初心者がギターを習得・上達するには練習時間はどのくらい必要?

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「ギターを弾きたいなら、1日最低でも1時間は弾け!」と聞いて、自分は弾けるようにならないのかも…と不安になっていませんか?

私が初めて買った教則本にも書いてありましたが、これを言葉通りに受け取ってしまうと、やる気はダウンしていくばかりです。

どのように練習を進めて行けば弾けるようになるのかを理解しておけば、漠然とした不安に押しつぶされずに済みます。

今回は、ギターの練習時間について解説していきます。

↓この記事の内容を動画でも解説しています。画面中央の再生ボタンを押してご覧ください。

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何時間練習すべき?最低でも1日1時間以上?

「ギターを弾きたいなら最低でも1時間は練習!」と教則本の他、ネットでも書かれていることがよくあります。

これを見ると、忙しい毎日の中で「1時間も練習に費やせないよ」という方は、自分には無理だと思ってしまうでしょう。

もちろん、毎日まとまった練習時間があれば、それだけ上達もしやすいでしょう。でも、毎日1時間も練習できないからと言って、弾けるようにならないということはありません。

そもそも、ギターを始めたばかりの時に長時間練習し続けるのは難しいです。なぜなら、始めから長時間練習すると、体に負担がかかってしまうからです。

例えば、ギターを演奏する際、手首や指は日常生活とは異なる使い方をします。そのため、練習していると段々手首や指が痛くなってきます。

この状態で練習を続けると、手首などを傷め、腱鞘炎になってしまいます。こうなると数日、ひどい場合には数週間、練習はおろか日常生活も辛いものとなります。

よって、少し痛くなってきたと感じたら、練習は一旦休憩する必要があります。こういうわけで、ギター始めたての頃に1時間も練習を続けるのは難しいのです。

何時間も弾き続けられるようになるのは、手の使い方などが分かり、ある程度弾けるようになってからです。このことを考えると、初めのうちは、頑張っても大体の人は平均30分くらいの練習になるはずです。

だから、“毎日1時間以上練習しなければ、弾けるようにならない”という事はないのです。

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練習時間より大切なこと

「練習は毎日~時間以上!」と言われると、気が滅入ってしまいますよね。でも、ギターの練習をする上で、あまり時間を意識する必要はありません。

それよりも大切なことを意識できていれば、必ず弾けるようになります。ここでは、練習する上で意識すべき、時間よりも大切な2点のことを解説します。

続けること

まず1点目は、続けることです。ギターを弾けるようになるためには、これが一番大切です。

1週間のうちの1日にまとめて何時間も練習するより、1日5分でも毎日練習する方が良いです。

ギターの練習を1日サボると、3日前に戻ると言われます。

例えば、日曜日に何時間も練習して、次の日曜日までやらないとします。すると3日×6日間で、1週間で18日分も後退することになります。

実際、私はこれまでのギター生活の中で、何日もサボったことがあります。その時はやはり、指が動きにくい等の後退した感覚がありました。

一方、毎日少しずつでも続けていくことで、このような後退を防ぐことができます。前進するスピードはゆっくりでも、確実に積み上げていくことができるのです。

また、時間にこだわり「毎日1時間やる!」と目標を立てると失敗します。それは、1時間できなかった日に落ち込んでしまい、そのせいでやる気もダウンしてしまうからです。

ですから、「時間がない時にはギターを抱えるだけでもいい」というように低い目標を立てるのがおすすめです。

こうすれば、「今日も少し練習できた」という充実感を感じやすく、続けることに繋がります。「抱えるだけでも」と思っていたけど、いつの間にか集中して随分時間がたっていた…という事もあります。

このように、時間にこだわってできない日があるより、それにこだわらず毎日触る方が確実に弾けるようになっていくのです。

例え毎日触れなかったとしても、「日が開いてしまったからもうだめだ…」と思う必要はありません。そこからまた続けていけばいいのです。

とにかく、やめずに続けるという事が非常に重要です。

量より質

時間より大切な事の2点目に「量より質」ということが挙げられます。

大切なのはギターを抱えている時間ではなく、質の高い練習をすることなのです。

例えば、勉強のことを考えてみましょう。メールのやり取りなど、スマホをちょこちょこ触りながら1時間勉強する人と、他のことには目もくれず、集中して30分勉強する人がいるとします。

この2人のうち、どちらの成績が良くなると思いますか?おそらく多くの人が後者だと答えるはずです。

また、毎日とりあえず問題を解いているだけの人と、「今日はこれを理解する!」と目標を明確にして勉強している人ならどうでしょうか。これもおそらく、後者の方が成績優秀でしょう。

