こんにちは!シンガーソングライターのB型さんです。
Twitter→@sauripon
キレてしまうのをやめたい…という悩みってありますよね。
本当はいつも穏やかでいたいのに、感情が抑えられなくなって“キレて”しまう。
ダメだとわかっているのにどうしてもやめられない。
私は、基本的に性格は穏やかな方だと思います。
他人からは「怒ることがなさそう」と言われることもよくあります。
けれど、たまに何かの拍子にプッツン!とキレてしまうのです。
そんな自分をやめたくて、対処法を調べてみました。
でも、出てくる答えは「一度深呼吸をしてみる」「数を数える」というものばかり。
そんなことが出来ないほど、間髪入れずに“キレて”しまい、
モノに当たることや、言動が戦闘態勢に入ってしまうということがありました。
感情のコントロールについてやの本や、心理学の本を読みあさり、自分の過去を振り返りました。
そうして少しずつ改善することが出来ています。
以前の激しい心の動きが少し治まったことで、精神的な疲れも減ったと感じています。
今日は、キレてしまう原因がどこにあるのかを考え、改善していく方法を探ってみたいと思います。
もくじ
“キレる”自己認識
私の“キレる”という行動の記憶は、小学生のころまで遡ります。
友人と話しているときや、家の外では絶対にキレることはありませんでした。
むしろ、穏やかという印象さえ持たれていたと思います。
キレていたのは、ほとんどが母親との会話中だったと記憶しています。
何かを言われて、突然爆発したようにキレる。
「いつもそうやってキレる!」と言われていたので、
私は社会的に問題視されている、あの“キレる若者”なんだ…と思っていました。
1人暮らしをするようになってからは、一見治まっていたように見えたその問題。
私は、穏やかな人間になれたような気がしていました。
ですが、結婚して家族が出来てから、キレる対象が母から夫に移りました。
再びこの問題と向き合わなければならなくなったのです。
そんな中で、“アダルトチルドレン”について書かれた本に出合いました。
アダルトチルドレンとは、子供のころに受けた不適切な養育が原因で、大人になってからの人間関係や行動に問題を抱えてしまった人のことを指します。
「子供のころに満たされなかった部分を引きずってしまっている」ことが、キレるという問題行動を引き起こしていることを知りました。
私がキレることの原因に、子供のころの親との関係が影響している…。
これには、確かに思い当たる節がありました。
ということは、過去のどういう経験が原因になっているのかを突き止めれば、キレる癖を直すことが出来るのではないかと考えました。
過去の分析 “キレる”状況と原因
キレる時には、パターンがあると知りました。
そこで、私がキレていたのはどんな時だったかを思い出してみました。
更に、その時どういう思考が働いて“キレる”という行動に繋がっていたのかを分析してみました。
母や夫との会話中にキレる
何気なく母や夫が言った言葉の裏を想像し、被害妄想的になり、よくキレていました。
相手の発言に対し、急に不機嫌になったり、猛反撃したりするのです。
原因は、相手が発した言葉に、脳内で勝手に「やっぱりお前はダメな奴」と否定要素を付け加えて聞いていたところにあると思います。
例えば「今日のお味噌汁美味しいね!」と言われたら、「はい?いつもは不味いってことですか!?」といったように。被害妄想ですね。
なぜ裏があるように感じてしまうのでしょうか。
これには、“自己肯定感”が強く関係していると思います。
自分に自信がなかったんですね。
自分は何をするにもダメな奴。
それを指摘されたような気がして、「そうじゃない!!」と虚勢を張っている感じだったと思います。
このように思ってしまうのは、もはや考え方の癖です。
長い間「人からどのように言われてきたか」が影響していると思います。
私には、姉や同い年のいとこがいるのですが、彼女たちは勉強がよくできて、学ぶことに積極的でした。
そんな彼女たちといつも比較されていました。
その度に「自分の出来の悪さ」を目の当たりにするようで、次第に「自分は残念な奴だ」と自覚していったのだと思います。
でも認めたくない気持ちもある。
それが「やめろー!!」「どうせまた、ダメな奴って言うんやろ!?」と“キレる”行動に繋がっていたのだと思います。
母としては「なにくそ!」と負けず嫌いからのやる気を出させたかったのでしょう。
けれど、それは私の中に劣等感として積もっていきました。
ですので、わたしは大人になるまで“自己肯定感”が低いままだったと思います。
自己肯定感がきちんと育っていないんだと自覚することで、状況は少し改善されました。
