こんにちは!シンガーソングライターのB型さんです。
才能がないから作詞はできない、言葉のセンスがないから作詞は難しい、と考えている方は多いですよね。
いい歌だなと思う詩や詞を目にすると、
センスの塊だな。こんな事自分にはとてもできない…!と感じることがあります。
けれど、そう感じたからと言って作詞に挑戦しないというのはもったいないな、と私は思うのです。
そこで今回、センスがないから作詞はできない、はウソ!と思う理由について触れてみたいと思います。
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センス・才能とは
そもそもセンスって何でしょう?調べてみました。
センス…①物事の微妙なところを感じ取る能力。感じかた。ひらめき。②基本的な感受力。感覚。(三省堂国語辞典 第五版)
これを踏まえて「センスがない」というのはどういうことか考えてみましょう。
歌詞を書くネタのひらめきがない!ということはあったとしても
微妙なところを感じ取る能力がある、ないは誰かが明確に評価できるものではありません。感じ方についても、人それぞれだと思います。
才能…ものごとをりっぱにやりぬくための、頭のはたらきや能力。
(三省堂国語辞典 第五版)
まず、どこまでやれば”りっぱにやりぬいた”と言えるのでしょうか。
これもざっくりとしたものに思えます。
このようにざっくりとしたものであるセンスや才能を、自分で「ない」と決めつけてしまうのはもったいないと思いませんか?
夏目漱石はセンスがない?
文豪、夏目漱石のエピソードに
「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳すことを生徒に説いたという逸話があります。
これに対して、「素敵!」と思う人もいれば「私にはあまり響かない…」という人もきっといますよね。
あまり響かないと感じた人は「夏目漱石はセンスがない」というよりも、センスの違いと捉えるのではないでしょうか。
全ての人が良いと思う表現なんて存在しないのです。
センスと一口に言ってもこれだけ幅のある事なのです。
センスを磨く
私自身、自分らしい詞が書けるようになってきたと自負しています。
歌詞についてありがたい評価を頂くことも増えてきました。
それを“センスがいい”と表現するならば、初めからセンスが良かったとは言えません。
昔書いた歌詞を見返してみて、「う~ん…。」と思うこともあります。
当時と今の感性は変わっているでしょうし、その違いで今の自分には響かないこともあるでしょう。
けれど、こうも考えられませんか?”センスが磨かれた”と。
昔の写真を見て、「うわ!なにこの服のセンス!」と思うことがあるかもしれません。
この時あなたは、昔より今の方が良いと感じている。
毎日鏡の前で装いを確認したり、雑誌でコーディネートを学んできたりという努力の結果に今のあなたのファッションセンスがあるのです。
それは”センスが磨かれた”といえるのではないでしょうか。
センスは磨くことが出来るのです。
あなたが、センスがないから歌詞を書けないと考えているのなら、こう自分に問いかけてみてください。
「今まで自分は他人の歌詞に触れたり、本を読んだりすることで、歌詞を書くセンスを磨く
為の努力をしてきただろうか。」と。
「言葉が出てこない」
「歌詞を書くための言葉が出てこない、だから自分にはセンスがないんだ。」と考えている人もいると思います。
本当にそうでしょうか。
あなたが日々生きている中で何も感じないということはないと思います。
人間はポジティブなことネガティブなこと、何かしら感じ取りながら生きています。
だからこそ「嫌だ」とか「嬉しい」「悔しい」とか思うわけですよね。
言葉が出てこないのは、それらの感情を表現する言葉を知らないからだと思うのです。
例えば、おむつが汚れ、不快を感じて泣いている赤ちゃんがいたとします。
この赤ちゃんは、何となく気持ち悪さを”感じ取って”いるものの、「おむつが汚れて気持ち悪い」という言葉を知らないから言葉が出てこないのです。
赤ちゃんが成長し、「気持ち悪い」という言葉を知れば、きちんと言葉で伝えられるようになりますね。
これと同じように、気持ちを表現する言葉を知れば、言葉は出てくるようになるのです。
もしあなたが「言葉が出てこない」ことで作詞が出来ないと感じているのなら、するべきことは明確です。
「センスがない」と嘆くことではなく、語彙力をつけること。
自分のボキャブラリーを増やすことで、この問題は解決されるのです。
語彙力をつけるための方法は、別の記事で触れたいと思います。
まとめ
ここまでお話してきた通り、
才能やセンスががないから作詞ができないというのは、私は違うと考えています。
”センスがない、才能がない”理由を付けて、無意識のうちに物事を避ける。
これは作詞に限らず、誰しもがやってしまいがちなことだと思います。
このことを意識しておくことで
センスや才能がないからあきらめるという思考から、センスを磨いていこう!という考え方に変えていけるのではないかと考えています。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました!