ギタリストはギターをたくさん持っている人が多いですが、「なんでだろう?」「あんなに必要なの?」と疑問に思っていませんか?もしかすると、「何本も持っていないといけないのだろうか?」と思っている人もいるかもしれませんね。
ギタリストがたくさんギターを持っているのには、ちゃんと理由があります。
それを知っておくと「今の自分には、新しいギターが必要なのか」ということや、2本目を購入するタイミングが見えてくるはずです。
今回は、ギターの複数持ちについてのお話です。
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もくじ
何のためにギターを複数本持っている?
ギタリストは、なぜ何本もギターを持っているのでしょうか。それには、人それぞれに様々な理由があります。まずはその理由を解説していきます。
音の違い
まず1つ目に挙げられるのが、音の違いです。
ギターには、それぞれ音の個性があります。ですから、色々な音楽を演奏するのに“向き・不向き”も出てきます。それに合わせてギターを使い分けるために、音の個性が異なるギターを複数本持っているのです。
例えば、ロックな音楽を演奏する時は力強い音のギターで、優しい曲の時は繊細な音のギターを…といった感じです。
初心者さんのうちは、このようなことを意識することはほぼありません。ですが、何年も弾いていると自然とこのようなこだわりが出てきます。その結果、別のギターが欲しくなるという事なのです。
用途の違い
2つ目の理由は、用途の違いです。一口に“用途の違い”と言っても色々なパターンがあります。
最も分かりやすいのが、「いつもはバンドでエレキギターを弾いているけれど、アコギで弾き語りをすることもある」というような場合です。
また、同じアコギでも用途別に使い分けることがあります。例えば、ライブハウスなどではアンプやスピーカーに繋げて大きな音を出せるエレクトリックアコースティックギター(エレアコ)を使い、そうでない場合は一般的なアコギ…と使い分けているようなパターンもあります。
その他、持ち運び用に少し小さいミニギターを持っている方や、家での練習用に音が響かないギターを持つという方もいます。このように、長く弾いていると人それぞれに様々な事情が出てきます。それぞれの事情に合わせて、複数本を使い分けていることがあります。
チューニングの違い
3つ目の理由は、チューニングの違いです。
基本的にギターは6弦から1弦まで順にE・A・D・G・B・Eの音にチューニングします。
ところが、各弦を半音下げや1音下げにしたり、各弦を基本的なものとは異なった音に合わせたりして演奏するようなこともあります。そのような時に、様々なチューニングに合わせて複数本用意しておくというわけです。
これを聞くと「チューニングが違うだけなら、その都度調節し直せば良いのでは?」と思うかもしれません。
もちろん1曲、2曲だけならそれでも良いのですが、何度もチューニングを使い分ける場合だとそれでは大変です。何回も調節すること自体大変ですし、さらには、頻繁にペグを緩めたり締めたりすることで、チューニングが安定しにくくなることもあります。
こういったことを防ぐ意味で、あらかじめチューニング別に複数本用意しておくことがあります。
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ギターを複数本持つデメリット
ギターをたくさん持っていると何となくカッコイイですよね。だから、たくさん持つことに憧れている人も多いと思います。でも、ギターを複数本持つことにはいくつかデメリットもありますから、購入前に知っておきましょう。
ギター管理の手間が増える
まず1つ目は、ギター管理の手間が増えることです。
ギターには、日常的な管理が必要です。購入して何もせずにそのまま放置しておくと調子が悪くなってしまったり、傷んでしまったりするからです。
だから、日常的にギター自体をきれいにしたり、弦を張り替えたりというメンテナンスが必要になります。ですが、ギターを良い状態に保つためには、何よりも第一に“こまめに弾くこと”がとても大切です。これが案外大変。
1本のギターをこまめに弾くことはできても、複数のギターを「今日はコレ、今日はコレ…」と変えていくと、しばらく触らないギターが出てきやすくなります。
イメージとしては、彼女がたくさんいる男性…といったところでしょうか。
あっちの1人に入れ込むとこっちの1人が不機嫌になって、こっちに行けばあっちがへそを曲げてしまう、というような感じです。大変ですよね。笑
ギターも複数持つと、こんな感じになります。
たくさんのギターを持つと、全体をバランスよく見て管理しなければなりません。それには、心の余裕も必要になります。なので、ギターを複数本持つのは、ギターの扱いに少し慣れてからがおすすめです。
考えることが増えて練習に集中できない
2つ目のデメリットは、練習に集中しにくいという事です。ギターが増えると、先述の通り管理の手間が増えます。
