ギターを始めて間もない頃に、ギターを構える高さや位置に悩むという人は多いですよね。
立って弾いてみたいけれど、ちょうど良い高さが分からない…。座ったときのように良い感じで弾けない…。
ストラップの長さやギターを構える位置には、ある程度の傾向があります。これを参考にして決めることで、あなたのベストなギターの高さを見つけることができるでしょう。
今日は、ギターストラップの長さ別の特徴とギターの位置の決め方をご紹介します。
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もくじ
ギターストラップの長さ・構える位置は何で決める?
そもそもギターストラップの長さに決まりはありません。極論を言えば、ギターを構える高さなんてどこだっていいんです。
ギターを弾いている多くの人は、”弾きやすくて、見た目がカッコ良い”位置を各々で探して、構える高さを決めています。私も姿見の前で何度も高さチェックをしていました。笑
ただ、決まりがないからこそ迷ってしまうんですよね。
私自身、どこが一番弾きやすいのかもよくわからず、あれこれと試していたら本当に分からなくなっちゃった…。そんなこともありました。
すごく下の方でギターを構えている人もいるし、かなり上で弾いている人も見かけますよね。これらは何が違うのかと言えば、弾きやすさと見た目です。ですが、それには演奏する音楽のジャンルでの傾向も関係があります。
次の項では、これらをギターの位置とストラップの長さ別で説明していきます。
ストラップの長さ・ギターの高さ別の特徴
先述の通り、ギターを構える高さには、それぞれ特徴があります。これを順に見ていきましょう。
標準の高さ・位置
ギターがおへその前にくるような位置が標準的な位置と言えます。エレキギターの場合は上の写真の左のようになります。一方、アコースティックギターは厚みがあるため、エレキよりは少し上になるくらいの、写真右くらいの高さが標準的と言えるでしょう。
この位置で構えるメリットは、ネックが握りやすく、手首に負担がかかりにくいことです。なので、コードを押さえたり、押さえ替えたりしやすいです。
また、1フレットからボディ側の高いフレットまで、幅広く手が届きやすい高さでもあります。そのため、ギターソロのような細かな動きにも対応しやすいというのも良い所です。
このように標準的な高さで構えると、ジャカジャカと弾くストロークとギターソロのような演奏のどちらにも対応しやすくなります。ですから、バランスの良い、弾きやすい位置と言えます。
ですから、初心者さんはまず、このような標準的な高さで練習するのがおすすめです。そのくらい弾きやすい位置なので、様々なジャンルで見かける高さではありますが、ヘビーメタルやパンク等、ハードロックなジャンルではこの高さはあまり好まれません。
ストラップを短くし、高い位置で構える
ストラップを短くし、ギターを胸の前で抱えるくらいの位置が”高め”と言えるでしょう。上の写真のような高さです。もちろん人によって差があるので、上の写真よりも高い位置で構える方もいます。
上の方で構えるメリットは、ボディ側の高いフレット、つまりハイフレットにも手が届きやすくなることです。そのため、ソロギターなどの細かな動きが多い演奏に向いています。それもあって、上の方で構えると「この人、上手そう…!」と思われやすいです。笑
この位置で構える持ち方は、ジャズ等の細かい動きの多い、高度なテクニックを用いるジャンルに人気です。なので、何となく“渋くてカッコいい”というイメージがあります。
ただ、この構え方は右腕をずっと曲げた状態になるため、窮屈な感じがあります。私自身、やってみたことがありますが、ジャカジャカと弾くストロークは不向きと感じました。出来ない事はないですが、少し工夫が必要です。
ストラップを短くして高く構えるのは、どちらかと言えば、細かな動きの多いテクニカルな演奏向きと言えます。
ストラップを長くし、低い位置で構える
ストラップを長くし、腰くらい位置で構えるくらいの高さが”低め”と言えるでしょう。人によっては、太ももくらいまで下げる人もいます。
この構え方だと、ストロークでジャカジャカと動かす右手の動きが大きくなります。そのため、動きが派手になってカッコよく見えます。ガシガシ弾く姿がそう感じさせるのでしょう。
この構え方は、パンクロックなど、主にロック系のギタリストに多い傾向があります。例えば、椎名林檎さんやELLEGARDENの細見武志さん、アコギなら「ゆず」の岩沢厚治さんも低めの位置で構えていらっしゃいます。
