後悔の断捨離!捨てられないCDの処分はしなくて良い!

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こんにちは!シンガーソングライター兼整理収納アドバイザーのB型さんです。

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音楽が好きな人にとってCDは、宝物のような存在ですよね。

“断捨離”が注目を浴びる中、なかなか処分できないという人は多いと思います。

私も子供のころから音楽が大好きで、CDには特別な思いを持っています。

気が付いたら把握できないほどの数になり、数年前に大好きなCD達を手放しました。

でも、それは正しい判断だったと思えないのです。

今では、手放したことを後悔することもあります。

シンガーソングライター兼整理収納アドバイザーとして、“生活”と“心”を大切にする片づけを考えたい。

その観点から、音楽好きな人にCDの処分をおすすめしない理由と片づけの方法をお話してみたいと思います。

断捨離とは?

昨今注目を浴びている断捨離。

「もったいないから捨てない」という思い込み。

これを、ヨガの断行・捨行・離行という考え方を応用して変えよう!ということで出てきた考え方です。

 

断→入ってくる“いらないもの”を断つ

捨→“いらないもの”を捨てる

離→物への執着から離れる

 

という考えが「断捨離」です。

「色んなものを捨てまくる」ということだと考えている人がいますが、あくまで“いらないもの”への考え方です。

なんでも捨てまくることではないと認識しておいてください。

整理収納アドバイザーの考え方

私はもともと片づけが好きです。

パズルのように考えて収納するのが趣味なんですね。

その趣味が高じて、人気の「整理収納アドバイザー1級」の資格を取得しました。

 

その時に学んだ内容に少し触れてみましょう。

 

まず、片付けの前には必ず“いらないもの”を取り除かなければなりません。

その“いらない”の判断をどうするか。

「1年以上使用していない」ということを基準に考える。

これが整理収納の基本的な考え方です。

 

何年も使わずにそのまま忘れていたタオルがあったとします。

それは今の生活に必要ではなかったから、使っていなかったわけです。

これが“いらない”という判断がなされるのは理解できます。

 

この考え方は、音楽好きにとってのCDにもそのまま当てはまるのでしょうか?

答えはNOです。

近頃はPCに取り込んで、そこから音楽を聴くという形が主流になっています。

ですから1年以上使っていないCDなんて、きっと山のように出てきますね…。

 

「1年以上使わなかったものはいらないもの」という考え方は、あくまで目安です。

いるかいらないか迷ったものに対しては、この考え方で対処していくのは有効でしょう。

 

その物がいるかいらないか。

持ち主の精神的なところで判断しなければならないこともあります。

それは人によって違いますよね。

1年以上使っていないけれど、無くなると悲しいもの。

音楽好きな人にとってのCDが、まさにそれですね。

そういうものもありますから、この目安をすべての物に当てはめる必要はありません。

 

近年のミニマリストの流行で、「整理収納=捨てる」ことが、快適な生活に繋がると考えている方も多いと思います。

 

けれど、そうではないことを理解しておかなければ、生活を快適にするはずの整理収納が苦しいものになってしまいます。

CDの処分と後悔…経験談

我が家は、夫婦ともども音楽が好きなので、CDはたくさん持っていました。

ある時断捨離ブームが来た頃、「いらないCD売ってみる?」ということになりました。

その時は「家をすっきりさせたい!」という気持ちが原動力となっていました。

全部PCに取り込んである為、よっぽどのお気に入りを除いて、マイブームが去ったものは中古CDショップに持っていくことになったのです。

その時は「すっきり!」という気持ちになりました。

 

けれどもその後、度々後悔することになったのです。

 

私は、シンガーソングライターとして音楽活動をしています。

自分でCDを作ることもあります。

歌詞カードや中のデザインを参考にしたいと思っても、ない。

 

PCの調子が悪い日に、CDを聞こうと思っても、ない。

 

ふと思い出し、聴きたくなって探してみても、ない。

 

とても悲しくなりました。

そのCDを手にしたときの喜びが遠くなってしまったような気がしました。

 

「一時の流行や気分で売らなければよかった…。」と後悔しています。

無理にCDを手放す必要はない

そもそもCDは1年の中で、お正月などのイベント用品のように使うものではありません。

ふと聴きたくなり、久々に手に取ってみる。

そして昔を思い出す…写真のアルバムのような感覚がありますよね。

 

写真も、1年以上見ないことなんてざらにあります。

でも、ふと手に取ってみたときに思い出すときに喜びを感じるものです。

 

これらは、“ふとした時に手に取って喜びが感じられる”ものなのです。

「1年以内に使うか使わないか」という機能的なところだけで、判断できない分類の物だということです。

 

このジャンルの物で「1年以内に使わなかったから、これはいらないもの」というのは、

人間らしい心を無視したような考えだと思います。

 

データで残しておけるという意見もあります。

しかし、データで残すこととCDそのものを残すこと。

この2つには決定的な違いがあります。

 

データで残した場合は、PCを付けて、自分から探しに行かなければ“その曲”を聞くことが出来ません。

 

しかし、そのものを残しておいた場合。

日常生活をする場所に並べられたCDの中に、ふと見つけたものを懐かしくなり聴いてみる…。

 

積極的に思い出す“思い出”と何気なく思い出す“思い出”。

この違いです。

 

これらを比べると、後者の方が自然な形ではないでしょうか?

