アコースティックギターの音が出る仕組みやアコギの音の構造

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アコースティックギターの音がどうなっているのか、さらにはアコギの音ってどういう仕組みで鳴るのかを疑問に思うことがあると思います。

特に、ピアノの方がなじみ深い方にとっては、アコギの音の並び方は不思議なことだらけでしょう。

アコギの音が鳴る仕組みや音の並びを知ることで、その特徴を生かして演奏することができます。さらに、音の並びについても知っておくことで、音楽理論などを勉強していく上でも役立ちます。

今回は、アコギの音が出る仕組みについて解説していきます。

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アコースティックギターの構造

アコースティックギターの音が鳴る仕組みを理解するためには、まず構造を理解しておく必要があります。

アコースティックギターは次の写真のような構造をしており、大きく分けて「ヘッド」「ネック」「ボディ」の3つの部分から成り立ちます。

このうちの、胴体にあたる「ボディ」部分は、次のように表面と側面、裏面の板で組み立てられています。

この部分は箱のようになっており、中は空洞になっています。

アコースティックギターの音が出る仕組み

アコギに限らず、そもそも音はモノが震える、つまり振動することで出ます。そして、その周りのモノや空気が振動することで、音は伝わっていきます。

これは、ギターの場合も同じです。ギター自体が震え、その周りの空気も振動することで音が出ているんですね。これらを踏まえて、ギターの音が鳴る仕組みを解説していきます。

ギターの音を鳴らすときは、弦を弾(はじ)きます。すると、弦自体が振動します。その振動は、下の写真で示した、「ブリッジ」という部分に伝わります。

それに伴って、ギターのボディの表面も振動します。そして、その振動は側面と裏面にも伝わります。すると、「ボディ」の中の空気が振動し、共鳴します。

このように「ボディ」の中で共鳴した音は、真ん中に開けられた「サウンドホール」という穴から出ていきます。そして、周りの空気を振動させながら、広がっていきます。

このような仕組みでアコースティックギターの音は出ているのです。

ギターの音程の仕組み

では、次にギターの音程の仕組みを見ていきましょう。

各弦の音程

まずは弦の音程についてです。

一般的なギターの弦は6本あり、次の写真のように太い方から順に6弦5弦4弦…1弦と数えます。

そしてこれらの音は、細い方に向かって高くなっていきます。

ギターを弾く前には各弦を基準の音に合わせる必要があります。基準の音は以下の通りです。

6弦と1弦は同じ「ミ(E)」の音ですが、音の高さは2オクターブ異なります。

これについて「なぜこの並びなんですか?」と質問をいただくことがありますが、これはおそらくギターの演奏のしやすさを考えた結果こうなったという事でしょう。

というのも、ギターを演奏する時には、複数の弦を押さえてコード(和音)を鳴らします。その時に「無理のない指使いで押さえられる」など、都合が良かったためにこの並びになったと考えられます。

指板上の音の高さの仕組み

次にギターの指板上の音の高さについて解説していきます。指板というのは、ギターのネックの表面の事です。この指板には、以下の写真で示したような「フレットバー」という金属の棒が打ち込まれています。

このフレットバーによって、指板は約20の部屋に分けられます。この部屋を、上の図の赤文字で示したようにヘッド側から1フレット、2フレット、3フレット…というように数えます。

ギターを演奏する時には各フレットを指で押さえますが、押さえる位置をボディ側に1フレットずつずらしていくことで、半音ずつ高くなっていく仕組みになっています。

ギター上で考えるとわかりにくい場合は、ピアノの鍵盤を思い出してみると理解しやすくなります。ピアノの鍵盤も、下の図のように隣り合う鍵は全て半音違いで並んでいます。

つまり、ドド♯レレ♯ミファファ♯ソソ♯ララ♯シという事です。

ではギターを見てみましょう。下図の青丸で示したように、ギターの3フレットの5弦は「ド」の音です。

ここから、押さえるところを1フレットずつ隣にずらしていくと半音ずつ上がっていきます。こういう事です。↓↓

この”押さえるところをボディ側に1つずらしていく毎に半音ずつ上がっていく”という仕組みは、全ての弦に言えます。

ピアノの鍵盤と見比べると、ピアノの鍵盤と全く違う並びというわけではないことが分かりますよね。各弦や指板上の音の並びは、このようになっています。

ここまで理解したら、後は実際に演奏する中で理解していきましょう。

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まとめ

今回は、アコースティックギターの音が出る仕組みと音の並びについて解説してきました。

・音は、モノが振動することで鳴り、周りの空気が振動することで広がる。

・ギターの弦を弾くと振動をはじめ、それが、ブリッジ→表面→側面→裏面に伝わる。

・その後、ボディ内の空気が振動し、共鳴する。その音は空気を震わせながら、サウンドホールから出ていく。

・6本の弦は、太い方から6弦5弦4弦…1弦と数え、この順で音は高くなる。

・ギターの指板上では、指で押さえるところを1フレットずつボディ側にずらしていくと、音は半音ずつ上がっていく。

アコギの音の鳴る仕組みを知っておくと、アコギの特性を生かした演奏ができるようになります。さらに、音の並びについての理解があれば、これからのギター学習に役立ちます。

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この記事があなたのお役に立ちますように!最後までお読みくださり、ありがとうございました。

B型さん

   
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