さらに、いくつものギターをバランスよく弾くことも、日々意識しなければならないようになります。
そうなると練習を始める時に「今日はどれを弾こうか」という所から考えるようになります。このワンクッションが案外面倒で、さらには「あのギターもそろそろ弾いてやらないとなぁ」ということも考えてしまうことになります。
これが練習時の集中力やモチベーションを下げてしまいやすいのです。
これらのことは、ギター1本だけの場合は全く考えなくて済む事です。ですから、特に「ひたすら練習!」の初めの段階では、複数は持たない方が良いでしょう。
場所を取る
3つ目のデメリットは、収納場所にスペースを取られることです。
ギター1本ではそれほどですが、増えるとかなりの場所を取るようになります。一般的な、1本ずつ立てる形のギタースタンドだと、収納場所はすぐに2倍3倍…と膨れ上がります。
そうすると、何かの拍子にギタースタンドごと倒してしまうという事も起こりやすくなります。日常生活の中で、これは結構なストレスでになります。そんな時は、次の写真のように複数台立てかけられるスタンドを使うと省スペース収納が叶います。
その他、下の写真のように壁に掛けられるようにするものもあります。
こうすると床の面積も取られず、広々と見えますし、掃除もしやすくなります。こんなふうに壁に掛けられるスタンドの中には、壁に大きな穴を開けずにつけられるものもあります。壁に穴の開けられない賃貸などにはありがたいですね。
ギターを複数本持つと場所が取られますが、こんなふうに工夫することで対処すると良いですね。
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2本目を買うタイミング
この記事を読んでいる方の中には、「2本目のギターを購入するタイミングはいつが良いのか」と疑問を持っている人も多いと思います。結論から言うと、あなたが「必要だ」と感じた時がそのタイミングです。
例えば、「違った音のギターが欲しい」とか「ライブで使用するため」等、具体的な理由が出てきた時です。その他「初心者の頃より少し上達したから、そろそろ良いギターが欲しい」というのもあるでしょう。
その一方で、「ただ何となく欲しい」と思っている段階では購入しない方が良いです。なぜなら、使う目的が明確でないうちに買ったものは、そのギターを生かしきれない可能性が高くなるからです。結局あまり使わずに管理に追われる…なんてことになりやすいのです。
これではもったいないですよね。なので、2本目の購入を考えている人は、まず「なぜ欲しいのか」「何のために必要なのか」を整理してみましょう。そこで具体的に理由が出てくるかどうかで、2本目のギターの購入のタイミングを考えると良いでしょう。
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何本あれば良い?
では、ギターは何本持てば充分なのでしょうか。これに対するベストな答えは、その人の音楽との付き合い方で全く異なります。
例えば、家でたまに趣味として弾き語りをするだけだから1本で充分という人もいるでしょう。
一方で、バンドでエレキギターを弾いていて、アコギも弾くという人なら、複数本必要になりますよね。曲によって使い分けていれば、3本、4本、5本…と増えていく場合もあります。
私自身は現在ギターを5本持っていますが、それらは次のように使い分けています。
このようにアコギとエレキの両方を弾くのか、どちらかだけなのか、さらにはそれらをどのように弾き分けているのかによって最適解は変わってくるので「ギター弾くなら○本は持っておかないと!」というようなことは気にしなくて良いです◎ご自身の必要に応じて考えましょう。
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ギターの複数持ちって何のため?何本持つのが正解?:まとめ
ここまで、ギターの複数持ちについてお話をしてきました。
・音や用途の違い、チューニングの違い等で複数本のギターを使い分けている。
・ギターを複数本持つと、各ギターの管理の手間が増えたり、それによって練習に集中できなくなったりすることがある。そのため、少し余裕が出てきてから2本目の購入を考えた方が良い。また、場所を取るので対策が必要。
・2本目の購入のタイミングは、自分が必要と感じ、明確な理由が出てきた時。
・「何本持つか」は、その人の音楽やギターとの付き合い方で変わってくるため、絶対的な答えはない。必要に応じて、臨機応変に考えよう。
何となく2本目が欲しいと思っている人もいるかもしれません。ですが、このことを踏まえてよーく考えてみることで、今自分に2本目が必要かどうかが見えてくるはずです。
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この記事が参考になれば嬉しいです。
B型さん