初心者さんのギターの予算は？値段が安いのはダメ？おすすめの価格帯

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ギターを買いたいけど、どのくらいの値段のものを選べば良いのか悩む方は多いですよね。

確かにギターの値段はピンからキリまであります。ですが、大体のギターの価格帯やその理由を知っておくことで、自分に合うギターや予算が決めやすくなるでしょう。

今回は、「初心者さんのギター予算はどのくらいで考えれば良いのか」について解説していきます。

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1 ギターの各価格帯の特徴とおすすめの価格帯
2 安いギターが“安い理由”
- 2.1 造りが粗い、質が良くない
- 2.2 弾きにくい
3 初めてだからこそ
4 ギターの価格が精神面に及ぼす影響
5 安いギターは買ってはダメ？
6 初心者セットを選ぶべき？
7 中古ギターは避けるべし！
8 初心者さんのギターの予算は？値段が安いのはダメ？おすすめの価格帯：まとめ

ギターの各価格帯の特徴とおすすめの価格帯

ギターの価格の差は大きいですが、まずはざっくりと各価格帯の特徴を知っておきましょう。

数千円～1万円台

一般的に“安いギター”と言われる価格帯です。1万円代で購入できるものもありますし、中には、数千円で購入できる物もあります。

楽器店の入り口に並べられていることも多く、いわゆる“無名メーカー”のものがほとんどです。

基本的に楽器は高いものです。その中で低価格であるということは、材質が悪かったり、作りが粗かったりする部分があるという事でもあります。この点は頭の隅に置いておきたいところです。

２、3万円～

初心者さんにおすすめの価格帯です。

このくらいの価格帯から大手メーカーの初心者さん向けモデルが出てきますので、こういったものだと安心して始めやすいでしょう。メーカーで言うと、YAMAHA(ヤマハ)やMorris(モーリス)、Epiphone(エピフォン)、Fender(フェンダー)等が有名です。こういった有名なギターメーカーのものは、品質も安定しているので安心です。

ただ、この価格帯のものは、デザインや仕様は標準的なものになっていることが多いので、個性的なギター等の選択肢は少ない傾向があります。5万円くらいから、デザインや仕様等のバリエ―ションがグッと増えてきます。

10万円～

ギターっ子憧れのギターメーカーのモデルが続々登場してくる価格帯です。

ただ、価格は高ければ高いほど良い、というものでもありません。ギターには、デザインや仕様面で個性的なものも多くあります。そういった面で価格が上がっていることもあります。ですので、予算が十分に用意でき、よほど気に入った物があるという場合でない限り、あえてこの価格帯のものを初めから選ぶ必要はないでしょう。

安いギターが“安い理由”

先ほど、初心者さんにおすすめの価格帯は２、3万円～というお話をしました。また、ギター経験者には、「“安いギター”はやめておけ」という人が多いです。安いギターというとざっくりしていますが、大体２、３万円以下のものを指していると考えてください。

でも、これから始める人からすると「長く続けられるかわからないものに、高いお金を出すのはちょっと…」という思いもありますよね。

なぜ値段が安いギターは避けるべきと言われるのかというと、楽器は本来高いものであるはずなのに“安すぎる”からです。ここではそのようなギターが「なぜ安いのか」を考えていきましょう。

造りが粗い、質が良くない

安い理由の1つに、質が良くないことが挙げられます。見た目は同じように見えても、作りが粗かったり、材質が粗末だったりすることがあるのです。価格に関わらず、購入時はさほど差は感じません。

ただ、しばらく使っていると部品が取れるなど、日々の扱いに耐えられなくなってくることがあります。実際にこのような経験をした友人がいますが、その時「やっぱりある程度のものを買わないといけないんだ」と痛感し、新しい楽器を買い直していました。

これは楽器だけに限ったことではなく、本来高いはずのものが安く売られていたら、必ずどこかで価格を下げているわけです。「なぜこんなに安いのか？」という時は、そこに何かしらの理由があることを考えておく必要があります。

弾きにくい

2つ目の安い理由として、弾きにくいという事が挙げられます。これは、先ほどの“造りや質が粗い”という所にも繋がりますが、安いギターは“安さ”にこだわって作られたものです。なので、“弾きやすさ”にこだわっては作られていません。