なぜかと言うと、後者の方が質の高い、効果的な勉強をしているからです。この例からも分かるように、大切なことは「集中すること」と「目的意識」なのです。

ギターの練習もこれと同じで、ただ1時間ギターを抱えているだけでは上達は遅くなります。逆に、短時間でも集中し、「どの点を克服するのか」という目的意識を持って練習すれば早く上達します。言ってみれば、時間は“結果”です。

「練習に夢中になって、気付いたら時間が経っていた」という練習が良いのであり、ただ「1時間抱えていれば良い」というわけではないのです。

ですから、あまり「1日1時間」という時間に固執せず、練習の質を上げると考えることが大切です。

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ギターがない時でもできる練習

「毎日ギターを練習する時間が取れない!」とお悩みのあなた。

何もギターを抱えることだけが「練習」ではありません。ギターは、抱えていなくても練習できるのです。ここでは、ギターがない時でもできる練習をご紹介します。

指を開くストレッチ

ギターを演奏するには、利き手と反対の手指で、次のように一度に複数の弦を押さえなければなりません。

これをするためには、指の間を大きく開けられるようになる必要があります。そのためには、指のストレッチが効果的です。

やり方は以下の通りです。

1、左手(利き手ではない方)をパーの状態にします。

2、人差し指と中指・中指と薬指・薬指と小指の間を、反対の手で次のように開きます。

やりすぎると手を痛めてしまうため、指の間が適度に伸びる程度に行いましょう。この時、指を前後ではなく真横に向かって開くようにしましょう。

また、次のように、太ももを指の間に挿し込むようにして開くのも効果的です。

これならギターがなくてもできますね。

右手を脱力させる練習

ギターを演奏するためには、右手の動きも重要です。時に、左手以上に右手は大切だと言われる程です。

リズムよく右手を動かすためには、脱力して右手を振れるようにならなければなりません。そのための練習として、手首をブラブラさせるのが効果的です。

身近なところで言えば、体育の時の手首の柔軟体操や、次のように手を洗った後に水を切るあの動作がそれにあたります。

この動作によって、右手の脱力の加減を知ることができるので、これもギターの練習になります。

右手のストロークの練習

ギターを持っていない時でも、右手の動かし方の練習をすることができます。

ギターは、右手でジャカジャカと弦を弾くことによって演奏します。このようにジャカジャカと弾くことを「ストローク」と言います。ストロークをするためには、手の動かし方を知り、それをスムーズに行う必要があります。

例えば、次のようなストロークのパターンがあったとします。

これを弾くためには、オルタネイトストロークという技術を習得する必要があります。オルタネイトストロークとは、右手を上下交互に振って演奏するテクニックの事です。

このリズムを再現するためには、手を上下に振りつつ、所々で空振りをする必要が出てきます。

今回のパターンは、次の図の矢印で示したように手を動かして演奏します。尚( )内は、空振りするところです。

これを理解したら、どのように右手を振り、どこで弦を鳴らしてどこで空振りをするのかを体に覚え込ませる必要があります。

その練習をするために、必ずしもギターがなければならないわけではありません。ギターを弾いているイメージをしつつ、右手だけをジャカジャカと動かすだけでも有効な練習になります。私は、電車通学時にポケットに手を突っ込んで、これを行なっていました。

その他、音楽を聴きながらギターのストロークのパターンを口ずさむのも良いです。例えば、先ほどのパターンであれば次のような感じになります。

「ジャンジャカンジャカジャ♪」のような感じです。もちろん脳内で歌うだけも良いです。

このようにギターのパターンを口ずさむことで、実際に演奏する時に再現しやすくなるため、これも効果的です。

こんなふうにスキマ時間にできることを重ねることで、次の練習の進み具合や理解度が違ってきます。

イメージトレーニング

ギターの上達には、イメージトレーニングも有効です。

演奏したい曲のミュージックビデオや、実際に人が演奏している動画を見ながら、「こんなふうに演奏したい!」というイメージを膨らませます。

言ってみれば、これは自分にとっての「目標地点」を頭の中に作り出す作業です。この目標地点があるかないかでは、練習の進めやすさが違います。

これは、答えが分かっている数学の問題を解くようなものです。難しい問題でも、答えが明らかであるか、そうでないかによって、導き出しやすさは大きく違いますよね。

ギターの場合、「こうなりたい」という自分なりの正解を定め、そこに近づけていくようなイメージを持っていると、練習を進めやすくなります。

これらのように、ギターを持っていなくても演奏に繋がる練習をすることができます。

ギターを抱える時間が取れずに困っている方は、このようにスキマ時間を上手く活用してみてください。

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練習時間の例

ギターを弾けるようになった人はどんなふうに練習をしてきたのだろう?と思いますよね。私も思っていました。

私がギターを始めた頃、どのように練習していたのかを紹介してみたいと思います。

私は高校3年の受験生の頃にギターを始めたため、基本的に毎日家と学校、塾の往復で、在宅時は食事や入浴以外はほぼ勉強…という生活をしていました。

その中でギターという新しい趣味を始めたため、まとまった時間を取れないような状況でしたが、平日は帰宅後30分程度練習していました。そして、少しギターに慣れてきた頃には、休日に1~2時間、日によっては2~3時間程度弾いていました。

