ギターのパワーコードとは?押さえ方を覚えよう!

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ギター、特にロックを演奏しているとよく聞く“パワーコード”という言葉。特別で、何か難しいコードのように聞こえますが、そんなことはありません。

難しい押さえ方のコードがたくさんある中で、パワーコードは比較的初心者さんでも押さえやすいものです。これを知っていると、“ロック”をはじめとして、ギターを演奏する上でとても便利です。

という事で、今回はギターのパワーコードについて解説していきます。

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ギターのパワーコードとは?

パワーコードとは「“ルート音”と5度の2音だけで構成された、暗さや明るさを感じないコード」の事です。ルート音とは、各コードで最も低く、それぞれの基本となる音のことです。以下の赤線部分のように、コード名の頭にくるアルファベットは、各ルート音を表しています。

つまり、これらのコードは、全て「C(ド)」の音が基本となっているという事です。このルート音と5度の音だけで構成されているのがパワーコード、というわけです。

”パワーコード”をもっと簡単に説明すると、「2つの音だけで成り立つ単純なコード」です。

“コード”と呼ばれるものは、基本的に3つ以上の音で構成されています。例えば、Cコード。これはド(C)・ミ(E)・ソ(G)、という3音を同時に鳴らしたものです。

このうち、Cコードの基本となるルート音は“ド(C)”です。この音と、“ソ(G)”の2音だけを鳴らしたものが「“C”のパワーコード」です。

パワーコードは、「C」以外にC#(D♭)・D・D#(E♭)・E・F・F#(G♭)・G・G#(A♭)・A・A#(B♭)・Bと全部で12個あります。

多いように見えますが、押さえ方は数種類のみで、しかも単純なものです。ですから、その数種類の押さえ方さえ覚えてしまえば、色々なパワーコードが弾けてしまうのです。

前述の通りパワーコードは、暗さや明るさを感じない響きとなり、力強いサウンドが得られます。そのため、エレキギターでロックを演奏するのに多用されるものでもあります。

特にエレキギターを演奏している人にはおなじみのものですが、アコギでは全く使えないということもありません。場合によっては使える場面もありますので、ぜひ知っておきましょう◎

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パワーコードの楽譜、譜面表記と押さえ方のコツ

では、パワーコードの押さえ方を見ていきましょう。と言っても、基本的なパワーコードの押さえ方は下の写真の2種類です。

また、TAB譜やコードダイアグラムなどのギター専用の楽譜では、次のように表記されます。

この指の形で、横や下に移動するだけで様々なパワーコードが鳴らせます。ルート音が6弦にある場合と5弦にある場合に分けて、それぞれ見ていきましょう。

 6弦ルートのパワーコード

まずは6弦にルート音があるパワーコードについてです。ルート音というのは、先述の通り、そのコードの基本となる音です。その音が6弦にある場合は、次のように押さえます。

例えば”G”のパワーコードを押さえるとしましょう。そのためにはまず、人差し指で6弦3フレット、つまり“G”の音を押さえます。そして次のように、例のフォームで押さえます。

これで6、5弦を鳴らせば“Gのパワーコード”の出来上がりです。

この時、4弦以下の弦は下の写真の赤線部分で示したように、人差し指の側面を軽く触れさせて、音が出ないように“ミュート”しておくと余計な音が鳴らずに安心です。

では、このフォームを保ったまま、以下のように人差し指を1フレットに移動してみましょう。

6弦1フレットは“F”の音です。これは“Fのパワーコード”という事になります。このように、同じフォームを保って横に移動するだけで様々なパワーコードが弾けるんですね。

ここで通常のFコードを思い出してもらいたいのですが、こちらは以下のように押さえます。

このコードは、いわゆる「Fコードの壁」と呼ばれ、初心者さんにとっては押さえにくいコードです。ですが、その代わりにこのFのパワーコードを鳴らしておけば何とかなる、という場合もあります。この点は、初心者さんにもありがたいパワーコードの利点です。

さらに、このフォームに小指を足して、次のようなフォームで押さえるパターンもあります。

そして、6弦から4弦を鳴らせば、先ほどの2本指で押さえるパターンよりもずっしりとした音が得られます。これを見ると「2つじゃなくて、3音になるのではないか?」と思う方もいるかもしれませんね。

ですが、追加した小指の音はルートと同じ音になります。つまり、人差し指で押さえた音と小指で押さえた音が同じ音、という事です。

なので、3か所押さえてはいますが、鳴っている音は2つという事になります。だからこのフォームもOKなのです。これらは曲の雰囲気や演奏のしやすさに合わせてお好みで使い分けると良いでしょう。

また、6弦を押さえずに開放弦を鳴らすと“E”という音になります。これをルート音としてパワーコードにすると、次のようなフォームになります。

これはEのパワーコードとなります。

 5弦ルートのパワーコード

次に、5弦にルート音があるパワーコードについてですが、この場合のフォームは次のようになります。

6弦ルートと同じフォームで、Gのパワーコードからそれぞれ1本ずつ下に移動しただけの形です。

上の写真で人差し指が押さえているの5弦3フレットは、Cという音です。ですのでこれはCのパワーコードという事になります。

5弦ルートの場合も、3弦以下の弦に人差し指で軽く振れ、ミュートをしておくと余分な音が鳴らず安心です。次の写真の青線部分で示した部分がミュートしている部分です。

また、5弦ルートのパワーコードは、6弦は鳴らしません。なので、次の写真の青丸部分のように、人差し指の頭を6弦に軽く触れさせて、ミュートしておきましょう。

さらに、5弦ルートのパワーコードの場合も、次のような小指を加えて押さえるフォームで押さえても良いです。

その他、5弦が開放弦の場合のパワーコードもあります。こちらは、次のように5弦の開放弦と4弦2フレットを押さえます。

5弦の開放弦はAですから、これは“Aのパワーコード”という事になります。

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各パワーコードの押さえ方・ポジション一覧表

ここまでの解説で、同じフォームで様々なパワーコードが押さえられることが分かっていただけたと思います。ここでは、各パワーコードのポジションを一覧で確認しておきましょう。

6弦ルートのパワーコードは、一覧にすると以下のようになります。

※1フレット左横の白丸のEは、6弦の開放弦を表しています。

次に5弦ルートの一覧を見てみましょう。

これを見ると、同じフォームで縦と横にずらすだけで、様々なパワーコードが鳴らせることがよくわかりますよね。

これらを見比べると、6弦ルート、5弦ルートとどちらにも同じコードがあります。このように、場所が違っても同じ音を鳴らすことが出来るのは、ギターの面白い特徴です。

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パワーコードを押さえる指について

ここまでの例では、人差し指と薬指で押さえる方法を基本にご紹介してきました。

ですが、以下のように人差し指と小指を使って2か所を押さえてもOKです。時と場合でやりやすい方を選びましょう。

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ギターのパワーコードとは?押さえ方を解説!:まとめ

今回はギターのパワーコードについて解説してきました。

・パワーコードとは、2つの音だけでてきていて、暗さや明るさを感じないコードの事。

・6弦と5弦、どちらにルート音があっても、同じフォームで色々なパワーコードを鳴らせる。

・小指を足したフォームでもOK。

・パワーコードで使う指は、人差し指と薬指。このほか、人差し指と小指を使っても良い。

今回ご紹介したパワーコードは、エレキギターのロックで使われることが多いですが、アコギでも使えることもあります。初めのうちは押さえるのが難しいコードも、このパワーコードで何とか切り抜ける場合もありますので、ギターを弾く方はぜひ覚えておいてください。

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この記事が参考になれば嬉しいです。

B型さん

   
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