ギター初心者のアコギ弦選び方!弾きやすい種類は?素材や太さの違い

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アコギの弦って、種類が多すぎてどれを選べば良いかわからないですよね。

弦を選ぶ時には、確認するポイントがいくつかあります。これを知ることで、自分に合う弦を探し出すことができるようになります。

今回は、初心者さんのためのアコースティックギター弦の選び方を解説していきます。

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弦の素材の選び方・アコギ弦の素材の違いを知ろう

まずは弦の素材を選びましょう。さらに、そこにコーティングがあるかないかを選びます。これらを順に解説していきます。

アコギ弦の主な素材は2種(ブロンズ・フォスファーブロンズ)

アコギ弦の素材には、「Bronze(ブロンズ)」と「Phosphor Bronze(フォスファーブロンズ)」の2種類があります。これらは、次の写真で赤く囲った部分のように、パッケージに表記されます。

上の写真では「 Phosphor Bronze 」と書いてありますが、「Bronz」と書かれているものもあります。この2種類からどちらかを選びます。

これらの違いがどこにあるのかと言うと、6弦から3弦の素材にあります。つまり、下の写真のような、6本のうちの太い4本ですね。

これらを細い1、2弦と見比べてみると、色が少し違いますよね。おまけに、ざらざらとしています。

これは、芯となる弦の周りを針金のようなものでグルグルと巻いて作っているからです。このようなものを「巻き弦」と言います。つまり、6弦から3弦は「巻き弦」ということです。

この巻き弦を作る時に、「何の素材を巻くか?」によって「ブロンズ弦」になるか、「フォスファーブロンズ弦」になるかが決まります。

「ブロンズ弦」の場合は、この巻きの部分に「ブロンズ(銅)」と「スズ」を含む金属が使われています。こちらの弦の特徴は、バランスの良い“スタンダード”な音が出るということです。

一方、「フォスファーブロンズ弦」の巻き部分には、「ブロンズ」「スズ」に加えて「リン」を含む「フォスファーブロンズ」という金属が使われています。こちらの特徴は、高音がよく響き、“きらびやか”な音が出るということです。

これを聞いても、初心者さんにとっては「…で、どっちがいいの?」という感じですよね。これは個人の好みや、ギターとの相性の問題もありますから、ここで「こっちがベスト!」と言い切れません。

これからの長いギター生活の中で、どちらも使ってみることで好みが分かってきます。初心者さんにとってはその判断は難しいので、初めはスタンダードな「ブロンズ」を選びましょう

そしてぜひ、将来的に「フォスファーブロンズ」も使ってみてください。そこで耳を澄まして、ご自身の好みはどちらかを見つけてくださいね。

普通の弦+α!コーティング弦について

弦の素材には、先述の通り「ブロンズ」と「フォスファーブロンズ」の2種類があります。これらの素材に、プラスアルファの施しとして「コーティング」をした弦もあります。

これをコーティング弦と言いますが、ブロンズ、ないしはフォスファーブロンズの弦の上から、さらに周りを薄い膜で覆ったものです。

何のためにこの「コーティング」がされているのかと言うと、錆びや汚れに強くするためです。

基本的にアコギ弦は金属製ですから、手指の汗や酸化により錆びていきます。一般的な”コーティングのない弦”は、言ってしまえば金属むき出しです。

その分、汗や汚れ、水分などの影響を直に受けてしまいます。こうなると、金属弦のキラキラとした音は失われてしまうのです。

ところが、弦に”コードティング”を施すことで、それらから受ける影響を小さくすることができます。その結果、通常よりも錆びたり劣化したりするスピードを遅らせることができるのです。これが「コーティング弦」のウリ、強みです。

ただし、価格においても+αになっていて、通常の弦よりも高価です。

このコーティング弦で、最も代表的なものに「エリクサー」というメーカーのものがあります。最近では他のメーカーからも販売されるようになりました。ギタリストにとっては、そのくらいありがたい商品です。

ただし、「錆びにくいから弦交換をしなくても良い」ということではありません。なぜなら、コーティングの有無に関係なく、弦自体が古くなることには変わりないからです。

そうなると、音の張りが無くなったり、チューニングの安定度が下がったりします。ですので、たとえコーティング弦にしても、定期的な弦交換は必要となります。普通の弦に比べて、弦交換の頻度は若干減らせるというメリットはありますが、弦は消耗品であることに変わりはありません。

※弦交換の頻度に関しては、「ギター弦の変え時、タイミングって?交換時期や頻度について」で詳しく解説しています。

初心者さんのためのアコギ弦・素材の選び方

ここまで、ブロンズ弦とフォスファーブロンズ弦、さらにそれらにコーティングを施したもの…と素材について解説してきました。色々ありますが、色々考え始めると選びきれませんよね。

ですので、初心者さんが初めに選ぶのは、まずは標準的なコーティングなしの「ブロンズ」でOKです。

それで「たまには別のものを使ってみようか」と思い立ったらフォスファーブロンズも使ってみてください。交互に使ってみたり、実験を繰り返してお気に入りを探してくださいね。

コーティング弦についても、同じく使ってみることでしか、好みを見つける方法はありませんが、初めは”コーティングなし”でやっていきましょう。その中で、「自分は手汗が多くて弦がすぐ錆びてしまう。」「張りたての時のようなきれいな音を長持ちさせたい。」という思いが芽生えた時に使ってみてください。

これは私の場合ですが、夏は手汗が原因で早く錆びてしまうので、夏場だけコーティング弦を張る…という事もしています。このように状況によって使い分けるという視点もあります。

また、弾き慣れてくると、素材の違いによる弾き心地や音の好みが分かれることがあります。なので、長い目で実験をしながら、自分のベストを見つけていく物だと考えておいてください。

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アコギ弦の太さの選び方・”ゲージ”と”インチ”

素材を決めたら、次は太さを見ていきましょう。弦の太さを確認するには「ゲージ」と「インチ」の表記を見ます。これらを順に解説していきます。

アコギ弦の太さ・ゲージ表記について

まずは、弦の太さを表す「ゲージ」を見ていきましょう。

アコギの弦の太さは主に4種類あり、それぞれ「エキストラライトゲージ」「カスタムライトゲージ」「ライトゲージ」「ミディアムゲージ」と言います。これらの太さの違いを図で表すと次のようになります。

この中で最も広く一般的に使われるものは「ライトゲージ」ですが、これらは太さの違いによって、音や押さえやすさが異なります。

太くなるほど固い感じがして、力強い音が出ます。その分押さえにくくなります。一方、細くなればなるほど、柔らかくなるので押さえやすくなります。その分、音は弱くなります。

商品本体には、次の写真で赤く囲った部分のように表記されます。

「Light Gauge(ライトゲージ)」と英語で書かれていますね。この太さ(ゲージ)別の特徴を、種類別で簡単に確認しておきましょう。

エクストラライトゲージ

エクストラライトは、弦の中でも最も細いゲージです。エレキギターのように、弦の張り感が比較的弱いのが特徴です。この“弦の張り感”、”つっぱり感”のことを「テンション」と言いますが、それが柔らかいため、初心者さんでも押さえやすい太さです。

ギターの購入時に張られている弦は「ライトゲージ」であることがほとんどです。初めにこの弦で練習していて、弦を押さえる指先が痛くて辛くなってしまうことがあります。

それで挫折してしまいそうになったら、この「エクストラライト」の弦を張ると、痛みが和らぎます。

ただ、アコギならではのカッコいい低音が出にくく、音はか細い感じです。ですので、慣れてくると物足りなさを感じることがありますが、「指が痛くて全く弦を押さえられない!」という初心者さんの挫折を防ぐために練習に取り入れるのは有効な方法です。

カスタムライトゲージ

2番目に細いのがカスタムライトゲージです。

先ほどのエクストラライトよりは低音が出ますが、ライトゲージより繊細な感じです。指の動きが忙しい演奏などに適しています。

指先が痛い初心者さんにとっても、ライトゲージよりは押さえやすく感じるでしょう。ですので、エクストラライト→カスタムライト→ライトという順で、徐々に慣らしていくという方法も有効です。