造りや材質に手間やお金をかけていない分、しばらく経つとギターの状態が変わってしまいやすいというのも弾きにくさに繋がります。

弾きやすいギターの条件の一つに、弦高（げんこう）が適切であることが挙げられます。弦高とは以下の図の青矢印で示した、ギターのフレットから弦までの隙間のことです。

この隙間が大きいと、指で弦を押さえるのに力が必要になるので、弾くのが大変になってしまいます。安いギターは、この弦高が高いものが少なくありません。

また、購入時には問題がなくても、造りの粗さや質の低さが影響し、早い段階でこういった状態になってしまうという事もあります。

こうなると練習が辛くなってしまい、挫折に繋がる可能性が高くなります。これが大きな懸念材料となり、安いギターを勧める経験者がいないのです。

私自身、貯めたお小遣いで1万円ぽっきりのギターを購入したことがあります。ですが、やはり弾きにくさからすぐに使わなくなってしまい、それまで使用していた父親のギターに戻ってしまった苦い経験があります。

ギターが弾きにくい時は、楽器屋さんで弦高を調節してもらうことがあります。ただ、それにも限界があるため、少しマシになる程度にしかならないことも多々あるようです。

その調節をしてもらうにも結局お金がかかりますから、初めからある程度の価格のものを選ぶのがおすすめ、という事なのです。

お財布には優しい安いギターですが、このように、”安かろう悪かろう”という一面があることも忘れないようにしたいですね。

初めてだからこそ

ギターを弾き始めたばかりの時は、一度に複数の弦を押さえることが本当に大変です。頑張って押さえてもカスカスの音しか出ないし、指先は痛い…。こんなふうに、最初は楽しくないこともたくさんあります。

弦高が高いと、余計に力を入れなければなりません。こうなると「押さえられない→ちゃんと音が出ない→あぁもう嫌だ！ギターは難しい！」の悪循環が生まれ、辞めてしまうことになりやすいのです。

その一方で、ある程度質の良いギターの場合、そういった余計な問題を抱えずに済みます。

まだできることが少ない初心者の時期に、弾きやすいギターで、できるだけ無用な苦労を排除して「なんとかできた！」という感覚を少しでも多く経験することが大切なのです。それが楽器練習を続けやすくさせてくれるからです。

「初心者だからこそ、ある程度の価格や質のギターを」と経験者が口をそろえる理由はここにあります。

ギターの価格が精神面に及ぼす影響

「初めてだから続くかどうかわからないし、そんなものに数万円だすのはもったいない…。」初めてのギターを購入するときに、誰もがこんなことを考えるのではないでしょうか。弾いたこともない楽器だから、そんな不安があるのは当然です。

ただ、「安かったし、いつ辞めたっていいか！」という気持ちにもなりやすいのが人情です。弾きにくさに加えて、このような気持ちがあると、やはり挫折はしやすくなります。

ちょっとだけ背伸びして、少しいいギターを買うことで、気分が上がり「簡単にはやめないぞ！」と挫折しにくくなるという一面もあります。

どんなギターを買うかは、精神的なところにも影響を及ぼしますから、このことも合わせて考えてみるといいですね。

安いギターは買ってはダメ？

これまでの話からすると「安いギターは絶対に買ってはいけないのか」「予算が割けない人はギターを始められないのか」と思いますよね。結論から言うと、そんなことはありません。

これまでの話はあくまで“おすすめ”の話なので、あとはそれぞれの状況に応じて考えましょう。

確かに安いギターは、先述の通りデメリットがあります。ご自身の状況を含めて考えた時に、これらのことを受け入れることが出来れば、安いギターも選択の一つになるでしょう。

例えば、「予算を捻出できないけど、とりあえずギターをはじめたい」という方もいますよね。その時に、先述のような安いギターのデメリットを理解しておけば、何か問題が起こった時にも受け入れやすくなります。

また、例えば「なかなか弾けない」と悩んだとしても「もしかして弦高が高いのかも…？」という可能性も含めて考えることができます。そうすれば「自分には才能がなかった…」とただただ挫折するのではなく、「別のギターならどうか」と考えられ、無用な挫折を防ぐこともできるかもしれません。

