ギターを弾いている時に、下から上に弾く「アップストローク」が上手くいかないと悩んでいませんか?
アップストロークが上手くいかない理由として、主に4つの原因が考えられます。これらを理解した上で練習すれば、この問題の解消の糸口が見えてくるでしょう。
今回は、アップストロークが上手くいかない原因とその対処法、さらに練習方法をご紹介していきます。
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アップストロークで引っ掛かる原因と対処法
腕や手が力んでいる
まず1つ目の原因として、腕や手が力んでいるということです。
アコギをストロークする時に使うのは、下の写真の赤線で示した前腕から手先の部分です。
肘から手先のこの部分を上下に振る自然な動きを使って、ストロークを行います。この時、腕や手首はリラックスした状態で行うのが基本です。ちょうど、手を洗った後に水を払う動作の力加減に似ています。
これは、アップストロークだけに限らず、上から下のダウンストロークをする時にも大切です。つまり、腕や手首、そしてピックを持つ指もリラックス状態で行うということですね。
腕や手首、手に力が入っていると、特にアップストロークでは引っ掛かりを強く感じます。ですので、腕や手に無駄に力が入らないように意識することがコツです。
手首だけでストロークしている
2つ目の原因は、手首だけでストロークしているということです。
先述の通り、ストロークは主に、前腕から手首の自然な動きを使って行います。正しくストロークが行えている場合、腕や手は次のような動きになります。
これを見るとわかるように、ひじから先の前腕の部分が全体的に動いていますよね。
ところが、手首だけの動きで行ってしまっていると、アップストロークが上手くいきません。この場合、次のような手の動きになります。
これを実際にやってみると、アップストローク時に、かなり手首を返さなければならないことが分かります。このような不自然な動きでは、スムーズにストロークを行うことができません。
ですので、ストロークを行う時は手首だけでなく、前腕から手先を動かしてストロークを行うようにしてみましょう。
ピックを弦に深く入れてしまっている
3つ目の原因は、ストローク時に、ピックを弦に対して深く入れてしまっているということです。
次の写真を見比べてみてください。
左の写真は、弦に対して、ピックが深く入っている状態です。このように、深く入っていると、ピックが弦に当たる面積が広くなります。
これに対して、右の写真は、弦に対してピックが浅く入っている状態です。右のものと比べると、ピックが弦に当たる面積が狭いですよね。すると、弦に対するピックの抵抗が小さくなるので、スムーズに弦の上を動かしやすくなります。
また、1本ずつしっかり鳴らそうと考えると、ピックが深く入ってしまいやすくなります。ですので、6本で1つの弦のようなイメージをもって、一気になでるように弾くと浅く入れやすいです。
慣れていない
4つ目の原因は、「下から上の動きに慣れていない」ということです。
人は、下から上の動きに慣れていないことが多いです。
例えば、ギターを弾く時に、上から下に向かうダウンストロークは比較的すぐに出来るようになります。でも、下から上のアップストロークはなかなか上手くいかないんですよね。
普段の生活のことを想像してみても、上から下に手を振ることはあっても、下からから上に振ることはあまりないのではないでしょうか。
例えば、手を洗った後に水をパッパッと振る時、自然と上から下に振りますよね。重力に逆らって、下から上に振る、なんてことにはなりません。
このことからも分かるように、上から下の動きに比べて、下から上の動きは圧倒的に慣れていないんです。だからアップストロークもやりづらいのです。
これを解消するには「慣れる事」が必要です。ここまでにご紹介した対処法に加えて、「慣れる」ことも意識してみてください。
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練習方法
ここからは、自然なアップストロークをするための練習方法をご紹介します。
それは、何度もダウンアップダウンアップの動きを繰り返す、というものです。この時、何かコードを押さえても良いですし、どこも押さえずに開放弦を鳴らしても良いです。
実際にやってみると、初めのうちはダウンストロークで弾いた時とアップストロークで弾いた時の音は違っていると思います。
これを揃えるように、どちらで弾いた場合も同じ音になることを目指して練習してみてください。これらの音が揃ってくれば、演奏時もアップストロークだけが上手くいかないなどのバラつきが無くなってきます。
アップストロークが上手くいかない場合は、このような練習を取り入れてみてください。
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まとめ
今回は、アップストロークが上手くいかない原因とその対処法、練習方法を解説してきました。
・腕や手に力が入っている→手や腕のリラックスを意識する。
・手首だけでストロークをしている→前腕から動かして行う。
・ピックを弦に深く入れている→6本で1本の弦のようなイメージで、一気になでるようにすると浅く入れやすい。
・下から上の動きに慣れていない→何度も挑戦して慣れる。
・何度もダウンアップの動きで弾いてみて、どちらの場合も音が同じようになることをめざして練習する。
今回解説したことを意識して練習を進めてみてください。そうすれば、アップストロークの感覚は少しつずつ掴めてくるはずです。
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この記事が参考になれば嬉しいです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
B型さん