その他、メタルバンドなどでよく見る光景として、次のようなものがあります。足を広げ、ギターを低い位置に構えて頭を振りながら演奏するというものですね。
あの姿は大きく、派手に見えますよね。それが重いロックな音と相まって迫力があります。ただ、あのように低い位置で構えると、ネックを握る際、手首に負担がかかります。
その結果、弾きにくさを感じますので、初心者さんには向かない高さと言えます。その上、肩への負担も大きくなります。これは、リュックを上の方で背負うと軽く感じ、下の方だと重く感じるのと同じ原理です。
このようにストラップを長くし、下で構えると見た目が派手になるため、ワイルドな印象になります。しかし、低くなるほど弾きにくく、体への負担も大きくなります。
ですから、低く構えたい方はまず、標準的な位置で練習しましょう。そして、少しずつ下げつつ、体を慣らしながら下げていくのがおすすめです。
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ギターストラップの長さや構える位置・高さを決める方法
さて、これらのことを踏まえてストラップの長さを調整しつつ、ギターの高さを色々と試してみましょう。私が実際にやっていた方法をご紹介します。
1、姿見の前でギターを持って立つ。
2、見た目でカッコいいと思う位置にギターがくるようにストラップを調整。
3、実際に弾いてみる。
4、ものすごく弾きにくいなら、位置を変更して「1」からやり直す。
この方法でやってみて、「まぁまぁ弾けるが、もうちょっと良い位置を探したい」という場合も「1」へ戻りましょう。反対に、「まぁまぁ弾けるし、この位置が良い!」という場合は、そのまま慣れるために練習しましょう。
この方法を繰り返すことで、“弾きやすさ”と“見た目”のバランスが、ちょうどいいところを探してください。
また、一度決めたからと言って、この長さが絶対ということではありません。なぜなら、ちょうどいい位置が日によって違うということもありますし、変わることもあるからです。
もし、「なんか気持ち悪いな。」「もうちょっと上の方がいいかもしれないな。」など感じることがあれば、その直感を大切にしてください。それに従って位置を研究することで、よりしっくりとくるところが見つかることもよくあります。
とは言え、「俺はゴリゴリのロックだから、うんと低い位置で弾きたい!」ということもあるでしょう。ですが、ただ低けりゃいいというものではありません。
このような場合は、自分が無理なく弾ける範囲で1番低い位置に設定するのが良いでしょう。それで弾けるようになったら、徐々に下げていくということもできます。
このように、見た目と弾きやすさのバランスが良い位置を探していきましょう。
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ギターの練習は立ってする
あなたがライブの時に立って演奏するのであれば、練習も立ってしましょう。なぜなら、座って演奏するのと、立って演奏するのでは感覚が違うからです。
にもかかわらず、ずっと座って練習していたらどうなるでしょうか。おそらく、「練習の時はスムーズに弾けたのに、ライブではできない!」ということが起こってしまうでしょう。
このような理由から、決めたストラップの長さでの演奏に慣れるためにも、立って練習することが重要です。
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ギターの高さ・位置が決まらない!理想のギターストラップの長さは?:まとめ
ここまでご紹介してきたように、ギターの位置は“弾きやすさ”と“見た目”で決まります。
・ギターの位置やストラップの長さに決まりはないが、演奏するジャンルによってそれぞれ傾向がある。
・お腹の前で構える標準的な高さは弾きやすいので、初心者さんにおすすめ。
・上の方で構えるのは、ジャズなど細かな演奏が多いものに向いている。ジャカジャカ弾くのには工夫が必要。
・下の方で構えるのは、パンクなどのロックに多い。動きが大きくなり、派手に見えるが、演奏性は低い。また、体への負担も大きい。
・弾きやすさと見た目のバランスがちょうどよいところを、自分なりに探してみることが大切。
・ライブで立って弾くなら、練習も立ってする。
尚、ジャンルによって、ギターの高さに傾向はあるものの、絶対に守らなくてはいけないルールではありません。
色んな位置で試してみて、自分に良い位置を見つけてくださいね。
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今日も最後までお読みいただきありがとうございました!
B型さん