多くのギター経験者は「何も知らずに安いギターを買ったら壊れた…挫折した…」という悲しい買い物を避けるために、ある程度の価格のものを勧めます。

ただそれは、「全面的に安いギターはダメ！」と言っているわけではありません。お財布事情なども加味し、さらに安いギターの理由や特徴を理解した上で選ぶのであれば、それもアリだと思います。

初心者セットを選ぶべき？

これからギターを購入する人にとって気になるのが「初心者セット」ではないでしょうか。

「初めはこの“初心者セット”を購入した方が良いのか？」と思っている方もいらっしゃるでしょう。結論から言うと、初心者セットになっているものの中から選ばなければならない、ということはありません。

初心者セットにも色々あり、「ギターとピックと教則本、チューナーにギターケース…それにエレキギターならここにアンプもケーブルも付いて全部で1万円！」みたいなものは、先述の通り、それなりのデメリットがあると考えてください。

その他の初心者セットには、大手のギターメーカーのギター本体に、ギターケースやピック、チューナー等色々なギターグッズが付いてくる、というものもあります。ギターを始める時に、本体以外に何が必要かわからない人も多いので、このようなセット販売が行われています。

ただ、このようなセットの中には「これはいらなかった」というものも出てきます。「初心者セット付属のチューナーは使いづらくて別に購入した」という事例や、「セット内のギターストラップはデザインが気に入らず、いらなかった」という事はよくあることです。

初心者セットは、“とりあえず困らないように色々入れてある”というものなので、こういったことも起こり得ます。そのような感じでセットにされているので、個々のグッズの質も決して高いものではないことが多いです。

「初めから色々と選ぶのが面倒だし、個々のグッズの質は問わない」という方は初心者セットを選ぶと良いと思いますが、1つ1つのグッズを自分で選びたいという方は、初心者セットにする必要はありません。

また、ギターの種類によって初心者セットが組まれているものと、そうでないものがあります。初心者だからと言って、初心者セットが組まれているギターの中から選ばなくてはいけないという事もありません。セットになっていない場合は、グッズを別々に購入すればOKです。

何を購入すれば良いかわからない場合は、店員さんに相談するのも良いですし、「アコースティックギター初心者に必要なもの6選！アコギの他にいるものは？」でも解説していますので、参考にしてみてくださいね。

中古ギターは避けるべし！

初めてのギターを購入する時に選択肢の一つとして、中古ギターを考えることもあるでしょう。ただ、これはやめておいた方が良いです。なぜなら、中古のギターには、状態が悪いものも少なくないからです。

この“状態の良し悪し”は、見た目からだけでは分かりません。

一見キレイに見えるギターでも、弾きにくい状態になってしまっているものはよくあります。さらにその “状態”に見合った価格が付けられているかどうかも怪しいところがあります。初めて購入する時に、これらのことを判断するのはとても難しいです。

そのようなギターで練習して、挫折してしまったらもったいないですよね。ましてや、それが価格に見合わない商品だったらなおさらです。こういうことがあるので、中古のギターは避けるのがベストです。

初心者さんのギターの予算は？値段が安いのはダメ？おすすめの価格帯：まとめ

ここまで、初心者さんがギターを買う時の予算についてのお話をしてきました。

・初めてのギター予算は２、３万円～の価格帯がおすすめ。数千円から1万円代のものは、値段相応のデメリットがある。個性もあるので、高ければ高いほど良いというものでもない。

・値段の安いギターは、造りが粗かったり、弾きにくかったり…という事がある。

・初めは大変なことも多いので、少しでも弾きやすいギターで、できるだけ無用な苦労を避けることも挫折防止のカギ。

・購入したギターによって「安かったからいつ辞めたって良い」「せっかく買ったから頑張る！」というように、気持ちにも影響が出ることを忘れずに！

・だからと言って「安いギターは絶対買ってはダメ！」というわけではない。デメリットも理解した上で、お財布と相談して選ぶのも選択肢の一つ。

・初心者セットになっていないギターを選んでもOK。

・状態の良し悪しの判断が付きにくい中古ギターは避けた方が良い。

初めてのギター購入は、悩むことが多いと思います。この記事でご紹介したことを踏まえて、ぜひお気に入りの1本を手に入れてくださいね。

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この記事が参考になれば嬉しいです。

B型さん