロノームを使用した練習をする時に、知っておくべき点を2つ解説します。

1曲通してメトロノームに合わせる必要はない

“メトロノームを使用した練習”と聞くと、きっちりこの電子音に合わせて、1曲丸々演奏できなければならないと考えるかもしれません。ですが、そのような練習は必要ありません。

メトロノームは、部分的な練習をする時に使用すると良いです。なぜかというと、1曲丸々メトロノームに完璧に合わせられるようになることが、この練習の目的ではないからです。

演奏するのは生身の人間ですから、テンポには多少ズレや揺らぎが生じるのは当たり前です。それがかえって心地よく感じることもよくあります。つまり、重要なのは“心地よく聞こえるテンポになっているかどうか”なのです。

だから、1曲を通してメトロノームに多少合わないところがあっても、それは全てNGという事ではないのです。

逆に、メトロノームに完璧に合う演奏はどこか機械的で無機質に感じることがあります。ですから、電子音に完璧に合わせようとする必要はないということなのです。

先述の通り、大切なのは“全体を通して心地良いテンポで演奏できるか”という事です。メトロノームはそのために使うと考えておきましょう。

自分の演奏が、心地良いテンポになっているかを知るためには、ご自身の演奏を録音してみることが重要です。その音源を聞いた時に「改善すべき」と感じたところを、メトロノームを使って重点的に練習しましょう。

ゆっくりで現状を把握し、そこから速くしていく

テンポをキープできるようになるためには、まずは“ゆっくり”から始めることがコツです。

原曲通りのテンポを設定し、実際にそれに合わせて演奏してみると、粗さが目立って必死感のある演奏になってしまうことがよくあります。そのような場合はテンポ遅くしましょう。この時、思っているより遅めに設定するのがポイントです。

この”ゆっくり”の練習によって自分自身の現状を確認することが出来ます。つまり、「どこができていないか」という苦手なポイントが見えてきやすいのです。

「原曲のテンポで弾きたいから」と、粗さが目立つ状態で練習を続けることはしてはいけません。これでは、粗さを改善することができないからです。むしろ、粗い状態が癖づいてしまうことになります。

また、速いテンポで練習していると、その”粗さ”をごまかせているような気になることもあります。ですが、そういう演奏は実際に録音して聴いてみると、やはり粗いと感じるものです。

ゆっくり演奏した時に安定したテンポにできない部分は、速くしてもダメなままなのです。

試しに、自分では「弾けている」と思っているところをゆっくりとしたテンポで弾いてみましょう。ここで、「あれ?合わせにくいな」と感じたら、そこは修正が必要な箇所である可能性が高いです。その部分の修正を行っていきましょう。

遅いテンポで演奏すると、このような弱点がはっきりと見えます。ですから、ゆっくりとしたテンポで練習し、粗い点をしっかりと修正しておくことが重要なのです。

そして、ゆっくり演奏することに慣れたら、4~5ずつテンポを上げていくようにすると良いですね。

もし、メトロノームのテンポが遅すぎて合わせづらい場合は、その倍のテンポに設定すると良いです。

例えば、テンポを40に落としたとします。これで演奏すると「ピッ ピッ ピッ ピッ」の各音の間が開きすぎていて合わせづらいことがあります。

その場合は、倍の80に設定して、それに合わせて40のテンポで演奏するようにすると良いです。こうすると、開きすぎていた各音の間にも音が入るように聞こえるため、リズムを取りやすくなります。

ゆっくり演奏できたものは、速くしてもきちんと弾けるようになります。ですから、テンポを落として練習するというのは、上達に非常に効果的と言えます。

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メトロノームを使用しない練習方法

ここまで、テンポを安定させる練習にはメトロノームが有効であることを解説してきました。ですが、メトロノームを使用せずにテンポ練習をする方法もあります。ここでは、その方法をご紹介します。

それは、“原曲に合わせる”というものです。曲をある程度弾けるようになったら、練習中の曲に合わせて演奏します。

この時使用するのはライブ音源などではなく、スタジオでレコーディングされているものです。そのような音源は、レコーディング時にきっちりをテンポを取って演奏されているものがほとんどです。そのため、これに合わせて練習をすることで、そのテンポが体に染みついていきます。

その結果、1曲を通して安定したテンポで演奏できるようになるというわけです。ギターのテンポ練習には、このような方法もあります。

ただ、細かなところを集中的に行うには、この方法は向きません。「この部分を集中的にやりたい!」という時にメトロノームを使用すると良いですね。

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まとめ

ここまで、ギターのテンポ練習方法やメトロノームの使い方について解説してきました。

・初めはメトロノーム不要。ある程度弾けるようになってからが出番。

・テンポと拍子を設定し、高い音に1小節の頭、もしくは「1、2、3、4!」とカウントを取った時の「1」のところが合うように演奏する。

・曲の初めから終わりまで、メトロノームにばっちりと合う必要はない。多少のズレや揺らぎは起こるのは当然。

・遅いテンポに設定して練習する。メトロノームが遅すぎて合わせづらい時は2倍のテンポに設定し、同じように演奏すると合わせやすくなる。

・ゆっくりと弾くことで苦手ポイントが見える。ゆっくりと弾いた時に粗がある部分は、速くしても粗があるため、まずは遅いテンポで確実に弾けるようにする。それができたら4~5ずつテンポを上げて練習する。

・原曲に合わせることで、曲全体のテンポを安定させる練習ができる。細かなところはメトロノームを使用するとより効果的。

メトロノームはとても便利な道具です。上手く使って、細かなところをより磨いて上達していきましょう。

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この記事が参考になれば嬉しいです。

B型さん

   
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