フィンガーイーズは使わない方がいい?正しい使い方を知ろう

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あなたは「フィンガーイーズ」を使っていますか?

これは、ギター弦の潤滑剤で、使用することで弦の滑りをよくするものです。ただ、このフィンガーイーズ、使い方には注意が必要です。

上手に付き合っていくためには、知っておくべきことがいくつかありますので、これをきちんと理解した上で有効に活用しましょう。

ということで、今日はフィンガーイーズの使い方や注意点を解説していきます。

↓この記事の内容を動画でも解説しています。画面中央の再生ボタンを押してご覧ください。

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フィンガーイーズ(Finger ease)とは?

フィンガーイーズは、端的に言うと弦の滑りを良くする潤滑剤で、下の写真のような見た目です。

スプレータイプになっていて、シューっと中の液を噴射して使用します。

この商品には、主に2つの効果があります。1つ目は、ギターの弦や指の滑りを良くし、演奏しやすくするというものです。2つ目は、弦が錆びるのを防いで長持ちさせるという効果です。

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フィンガーイーズの使い方

先述の通り、フィンガーイーズは弦を錆びにくくしたり、滑りを良くしたりします。このような良い面もある一方で、使い方によってはギターに悪影響を及ぼすとも言われています。

ですから、できるだけ安全な方法で使用したいですよね。フィンガーイーズの使用方法としては、主に3種類挙げられますので、これらを順に解説していきます。

フィンガーイーズの使い方・その1

まず1つ目は、フィンガーイーズをギタークロスに吹きかけ、弦を拭くという方法です。以下の2つ、フィンガーイーズとギタークロスを準備しましょう。

そして、まずはクロスで弦を拭き、汚れを大まかに取り除きます。次に、以下の写真のようにフィンガーイーズをクロスに吹きかけ、それで1本ずつつまむようにして弦を拭きます。

こうすると弦の表面だけでなく裏側もコーティングすることができますね。また、ギターの弦を張り替える際にこのように1本ずつコーティングしておけば、弦の寿命を延ばすこともできます。

フィンガーイーズの使い方・その2

2つ目は、指に吹きかけるという方法です。

つまり、フィンガーイーズを指にスプレーし、その指で演奏するという事です。この方法では、弦を長持ちさせたりさびにくくしたりという効果は期待できませんが、演奏時の指の滑りを良くしたい時には有効です。

フィンガーイーズの使い方・その3

3つ目は、直接ギターに吹きかけるという方法です。

直接ギターの指板に向けてスプレーし、その後クロスで塗り広げたり、余分な分を拭き取ったりします。

ただ、この方法は注意が必要ですし、個人的にもおすすめしません。商品の説明には、このように”直接振りかける”方法も記載されているのですが、この方法は避けた方が良いともよく言われます。なぜなら、直接スプレーすることで、ギターに悪影響を及ぼすと言われているからです。

この悪影響について、次の項で解説します。

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指板への悪影響?フィンガーイーズの成分

先ほど、「指板に向けて直接スプレーすると悪影響がある」というお話をしました。ここでは、その悪影響について解説します。

この「フィンガーイーズ」という製品には「シリコン」という成分が入っています。これによって滑りが良くなったり、弦が長持ちしたりするのですが、この成分が木材であるギター本体には良くないと考えられているのです。

ギターに直接スプレーすると、弦だけでなく、弦が張ってある面(指板)にも付きますよね。すると、木製の指板にシリコンが染み込みます。

そうすると、指板が弱く、もろくなると言われているのです。さらに、指板に打ち付けられた金属の棒「フレット」が浮いてしまうなどという事も懸念されます。

ですから、指板にかからないようにするために、直接ギターにスプレーするのではなく、クロスや指に吹きかけて使用することをおすすめします。

ですが、これまで直接スプレーしていたからといって、ショックを受けなくても大丈夫です。そこまで神経質になる必要はないでしょう。

なぜならこれは、「悪影響があるかもしれないよ。」というレベルの話だからです。この商品は1963年の発売から、多くのミュージシャンに使用されてきました。すぐに影響が出るものであれば、ここまで支持を得られなかったではずです。

この結果を受けて、「じゃあ大丈夫だろう。」と思うのであれば、直接スプレーする方法を続けても良いかもしれません。

ただ、「ギターがもろくなるかもしれないけど、やってみよう!」と博打(ばくち)のようなことはできればしたくないですよね。

今、指板がスプレーでベタベタになるほど付けているという人は、クロスや指に付けてから使用するようを使い方を見直すことをおすすめします。

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使う、使わないは個人の好み

そもそもフィンガーイーズは、必須なのか?という意見もあります。

結論から言えば、必須ではありません。使うか使わないかは、あなた自身が必要だと感じるかどうかで決めます。

私自身、その昔は必須のケア用品だと思って使用していました。ところが、その後めったに使用しなくなり、今では日常的に使うことはなくなりました。それでも特に問題を感じることはありません。

