あなたは、ギターの「グリス」や「グリッサンド」というテクニックを知っていますか?
このテクニックを「ここから盛り上がるよ!」というポイントで入れるとグッときます。
かっこよく入れるためには、ちょっと慣れが必要ですが、やり方と2つのコツを押さえて練習すれば、比較的早く習得できます。
ということで今日は、グリス(グリッサンド)のやり方とコツを解説したいと思います。
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もくじ
グリス(グリッサンド)とは
グリスとは、弦を押さえたまま指を滑らせて、音程を変えるテクニックです。
グリッサンドとも呼ばれます。
同じく指を滑らせて音程を変えるもので、「スライド」というテクニックがあります。
しかし、この「スライド」と「グリス」には決定的な違いがあります。
「スライド」の場合、「同じ弦の上で、どこからどこまで指を滑らせてくださいね。」と出発点と終点の両方が決められています。
これに対して「グリス」は、出発点と終点のどちらかが決められていません。
・出発点だけが決まっている場合(終点が決まっていない)
・終点だけが決まっている場合(出発点が決まっていない)
というパターンがあるということですね。
さらには、この両方が決められていない場合もあります。
「決まっていない!?じゃあどうすれば良いの?」と思うかもしれません。
これは、あなたが「良い」と感じるところから、音を始めたり切ったりすればOKということです。
このようにグリスは、スライドに対して感覚的なテクニックなのです。
前奏が終わって歌が始まる時や、サビやギターソロの前などにアクセント的に入れることが多いです。
また、ギターのグリスには、
・グリスダウン
・グリスアップ
の2種類があります。
これらのやり方を解説していきます。
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グリスダウンのやり方
グリスダウンでは、高音から低音に向かって指を滑らせ、音程を下げていきます。
この方向ですね。
このやり方を、先ほど紹介したパターンに分けて見ていきましょう。
出発点が決まっている場合
出発点が決まっている場合、TAB譜(ギター専用の楽譜)では以下のように書かれます。
これは、「4弦7フレットの音を鳴らしてから、適当な音まで下げていってくださいね」という意味です。
下げていく途中で徐々に指を浮かせていき、音を消していきます。
音を消すタイミングは、あなたが「良い」と感じるところでOKです。
これが「適当な音」ということなんですね。
終点が決まっている場合
終点が決まっている場合は、TAB譜(ギター専用の楽譜)では以下のように書かれます。
これは、「5弦の適当な音から、3フレットまで音を下げていってください」という意味です。
下げていく途中で徐々に弦を押さえるようにし、5弦3フレットで音が切れるようにします。
音を出し始める(弦を押さえ始める)タイミングは、あなたが「良い」と感じるところです。
その他に、どちらも決まっていない場合もあります。
「決まっていない」ということは「適当な音」=「感覚的に良いところ」です。
そのため、指を離したり押さえたりする場所を「ココ!」と言葉で説明することができません。
出発点や終点の音を確認するには、CDなどの音源をよく聴き、音を切る位置を耳で確認しましょう。
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グリスアップのやり方
グリスアップでは、低音から高音に向かって、指を滑らせて音程を上げていきます。
この方向ですね。
出発点が決まっている場合
グリスアップで出発点が決まっている場合、TAB譜(ギター専用の楽譜)では以下のように書かれます。
これは、「5弦3フレットの音を鳴らしてから、適当な音まで上げていってくださいね」という意味です。
上げていく途中で徐々に指を浮かせていき、音を消していきます。
これも、音を消すタイミングは、あなたが「良い」と感じるところでOKです。
終点が決まっている場合
この場合は、TAB譜(ギター専用の楽譜)では以下のように書かれます。
これは、「適当な音から、5弦7フレットまで音を上げていってください」という意味です。
上げていく途中で徐々に弦を押さえるようにし、5弦7フレットで音が切れるようにします。
音を出し始める(弦を押さえ始める)タイミングは、あなたが「良い」と感じるところです。
グリスアップでも、出発点と終点の両方が決まっていない場合があります。
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アップとダウンを併用するグリスのやり方
グリスアップとグリスダウンを併用する場合もあります。
その場合、TAB譜ではこのように表記されます。
この「✕」は「適当な音」を示しています。
その適当な音からグリスアップし、適当なところで折り返してグリスダウンします。
この場合も「適当な音」というのはあなたが「良い」と感じるところのことを指します。
音は「ブオーン!」という感じになります。
CDなどの原曲を聴いて、耳で確認しましょう。
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かっこいいグリスのための2つのコツ
かっこよくグリスするためのコツは、
・練習時に、音の出発点や終点を自分なりに明確にしておく。
・自信を持ってグリスする。
の2つです。
先ほど、「グリス」は感覚的なテクニックであるということをお話しました。
ですので、演奏になかなか自信が持てない初心者の頃は、「これで良いのかな…?」と思ってしまいがちです。
そのような気持ちで演奏すると、弱々しく、頼りない音になってしまいます。
グリスは、「ブオーン!」としっかり鳴らしてこそ、曲のアクセントとなります。
なので、練習時に出発点と終点の音を、明確に自分で決めておく必要があります。
そして、自分が決めた音で出せるように練習したら、あとは自信を持ってグリスをしましょう。
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まとめ
ここまで、グリッサンドのやり方について解説してきました。
要点をまとめると
・「グリス」は、指を滑らせて音程を変えるテクニック。
・音の出発点や終点が定められていないのが、「スライド」との違い。
・音程を下げるのが、グリスダウン。
・音程を上げるのが、グリスアップ。
・コツは、音の出発点と終点を明確にしておき、自信を持って演奏すること。
の5点です。
初心者のうちは、このような感覚的なテクニックがとても難しく感じるでしょう。でも、今日ご紹介したことを繰り返していると、必ず感覚が磨かれていきます。
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この記事がお役に立てば幸いです。
それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました!
B型さん