こんにちは!シンガーソングライターのB型さんです。
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日本の端っこに行ってみたい人は、多いのではないでしょうか?
私もその1人。
日本の端と言えば、北は択捉島、南は沖ノ鳥島。東の南鳥島に、西の与那国島。
この中で唯一、一般人が観光できるのが西端“与那国島”なのです。
高校生の頃から、海底遺跡を見てみたいと思っていました。
その夢を叶えるため、与那国島への旅を決めました。
大自然を目の前にすると、自分も自然の一部に過ぎないのだと思えます。
今回は、そんな与那国島観光についてご紹介したいと思います。
行き方
まず、関西国際空港からの直行便で石垣島へ行きました。
飛行機で約2時間半。
石垣島観光をしてから与那国島へ。
新石垣空港から与那国空港までは、飛行機で約30分。
30~40人乗りのバスのように小さな機内。
地元の人やお仕事関連の方と、わずかな観光客を乗せて出発。
フェリーの場合は、石垣島のフェリー乗り場から与那国島久部良港まで約4時間半かかるそうです。
衝撃的な手続きのレンタカー
空港に到着。Dr.コト―診療所のロケ地となった与那国島。さっそくポスターがお出迎え。
セットもそのままです。有料ですが中も見学できるそうです。
さて本題に戻りましょう。
空港に着いたら、すぐにレンタカー屋さんの手続きをすることがありますよね。
バスに乗って、それぞれの店舗に案内されるパターンが定番だと思います。
与那国空港に到着した一行は、それぞれのレンタカー屋さんが待つところへ集まります。
しかし、ここからが少し変わっていました。
まず、空港の駐車場で、担当の方からカギを受け取ります。
「手続きはどうするんだろう?」と不思議に思っていると
「あなたはこの車です。私があの車で店まで案内しますから、皆さんついてきてくださいね!」と言うのです。
運転しながら「はーい、こっちですよー。」となんとも和やかな声かけでの誘導。
「与那国ホンダ」に到着。
ここで順番に手続きを済ませ、さあ出発です。
与那国馬
与那国馬をご存知ですか?
日本古来の在来種の馬は、外来の馬と交雑された過去があります。
そのため、絶滅が危惧されるほど数が少ない在来種。
与那国馬は、その在来種の一つです。
ポニーに分類されるこの馬は、競馬用のサラブレッドよりも小さいです。
戦国武将はこのサイズ感の馬に乗っていたのでしょうか…。
与那国馬は、島内の牧場で飼育されています。
とはいえ、島全体が牧場のようになっているので、野生かと思うほど自由。
このように。
車で走っているとこんな光景も度々目にします。
牧場の端となるところには、シマシマの溝が作られています。
これは「テキサスゲート」というもので、ヒヅメをもつ馬は通れない仕掛けです。
これで、生息エリア外に馬が出ていくことを防いでいるのです。
人間が近づいても、馬たちは警戒して逃げることがないため、
並んで記念写真を撮影することもできました
西崎
ここが日本の西の端っこです。
この辺りでは、このような光景を何度も目にしました。
台風の影響でしょうか。
本州に来るものとは比べ物にならないほどの強さの台風でしょう。
西崎と書いて、イリザキと読むそうです。
反対に東崎は、アガリザキ。
太陽が海に“入る”“上がる”ところから来ているのでしょうか。
ここは、日本で一番最後に夕陽が見られる場所。
日本で、今日の一番最後にお日様をお見送りできるのは私なんだ!と思うと興奮しました。
運がよければ、ここから台湾も見えることがあるのだそう。
そんな日本の端っこでやってみたかったことがあります。
それは、“夕陽に向かって歌うこと”。
持って行ったギターとともにポロンポロン歌っていると、曲が出来ました。
それがこの曲です。是非聴いてみてください。
この歌を歌うと、今でもあの夕陽が目の前にあるような気持ちになります。
ホテル
「アイランドホテル与那国」に宿泊。
一般的なホテルで、快適に過ごすことが出来ました。
タオルや歯ブラシなど、必要最低限のアメニティはありますが、
その他に余分なものは一切ない、非常にシンプルなホテルです。
売店もありません。
ヤモリがいました。
朝には、スズメが入れ代わり立ち代わり窓際を歩いていくのが見られました。
警戒する様子がなく、のびのびと暮らしている様子がうかがえます。
夕食は外の居酒屋で、朝食はホテルのバイキングでいただきました。
居酒屋「なんた」の送迎サービス
夕食を取ったのは居酒屋「なんた」。
ホテルから久部良にある居酒屋までは、歩いていくには距離があります。
ですので、「なんた」さんの送迎サービスを利用しました。
アイランドホテル与那国の玄関先まで迎えがあります。
乗り合いバスのような感じです。