…と、こんなふうに日によって割ける時間は異なります。

人によっては、これが平日5分、休日1時間になるかもしれません。それでもOKです。もちろん、集中して取り組むことを前提とすれば、5分より30分の練習をした方が早く上達はするでしょう。

ただ、そんなことを人と比べたところで自分の目標は達成できないので、自分の生活に合わせて時間を作っていくことが大切です。そして何より、時間を意識するのではなく、質の良い練習をしましょう。

このように人それぞれギターに割ける時間は異なりますが、どのくらいの期間で習得できるのかについて「初心者がギターを弾けるようになるまでの期間はどのくらい?」でお話していますので、習得時間の目安や目標にしてみてください。

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時間の作り方

ここまでの内容で、「そんなこと言っても、毎日時間がなさ過ぎてギターを触ることすらできないんだ!」と思った方もいるかもしれません。

ここでは、時間の作り方をご紹介します。

朝の時間を利用する

1つ目の方法として、朝の時間を利用するのも良いです。

1日の終わりだとギターを触る元気が残されていない、という人は朝ならどうでしょうか。

いつもより少し早く起きて、学校や仕事に行く前に練習する時間を取るのです。いわゆる「朝活」ですね。

朝は、指の動きも鈍く、万全の状態ではないと感じるかもしれません。ただ、やはりギターに触らないよりも触った方が良いというのは、間違いありません。

ですから、夜に時間の取れない人は、朝少しギターに触れる時間を作るのも良い方法です。

削れる時間を考える

2つ目の方法は、削れる時間を考えるという事です。

「時間がない!」と思っている人は、まず「本当にないのか?」と自分自身の生活を振り返ってみましょう。つまり、時間を作るために、削れる時間を見つけ出すのです。

1日のうち、このような時間が何回かあるのなら、その時間をちょっとずつ削っていけば、チリも積もって少しまとまった時間になります。

例えば、朝起きて、ゴロゴロしながらスマホをダラダラと見てしまっているな…という事はありませんか?その時間を練習に当てることはできないかを考えてみるのです。

また、お風呂の時間はどうでしょう。いつも30分入っているところを25分にしてみたら少し時間が生まれますよね。

その他、つい目的もなしにテレビを見てしまうという事もあるかもしれません。このような時間を少しでも削ることができたら、また時間は生まれます。

このように「自分にとって、なくても構わない時間」を少しずつ削っていくことで、1日の終わりに少し時間ができるでしょう。

1日24時間というのは、絶対に変わらない事実です。その中で練習の時間を作り出すためには、必ずどこかしらの時間を削らなければなりません。

健康にもかかわるため、睡眠時間を削ることはおすすめしませんが、一度「今の生活スタイルで変えられるところはないか」を考えてみましょう。

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まとめ

ここまでギターを弾けるようになるために必要な練習時間について解説してきました。

・1日1時間以上弾かなければならない、という事はない。特に初心者さんのうちは、手に負担がかかるため、無理な長時間練習は避ける。

・ギターを弾けるようになるためには、「続けること」と「量より質を重視した練習」が重要。

・ギターがない時でも、指の間を開くストレッチや、右手の動きの練習等、上達の為にできることがある。イメージトレーニングも練習になる。

・平日・休日等、日によって、さらには人によって割ける時間が異なるので、自分の生活に合わせて“続ける”ことが重要。

・時間がない人は、朝活として練習するのも良い。1日のうち、削れる時間を探して、少しでも時間を生み出して練習する。

ギターが弾けるようになるために必要なのは、長い練習時間だけではありません。工夫を重ねれば、忙しい人でも弾けるようになるでしょう。このことを知れば「1日1時間も練習できないから弾けるようにならないんだ」と不安になることがなくなります。

尚、ただいまギター初心者さん向けに無料レッスン動画を配信中です。以下のリンクよりお受け取りいただき、ぜひ日々の練習にお役立てください。

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この記事が参考になれば嬉しいです。

B型さん

   
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