自分の歌声が気持ち悪い、嫌い、変えたい…と悩む人の5つの解決策

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こんにちは!シンガーソングライターのB型さんです。

Twitter→@sauripon

自分の歌声が気に入らない、変えたい…と悩む人は多いと思います。

この悩みは、声に対する捉え方を変えることで、解決することができます。

さらに、自分の声を好きになり、楽しく歌い続けることができるようになるでしょう。

今回は、自分の声が好きになれない時の5つの解決策を解説していきます。

↓この記事の内容を動画でも解説しています。画面中央の再生ボタンを押してご覧ください。

気持ち悪い、嫌いと感じる理由

解決策を知る前に、自分の声が気持ち悪い、嫌いだと思う原因を知っておく必要があります。

多くの人が、自分の声を「気持ち悪い」「嫌い」と思うのは、録音したものを聞いた時でしょう。

この時、「気持ち悪い、嫌い」と感じるのはなぜでしょうか。それは、自分が聞いている声と、録音したものにギャップがあるからです。

実は、あなた自身が聞いている「声」と他人に聞こえている「あなたの声」は違います。録音したものは、他人に聞こえている「あなたの声」です。この違いは、これらの音の伝わり方から生まれるものです。

他人が聞いているのは、あなたが発した声が空気を振動させながら、耳の鼓膜に到達した音です。

一方、あなた自身が聞いているのは、耳の鼓膜に到達した音だけではありません。そこに骨から伝わる音が加わって聞こえているのです。これを「骨(こつ)伝導」と言います。つまり、体の外と中からの2種類の声を聞いているということですね。

これに対して、録音した自分の声は、他人のものと同じように聞こえます。つまり、耳の鼓膜に到達した音だけを聞いている状態なのです。ですから、この「骨伝導」の声は聞こえません。

このため、いつもあなたが聞いている「自分の声」とは違って聞こえるのです。

これが理由で、録音した自分の声が想像と違って驚く、ということが起こります。その声を聞き慣れていないために「気持ち悪い」と感じます。さらに、「こんな声が良い」という理想があるために、自分の声を「嫌い」だと思うのです。

このことからわかるように、「気持ち悪い」「嫌い」という判断は、あくまで自分自身の主観です。これは、裏返すとあなたの声を良いと思う人もいるかもしれない、ということでもあります。

このことを踏まえたうえで、解決策を順に解説していきたいと思います。

解決策

自分の声を好きになれない時の、解決策を5つ、順に紹介していきます。

録音した自分の声に慣れる

解決策の1つ目は、「録音した自分の声に慣れること」です。

先ほど、録音した自分の声を聞き慣れていないために「気持ち悪い」と感じる、と述べました。このように感じると、その声を何度も聞きたくない!と思うでしょう。

ですが、これを何度も聞いていると、意外と受け入れられるようになることもあります。

私自身、録音した自分の歌声を初めて聞いた時は、ショックを受けました。ところが、歌の練習のために何度も聞いているうち、少しは慣れることができたのです。

その後、何年も自分の声には悩みました。けれど、少なくとも初めて聞いた時ほどの「気持ち悪さ」は感じないようになりました。

このように、聞き慣れることで、自分の声に対する感覚が変わることもあります。ですので、この方法を一度試してみてほしいと思います。

「声は変えられない」と諦める

2つ目の解決策は「声は変えられない」と諦めることです。そうすることで、自分の声を”変える”ではなく、”改善する”という現実的な方法を実行していくことができるからです。

変えられないことに悩むのは、「どうにかすれば変えられる」という希望を、少しでも持っているからです。それがなかなかうまくいかないから“悩む”のです。

ですから、「声を変えるのは無理!」と諦めることで、その悩みを解決します。そして、”変える”ではなく、”改善する”に方向を転換します。

実際に、声は生まれ持ったものであり、基本的に変えることができません。

もちろん、良くすることはできます。ですが、本来の声質を大きく変えることはできないのです。なぜなら、骨格や筋肉、声帯の形などで出せる声が決まっていて、これらは人それぞれ違うからです。

このような、「どうしても変えられないもの」に労力を使うことを、”無駄な努力”とまではいいません。ですが、その大部分が”報われない努力”となってしまいます。

それよりも、自分の声をポジティブに捉えられるように考え方を変える方が楽です。その方が、声を”改善する”という現実的な方法で練習することができます。すると、今後自分の声とポジティブに付き合っていくことも可能になります。

例えば、「強いライオンになりたい!」と思っている人間がいたとします。けれど、その人がどんなに頑張っても、ライオンにはなれませんよね。

それでも、その人はライオンになるための努力を続けた方が良いと思いますか?おそらくほとんどの人が「NO」と答えるでしょう。こんなふうに努力しても、それが無駄になってしまうからです。

それより、彼は「ライオンにはなれないんだ」と理解して生きていく方が、現実的に強くなる方法を見つけやすくなるはずです。こうすることで、「どうしてライオンになれないんだ…!」と悩み続けることもなく、精神衛生上も良いです。