地元の方も利用される居酒屋「なんた」。
与那国で有名なカジキマグロをはじめ、いろいろな魚料理を楽しみました。
中でも、印象的だったのは「サメ」。
サメは、釣り上げてから時間が経つと臭くなってしまうそうです。
通常は、それが理由で食べられないようです。
目の前の港で水揚げされて、すぐに調理できるという環境下ではそれが可能なのですね。
お会計を済ませた後は、来た時と同じようにホテルまで送ってくださいました。
海底遺跡
与那国旅行2日目。
海底遺跡を見るためには、グラスボートやダイビング、シュノーケルツアーといった方法があります。
子連れ旅だったので、グラスボート「ジャックスドルフィン号」で遺跡に向かいました。
遺跡までは約18分で、所要時間は1時間程度。
とのことでしたが、その間様々な説明がなされますので、もう少し短く感じました。
海底遺跡についての説明は、船内放送で行われます。
聞きなれていないイントネーションのためか、音質のためか少し聞き取りづらいように思いました。
あらかじめ、このような遺跡の全体図が配布されます。
ポイントを確認しながら見学することが出来ました。
メインテラス、階段の辺りの動画をYoutubeにアップしています。
もっとゆっくり見てみたい!というのが個人的な感想です。
ダイビングで近くから見てみたいですね。
海底遺跡は、自然物か人工物かは定かではありません。
与那国島の岩には、直線的なものが多いと感じました。
こういった階段のようなものを見ると、自然にできたものかもしれない…とも思います。
けれど、直線的に切り出せることを利用して意図的に作られたものにも見える…。
自然物か人工物かをはっきりさせることよりも、
間近で想像をめぐらすことが出来るところに、このツアーの楽しみがあると思います。
ランチ
“比川”という地域があります。
この集落から少し離れた216号線沿いにある、お店でいただきました。
店名を忘れてしまったので写真を載せておきます。
沖縄本島のそばと八重山諸島で食べられているそば。
同じ沖縄県でもそれぞれ特徴があります。
八重山そばの特徴は以下の通り。
・豚骨ベース出汁の甘めスープ。
・麺は、断面の丸い丸麺。
・細切りにしたかまぼこと豚肉をトッピング。
・お好みでピパーツという島胡椒をかける。
私たちが頂いたのはこちら。
三枚肉と紅ショウガがのっている…ということはこれは沖縄そば!?
けれど特徴的だったのが香辛料。
与那国のこちらのお店のテーブルには練唐辛子に塩を混ぜた香辛料が置かれていました。
これをスープに溶いて食べると…とても癖になる辛さ!!!
ピパーツとこの練唐辛子は、自分でも買って帰りました。
これらは、我が家の常備調味料となっています。
箸袋に書いてある「うめーし」という文字。
これは沖縄の方言で”お箸”のことだそう。
美味しくご飯が食べられそうで、私の好きな沖縄方言の1つです。
コンビニ・スーパー
コンビニや大手のスーパーは、与那国島にはありません。
比川という集落の“共同売店”に訪れました。
食料品から雑貨、お土産品まで幅広く揃っています。
店の一角には図書コーナーもありました。
アイスクリームの売り場には「入荷未定」との張り紙。
冷凍ケースにアイスクリームがあるのは当たり前ではないんですよね。
子どもたちが集っていて、みんなの憩いの場という印象を受けました。
与那国島で一番大きなスーパーにも訪れました。
祖納集落にある「ふくやますーぱー」。
近くには与那国町役場があります。
入荷は週に2回だけということもあり、訪れたときは商品がほとんどない状態でした。
台風が来たら、家から数日出られないこともあるでしょう。
気候によって入荷が大きく左右されるでしょうから、基本的に買いためておかなければならない環境だと思います。
そのためか、店内の大きさに対して冷凍庫が大きかった気がします。
日本最西端の…
久部良は、与那国島の西側に位置する地域です。
つまり、日本で一番西の町。
ということは、ここにある施設は大体が日本最西端の施設。
郵便局も。
駐在所も。
中学校も。
久部良中学校の校章にもなっている昆虫は、なんだかわかりますか?
あの「モスラ」のモデルとなったと「ヨナグニサン」という大きな蛾です。
昆虫が校章になるのは珍しい例ではないでしょうか。
さいごに
ここまで、与那国島観光について書いてみました。
自然の中に人間が“間借り”しているような感覚になる島です。
人間も自然の一部であることを思い出させてくれる。
街に住み慣れた私にとって、与那国島の旅は宝物のような経験となりました。
百聞は一見に如かず。
是非行ってみてくださいね。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました!