こんにちは!シンガーソングライターのB型さんです。
歌う時って何を飲めばいいのだろう?と悩むことがありますよね。
歌う、声を出す時の喉に良い・悪い飲み物には、様々なものがあります。
これらを知っておくことで、歌うことがさらに楽しくなるでしょう。
今回は、歌う時の喉に良い・悪い飲み物を紹介します。
↓この記事の内容を動画でも解説しています。画面中央の再生ボタンを押してご覧ください。
もくじ
歌う時の喉に悪い飲み物
まず、歌う時に不向きな飲み物・ドリンクを紹介します。
オレンジジュース
1つ目は「オレンジジュース」です。その他、「グレープフルーツ」や「レモン」など柑橘(かんきつ)系のものも避けましょう。
なぜなら、これらのものは「痰(たん)」が絡みやすくなるからです。歌っているときに痰が絡むと、それによってのどがふさがれてしまいます。その結果、うまく声が出ないということになります。
ですので、オレンジジュースは歌う時には適しません。
ウーロン茶
2つ目は「ウーロン茶」です。
私自身、「すっきりするし、お茶だから良いか。」と飲んでいたことがあります。
ところが、実はこれもよくありません。なぜなら、喉の油分を分解し、乾燥を招くからです。つまり、すっきりさせすぎてしまうんですね。
実際、これを練習で飲んだ時、やけにのどが乾いてしまう感じがしました。
歌う時の喉には、適度な潤いが必要です。その潤いをなくしてしまうため、歌う時にはおすすめできないのです。
また、ウーロン茶には「カフェイン」も含まれています。カフェインについては後述しますが、この点でもおすすめできません。
お酒
3つ目は「お酒」です。
お酒に含まれる、アルコールが喉にダメージを与えます。その状態で歌うのは、喉にかなりの負担がかかります。その結果、喉を傷めてしまうことになります。
そうは言っても、実際にステージでお酒を飲む人は意外と多いですよね。これは、ほろ酔いで歌うとより楽しい、ということなのでしょう。しかし、これは喉にとってはよくありません。
私自身、お酒を飲んで歌ったことがあります。確かに歌うことはできましたが、その後、いつもより喉が疲れ、ガラガラとしていると感じました。
ですので、喉を大切にするという観点からは、やはりお酒を飲んで歌うのは避けた方が良いでしょう。
牛乳などの乳製品
「牛乳」や「ヨーグルト」などの乳製品も、歌う時には適しません。それは、痰がからみやすくなり、口の中がざらつくからです。
また、飲むヨーグルトのように砂糖が入ったものは、口がべたべたとします。すると、歌う時にも気持ちよくないので、避けるのが良いでしょう。
コーヒー・紅茶
「コーヒー」や「紅茶」などの、カフェインを含むものも、歌う時には適しません。
この「カフェイン」という成分には、利尿作用があります。これは、体の水分を尿にして、外に排出しやすくする働きです。その結果、体は乾きます。それに伴って喉も乾きます。
このように、体や喉が渇いてしまうと粘度(ねんど)の高い、ねばねばとした痰が出やすくなります。さらにこのような痰は、排出しづらいため、長く喉に残ります。これが歌いにくい喉にする原因となります。
また、個人的な感覚ですが、これらの飲み物は舌や歯に汚れがたまりやすいように思います。そのため、口の中に不快感が残り、歌う時の気持ちよさも半減します。
これらの理由から、このようなカフェインの多い飲み物はおすすめしません。
緑茶
緑茶も、歌う時にはおすすめできないものの1つです。
緑茶には殺菌作用があるとされ、風邪で喉がイガイガするときには良い、といえます。しかし、歌う時には不向きです。なぜなら、喉の潤いも流し込んでしまうからです。
私は緑茶が好きなので、普段からよく飲んでいます。けれど、歌う時に飲むと喉がガサガサするので、その時は飲まないようにしています。
ジャスミン茶
ジャスミン茶も、歌う時には適しません。これは、原材料を見るとわかります。
このお茶は、緑茶やウーロン茶にジャスミンの香りをつけて作られます。ですので、歌う時に飲むと、ウーロン茶や緑茶と同じように、喉がガサガサとします。
このような例もあるので、お茶を選ぶときは商品名だけでなく、裏側に書いてある「原材料」を確認すると良いですね。
炭酸飲料
炭酸飲料も、歌う時には不向きです。炭酸のシュワシュワの正体は「炭酸ガス」です。これがお腹に入ると、体はそれを排出するために「げっぷ」や「おなら」を出そうとします。歌っているときに「げっぷ」や「おなら」が出るのは困りますよね。
さらに、このガスがたまった状態では、お腹に力を入れにくく、歌いづらいです。この点からも、「炭酸飲料」は歌う時にはおすすめできません。
また、おならがたまりやすい「便秘・ガス秘」体質の人は、前日から飲むのを控えるのも良いでしょう。私自身、前日に飲んだ炭酸飲料のガスがうまく排出できず、次の日にお腹が痛くなることがあります。このような場合もあるので、ライブ本番などの前日から、炭酸飲料は飲まないようにしています。
その分、終わった後に飲みます!
砂糖入りの甘いジュース類
砂糖が入った甘いジュース類も避けた方が良いでしょう。
これらを飲むと、口の中に汚れが残り、ベタベタとします。その状態で歌うと、いつものように気持ちよく歌うことができません。
口の中はすっきりとしていた方が歌いやすいですから、これもおすすめしません。
冷たい・熱い飲み物
飲み物の種類だけでなく、その物の「温度」も歌いやすさに影響します。最も適した温度は、「常温」「人肌くらいのぬるさ」のものです。つまり、熱すぎず、冷たすぎないものです。
熱い飲み物は、喉の乾燥を招きます。すると、歌うために必要な「適度な潤い」を保てなくなるため、避けましょう。
また、冷たい飲み物は、喉の筋肉を固くしてしまいます。すると喉の動きが鈍くなり、歌いやすい状態ではなくなります。
最近は、コンビニやスーパーでも、常温のペットボトル飲料が販売されています。練習やライブ前に飲み物を購入するときは、そちらを選ぶと良いでしょう。
歌う時の喉に良い飲み物
次に、歌う時に適した飲み物を紹介します。
常温の水・ぬるま湯
歌う時に最も適しているのは、「常温の水」です。また、人肌くらいの温度の「ぬるま湯」も良いでしょう。なぜなら、これらが最も喉に負担がかからないからです。
特にポイントとなるのは、温度が「常温」「人肌」である事です。
先述したように、冷たいものは喉の筋肉を固くしてしまい、動きを鈍くします。反対に、熱いものは喉を乾燥させてしまうため、歌う時には不向きです。
ですから、体になじみやすい「常温の水」や「ぬるま湯」が最も適しているのです。
また、「水」は様々な飲み物の中と比べ、喉に負担がかかりにくいので、おすすめなのです。
麦茶
歌う時に良い飲み物として「麦茶」も挙げられます。これは、緑茶やウーロン茶、紅茶のように刺激がないため、歌う時に飲んでも負担になりません。
また、ノンカフェインであることも理由の1つです。なので、水が売り切れていた場合は「麦茶」を選ぶと良いですね。
その他、黒豆茶なども良いでしょう。お茶類は、緑茶やウーロン茶、紅茶の成分が入っていないものを選ぶと良いですね。
ハーブティー
「ハーブティー」もノンカフェインのため、良いでしょう。
ただ、ハーブは、種類によって効果や効能が異なります。ですので、ものによっては不向きなものもあるかもしれません。そのハーブが喉に良いか、負担がないかを調べてみることをおすすめします。
私は花粉症のため、春はぬるめのハーブティーを水筒に持って、ライブに出かけます。そのハーブティーは、花粉症の症状を軽減することを目的として調合されたものです。なので、歌う時に飲むと少しすっきりします。
このように、体調や状況に応じた飲み物を選ぶのも良いでしょう。
飲み物による喉の変化に注意する
ここまで、歌う時の喉に良い・悪い飲み物について紹介してきました。
これらのことは、一般的な考えをもとに私自身の体で試してきた結果、「良かった」「悪かった」ものを紹介しています。
ただ、体質による向き不向きもあるかもしれません。
例えば、私は「牛乳」など乳製品を飲むと、かなり痰が絡みやすくなります。しかし、同じ飲み物を飲んでも、それほど気にならないという人もいます。
このように、体質によって異なる点があることもあります。
ですから、これらの傾向を知識として理解したうえで、自分には何が合うのか、または合わないのかを知っておくと良いでしょう。
そのために、飲み物を飲んだ時の喉の反応に、日ごろから注意しておくのがおすすめです。
そうすれば、自分の体質がわかるようになります。すると、体に合うもの・合わないものが明らかになっていきます。
まとめ
ここまで、歌う時の喉に良い・悪い飲み物を紹介してきました。
・最も良いのは「常温の水」「ぬるま湯」。「麦茶」や「ハーブティー」もOK。
・歌う時の喉に悪いのは「オレンジジュース」「ウーロン茶」「お酒」「牛乳・乳製品」「コーヒー・紅茶」「ジャスミン茶」「緑茶」「炭酸飲料」「甘いジュース類」「熱い・冷たい飲み物」。
・日ごろから、飲み物を飲んだ時の喉の反応に注意しておくと、自分に合うものや合わないものが分かってくる。
これらのことを知っておくことで、楽しく歌うことができます。さらに、本番などで、実力を最大限に発揮したいときに役立つでしょう。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!
B型さん