これは声においても同じです。「自分の声が嫌いだ」という悩みは、「あんな声になりたいのになれない!」というギャップからくるものです。ですから、憧れの声は、あくまで“憧れ”であり、自分の未来の姿ではないと割り切って考えるのが良いでしょう。

このように、「変えられない」とスッパリ諦めた方が、声を良くする具体的な方法を見つけやすくなります。その結果、早くこの悩みを解消することに繋がるのです。

変えるより、良いところを活かす

「声は変えられない」と諦めたら、次に考えてほしいのが、「良いところを活かす」ということです。

先ほどライオンの例でも述べたように、変えられない声を変えようとする努力は、無駄になることが多くなります。もし声を変えようと頑張ったとしても、その結果、絶対に憧れの声になれるとも限らないのです。

それなら、良いところを活かす方が無理がありません。その方が、まず体に負担がかかりません。さらに、自分自身を認めて、ポジティブな気持ちで歌い続けることができるでしょう。

もし、「声を変える」という方向で努力した場合、このようにポジティブな気持ちで歌い続けることは難しくなるでしょう。それでは、再び気に入らない点が出てきたときに、そこばかりが気になって、悩んでしまうことになるからです。

私自身、以前は憧れの人のように「クリアでかっこよくて、きれいな声」になりたいと思っていました。

その人のような声になろうと、10年間意識して歌い続けてきました。でも、やはり、どうしても無理な部分が出てきてしまうのです。そんなふうに悩みながら、憧れの声になるために努力し続けたのです。

しかし、ある時、憧れの声になることを諦めました。ライブで「素朴で素敵な声」だとほめられたことがきっかけです。この時、自分の声は素朴であることが特徴で、それが「良いところ」だと気づいたのです。

その時から、自分の声に合いそうな歌を選んだり、「素朴な雰囲気」を意識して歌ったりするようになりました。

そうすることで、自分の声を認められるようになりました。今ではこの声がとても気に入っています。

この経験から、変える努力をするより、もともと持っている「特徴」を大切にした方が良いということを学びました。これが、自分の声を好きになるための近道だったのです。その結果、ほめられることも以前より断然多くなりました。

このことから、「声質の違う人に無理に近づけようとする必要はない」と考えるようになりました。もし、自分の声が好きになれないのならば、良いところを活かす方向で考えてみてほしいと思います。

コンプレックスを強みに言い換える

4つ目の解決策は、「コンプレックス」を「強み」に言い換えることです。

私自身、次のようなコンプレックスを長年抱えてきました。

・特徴がない

・普通

・こもっている

そして、長年「こんな声を変えたい!!」と思いながら、ライブを続けていました。

ところがある時、お客さんに「素朴な声が素敵ですね!」と言われ、その考えが変わったのです。その一言で、「特徴がない」「普通」「こもっている」ということは、悪い面ばかりではないことに気づいたのです。

確かに、「普通」は「素朴」と、良いように言い換えることができます。よく、「物事には”良い悪い”の両面がある」などと言われます。私は、その悪い面ばかりを見ていたために、自分の声を好きになれなかったのです。

それに気付いて以来、私は自分の声をとても気に入っています。何なら、“これが私の売りだ!”くらいに思っています。

ですので、一度自分の声の嫌いな部分を裏返して、良いように言い換えてみてほしいと思います。そうすることで、あなたの隠れた強みに気づくことができるかもしれません。

ほめてもらう経験をする

自分の声を好きになるためには、「ほめてもらう経験」をすることも大切です。そのためには、誰かに聞いてもらう必要がありますね。

私はこれまで、誰かに聞いてもらうために、ライブ活動やYoutubeに動画を投稿してきました。その中で、声に対する肯定的なコメントいただいたり、ほめてもらったりすることがあります。

このような経験をすることで、声に対する自己肯定感を育てることができます。私自身、この経験を通して、自分の声をポジティブにとらえられるようになりました。

こんなふうに、コンプレックスがある声を誰かに聞いてもらうことは、初めはとても勇気がいることです。

けれど、そこを打ち破った先に、あなたの声を「良い」と思ってくれる人に出会うことができるのです。

とは言え、他人が自分の声をほめてくれるのは、そう多いことではないでしょう。なぜなら、声に注目する人や誰かをほめる人自体、そんなに多くないからです。でも、だからこそ1度ほめられる、ということが大きな意味を持ちます。

ですので、「自分の声を好きな人がいるかもしれない」ということに目を向け、恐れずにどんどん人前で歌ってみてほしいと思います。

まとめ

ここまで、「自分の声が好きになれない」という悩みに対する解決策を紹介してきました。

・自分の声が「気持ち悪い」「嫌い」だと思うのは、主観の問題。あなたの声を好きな人もいるかもしれない。

声の悩みに対する解決策としては

・録音した自分の声に慣れる。

・「声は変えられない」と諦める。

・変えるのではなく、良いところを活かす。

・コンプレックスを強みに言い換える。

・ほめてもらう経験をする。

ということが挙げられました。

このことを知るだけで、自分の声の捉え方を変えることができます。そうすることで、自分の声を好きになって、楽しく歌い続けていくことができるでしょう。

それでは、最後までお読みくださり、ありがとうございました!

B型さん

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