使用するかどうかは、「弦の錆びやすさ」「付けた後の弾き心地が気に入るかどうか」といったことを見てで決めるのが良いでしょう。これらのことを順に解説します。

弦の錆びやすさ

フィンガーイーズは弦の錆び予防に効果的な商品です。ですから、自分の弦は錆びやすいと感じる人は使うと効果を感じるでしょう。

例えば、手汗をよくかく人は「この間新しい弦を張ったばかりなのに、もう錆びてきた!」と感じる事が多いようです。このような方は、使用した方が快適にギター生活を送れる可能性が高いです。

反対に、弦の錆びるスピードが速いと感じない人は、使用しなくても特に問題はありません。

私自身は、手のひらや指先にはあまり汗をかきません。どちらかと言うと、常時乾燥気味の体質です。ですから、特段弦が錆びるスピードが速いと感じたことはありません。

なので、今は日常的にフィンガーイーズを使用することはありません。使用するのは、ひどく塩分が弦に付着したと感じる時くらいです。例えば、潮風の吹く海近くや汗を多くかく夏の野外等で演奏した時などです。

このように、ギターの弦が錆びやすいかどうかを基準にすると、あなたにとって必要かどうかが見えてくるでしょう。

付けた後の弾き心地が気に入るかどうか

フィンガーイーズを使うかどうかは、付けた後の弾き心地で決めるのも1つです。

この商品は、使うことで弦上の指滑りをよくします。実際に使用してみるとわかりますが、かなりスルスルと滑る感覚になります。「この感覚が好みかどうか」も使うか使わないかの決め手となります。

この感覚の好みは、ギタリストさんの中でもかなり分かれるところです。滑りが良すぎて弾きにくい…という人もいれば、これがなければもう弾きたくない!という程のヘビーユーザーもいます。

また、「この曲は滑り良くしていた方が演奏しやすい」と、曲によって使用されることもあります。

ここまでのことからわかるように、フィンガーイーズは「必須のもの」ではなく、必要に応じて使用するという商品なのです。

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私の使い方

最後に私自身のフィンガーイーズとの付き合い方もお話しておこうと思います。

私自身、以前は練習前後にギターケアとしてスプレーしていました。その理由は、特に必要と感じていたからではなく、「多くの周りの人が使用していたから」です。つまり、必須のものだと思い込んでいたのです。

ですが、ギターへの悪影響の話を知ってから、その使い方を改めました。特に弦が錆びるスピードが速かったわけでもありませんでしたし、使用感もそれほど好みだったわけではないので、今は基本的に使わない生活をしています。この生活になってから、不便を感じたことはありません。

使用する時は

・海近くでのライブ後

・汗びっしょりで演奏した後

などです。

このような場合は、海の潮風や汗に含まれる塩分で弦がサビやすくなりますから、使用後に「汚れを落とし、サビを防ぐ」目的で使います。

また、その日のコンディションで、「もうちょっと滑りよく演奏したい」と思うことがあります。そんな時には、たまに使うこともあります。

もちろん、いずれの場合もクロスに付けてから弦を拭いたり、指に吹きかけるという方法で使用します。

その他の日常の練習では、基本的にはクロスで汚れを拭きとるだけで、使用していません。

フィンガーイーズを何となく「必要なもの」と思って使用しているという人は、自分にとって必要なものなのかどうかを考えてみると良いですね。

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フィンガーイーズは使わない方がいい?正しい使い方を知ろう:まとめ

ここまで、フィンガーイーズの使い方と注意点について解説してきました。

・フィンガーイーズには、「スプレーを付けたクロスで弦を拭く」「指にスプレーする」「直接ギターにスプレーする」という方法がある。ただ、直接ギターにスプレーするのはおすすめでない。

・直接スプレーすると、指板が弱くなったり、フレットが浮いたりする可能性がある。

・使う、使わないは、弦が錆びる速さや弾き心地の好みで決めればOK。

ということでした。

尚、ただいまギター初心者さん向けに無料レッスン動画を配信中です。以下のリンクよりお受け取りいただき、ぜひ日々の練習にお役立てください。

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この記事が参考になれば幸いです。

それでは最後までお読みいただき、ありがとうございました!

B型さん

Twitter→@sauripon
   
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