 

生活する中でふと思い出に浸る瞬間がある。

データで管理される思い出よりも、その方が人間らしくて素敵な生活だと考えます。

 

私は結婚していますが、結婚指輪をごくたまにしかつけません。

1年以上つけていない時期もありました。

でも、捨てないですよ。捨てたら100%後悔します。

それほど強い思い入れがあるものは、使わなくても捨てられませんよね。

音楽が好きな人にとってのCDもそれと同じなのです。

収納する場所がないなら他の物を手放す

強い思い入れのあるCDに対しては、捨てない選択をしても良いというお話をしてきました。

しかし、全てのものにおいてそうなると、生活するスペースが圧迫されることもあります。

 

「片づけなければ…!」

そんなときは、自分にとって「減らしても支障がない分野の物を断捨離にかけると良い」です。

 

私の場合は、“服”や“靴”でした。

ファッションは好きです。

でも明らかに“着ていてテンションが下がる服”“仕方なく着ている”というものを持っていました。

「高かったから」「もったいないから」という理由で置いていたのです。

でも、処分してみたら大丈夫でした。

1つ処分してみて、しばらくたっても心に引っかからなかったんですね。

「あれ、捨てちゃったのか…」と後悔することが圧倒的に少ないジャンルでした。

 

あなたにも、比較的こだわりが少ないジャンルの物があるでしょう。

そのジャンルのものを断捨離にかけ、全体のバランスをとるという方法がおすすめです。

何も手放せない場合の対処法

ものを手放すということをしたことがない人にとって、それはとてつもなく勇気を必要とする行為でしょう。

何を手放せばよいかわからない場合の対処法として、「迷い中BOX」を作ることを提案します。

迷い中BOXとは、処分するかどうか迷っているものを入れておく箱です。

私は、衣装ケース1つ分をこれに設定しています。

ここに入れたものは、基本的に出しません。

それでも1年やっていけたら、そこから出して、もう一度処分を検討します。

そこでも迷ったものは、もう一度迷い中BOXに入れておきます。

これがずっと続き、何度も出し入れしていると「何度も迷って出し入れしているのに、使うことないな。」というものが見えてきます。

こうなってから処分する。

このような仕組みを作っています。

CDにおける断捨離

ここではCDにおける断捨離を、どのように考えればよいかを解説します。

「断」とは、いらないものを入れるのを断つことでした。

とは言え、音楽好きに「CDは増えるから買うな!」というのは酷です。

でも、全く「断」の考え方が当てはまらないというわけでもありません。

自分が今までに購入したCDで、流行りものや何となく買ったものはありませんか?

これからは、それを「断つ」のです。

購入前に以下のことを考え、「本当に欲しいCDかどうか」の判断をしましょう。

・iTunesなど、データでの購入で良いと思える曲

・CDそのものが欲しいと思う曲

こうすることで、本当に必要ではないCDが入ってくるのを“断つ”ことが出来ます。

すると、将来“いらないもの”で悩む頻度を減らせます。

いらないものを捨てる。

大量のCDの中で、「ノリで買ってしまったもの」はありませんか?

私はありました。

ウケや話題性を狙って購入してしまったCDです。

私は、「声が好き」「歌詞が好き」「メロディーが好き」という音楽を好む傾向があります。

そのどれにも属さないものは、購入してもお気に入りになることは、まずありませんでした。

こういうものは、手放した後も後悔することはなかったです。

自分の好みで購入したものではなく、ノリで購入してしまった。

こういったものがあれば「捨」、つまり手放すことが出来るかもしれませんね。

物への執着から離れる。

これはとても難しい問題です。

音楽へのこだわりから離れるなんてできません。

 

私は、こう考えています。

CD全体として見ると執着してしまい、「手放したくない」と考えてしまいます。

しかし、一枚ずつ見返したとき、なぜ持っているのか分からないものが数枚ありました。

ここで、「CDだから手放したくない。」ではなく、「この1枚に限って、執着から離れてみよう。」と考えるのです。

 

以上のように考えると、音楽好きでもCDの断捨離ができます。

特に、いらなくなる可能性の高いものが入ってくるのを断つ、「断」は非常に大切なポイントです。

まとめ

今日は、音楽好きな人にCDの処分をおすすめしない理由と片付けの方法をお話してきました。

 

無理にたくさん手放す必要はない。

こだわりが少ない別ジャンルのものを減らすことで、全体のバランスを保つ。

CDにおける断捨離は、特に「断」が大切。

 

ということでした。

 

私のように後悔することなく、これからも音楽を楽しんでください!

参考にして頂けたら嬉しいです。

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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