今でも高いとは言えませんが、「自分で思っているよりも、何もできない人間ではないはずだ。」「自分は普通だ。自分で評価出来ていないだけだ。」ということを頭で理解し、それを自分の中で唱え続けています。
これを理解することで、言葉を発せられた言葉の通りに受け取ろう、と心掛けることが出来るようになりました。
被害妄想が膨らみそうになった時、「そんなこと言ってないでしょ。」と自分に突っ込むことが出来るようになっています。
自分の意見を言うときにキレる
ケンカしているときなど、自分の言い分がありますよね。
その時、泣きながら吐き出さなければ、自分の意見を言えません。
見ている人からすれば「いきなりどうしたの!?」という感じだと思います。
これも“キレる”の一種だと思います。
原因
心がパニック状態になることが原因だと思います。
私の家庭は「親の言うことは絶対」でした。
自分がどんな意見を持っていようと、基本は親に従わなければ、ものすごく怒られる。
反発し続けると叩かれる。
そんな状況だったので、「自分の意見なんか、言ったってどうせ聞いてくれない」と思っていました。
本当はこう思っているけれど、言ったら怒られる…どうしたらいいんだ!と心が八方ふさがりの状態になり、パニックに陥る。
それが「キレる」「泣くきながら気持ちを吐き出す」という形に現れているのだと分析しました。
「自分の意見は、言っても聞いてもらえない」という考えが、無意識のところに刷り込まれてしまっている。
だから、対等に意見を交換できるはずの夫に対しても、同じように振舞ってしまっていたのだと思います。
対処法「自分を認め、自分の考えも尊重する」
もともとの“短気”という性格も関係しているかもしれません。
けれど、私は育ってきた環境が大きく影響していると思います。
何をするにも、「お母さん怒るかも…」「こんなことしたらお母さんどう言うだろう…」といつも母の影を感じていました。
母をすべての基準としていたのです。
自己肯定感が低いあまり、いつも自分の考えに自信が持てずにいました。
だから、物事を決めるときなど、いつも「母はどう思うだろう?」と考え、母が「良いと言いそうなこと」を選んできました。
自分の考えを尊重してこなかったのです。
母も1人の人間で、自分も1人の人間として認められていい。
考え方が違うのは当たり前のこと。
自分の気持ちは、もっと優先してもいい。大切にしてもいい。
大体みんな同じような、横並びの存在である。
自分は、“誰かより劣っている”というような特別な存在ではない。
そう思うことで、自分がみんなより劣っているという感覚は薄れてきています。
いままでは「自分はダメな人間」ということを刷り込んできました。
それの逆をするのです。
「自分で思うより悪くない人間だ、普通だ」ということを刷り込んでいくのです。
自分を縛り付けている存在のように感じていた母。
母と自分はそれぞれ別の存在ということを理解した今、母と良い距離で繋がれていると感じます。
関係も良くなったと感じています。
おすすめの本
田房永子さんの「キレる私をやめたい」というマンガがおすすめです。
“キレる”時の心の動きを俯瞰し、イラストで分かりやすく解説されています。
いつも漠然と抱えていた悩みが絵になり、強烈なイメージとして頭に残ります。
キレそうになったときに、言葉ではなく、その絵がパッと頭に浮かびます。
「あ、今あの状態だ…!」と気づけるわけです。
マシになっては、また少し戻るということを繰り返して、徐々に改善されています。
キレやすくなってきたな…と思ったらこの本を広げて、何度も読んでいます。
まとめ
今日は、キレる原因とそんな自分をやめるための方法、対処法を考えてきました。
過去にさかのぼると、どうしても「母のせいだ…!」と思ってしまうことがありました。
けれど、大切なことは母のせいにすることではありません。
母もまた、悩んでいたと思います。
母を恨んでいるということもありません。
自分も、本当の意味で母から自立できたと感じています。
そういう事実があったと認める。
そして、これからどのように軌道修正していくか、ということが大切だと思います。
自分に自信がない。だから、誰かに何かを言われると、被害妄想的になってしまう。
自分がくだらない人間であることを認めたくない気持ちが“キレる”という形になって現れている。
これを理解しておくと、自分の心を俯瞰することができます。
そうすると、自分の気持ちに冷静に向き合うことが出来、キレる回数を少しずつ減らしていけると思います。
是非一度、自分の過去と照らし合わせてみてください。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。