ライトゲージ

アコースティックギターの弦の中で、最もよく使用される標準的な太さです。低音から高音までのバランスが良く、どのようなジャンルにも対応できる太さです。

購入時のギターには、大体このライトゲージの弦が張られています。最も一般的でよく使われるゲージなので、「指は痛いけれど…まぁこれでも頑張れそう。」という方は、ライトゲージで練習を進めて行くと良いでしょう。

ミディアムゲージ

低音が力強く、迫力のあるサウンドを得ることができます。

ですが、弦の張り感、つまりテンションが強く押さえにくいという特徴もあります。そのため、初心者さんには向きません。

さらに、テンションの強さゆえに、ギターネックにも大きな負担がかかりやすいです。そのため、演奏後には必ず弦を緩めておく必要があります。

このように、弦が太くなると扱いにくさもアップしますので、上級者向けと言えます。

アコギ弦の太さ・インチ表記について

ここまで弦の太さを表す「ゲージ」について解説してきましたが、アコギ弦のパッケージには、下図の青四角部分にあるように数字も表記されます。

先ほどの「Light Gauge(ライトゲージ)」の表記の上ですね。この「.012-.053」という数字は、それぞれ最細の1弦と最太の6弦の直径をインチで示したものです。

つまり上の例の場合は、1弦は「直径が0.012インチ」6弦は「直径が0.053インチ」であることを示しているのです。日本人にとってはあまりなじみのない”インチ”表記ですが、これによって、6本セットの弦の太さを判断することができます。

今回例に出したものは「ダダリオ」というメーカーのもので、各ゲージのインチは次のようになっています。

アコギ弦は、各メーカーがそれぞれに「エクストラライト」~「ミディアム」のゲージを販売しています。この「ゲージ」の表記が同じでも、この「インチ」がメーカーによって若干異なることがあります。そんな時このインチの数字を確認します。

このインチの数字は、末尾の2けたを抜き出して呼ばれることもあります。例えば、上記のライトゲージなら「12/53(イチニーゴーサン)」、エクストラライトゲージなら「10/47(イチゼロヨンナナ)」というような調子です。

弦を買いに行った時に「あれ?エクストラライトだったかな?カスタムライトだったかな…?」と悩んでしまうこともあると思います。そんな時、自分がいつも使っている弦のインチを「イチニーゴーサン」のように覚えておけば、思い出すことができます◎

また、いつもとは異なるメーカーの弦を購入する時にも便利です。この数字を覚えておくことで、メーカーが変わってもいつもと同じくらいの太さの弦を購入できますので、失敗せずに自分に合った弦を選ぶことができます。

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初心者さんのためのアコギ弦の太さ・ゲージの選び方

ここまで弦の太さについて解説してきましたが、「じゃあ初心者の自分に合う弦はどうやって選べば良いの?」と思いますよね。

初めの弦選びで、どのゲージが良いか悩んだ時は、まずはスタンダードな「ライトゲージ」を持っておけば間違いはありません。

先ほども言いましたが、販売時に張られているのは基本的にはライトゲージです。なので、それで練習を始めて「ギターをやめたくなるほど痛い!」と感じたら、「エクストラライト」や「カスタムライト」を使ってみると良いでしょう。

「痛くてもうダメ!」と感じるか、「これくらいなら大丈夫」と感じるかには個人差があります。なので、自分の感覚に合わせて選びましょう。

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アコギ弦のメーカーを選ぶ

ギター弦を販売するメーカーは、ダダリオ・マーチン・ギブソン・ヤマハ・エリクサー・アーニーボール…などなど、たくさんあります。

こんなにあったら迷いますよね。各メーカーごとに特徴がありますが、好みの問題なので、「ここのメーカーが1番良い!」と一概には言えません。

ですから、自分で使ってみて「これ!」というものを探すしかないのです。とは言っても、それをどう選べばいいのかわからないと思うので、初めの1つを選ぶときの指標を2つ紹介します。

まず1つ目は、ギターのメーカーと揃えてみる、ということです。つまり、「自分のギターはマーチンだから、弦もマーチンにしよう!」ということです。

2つ目は、定番を使ってみる、ということです。よく使われているのが、「マーチン」や「ダダリオ」のものです。何から手に取れば良いかわからない方は、これらを試してみると良いでしょう。

その後で色々と浮気を楽しみながら(!)、自分の好みを探していきましょう。

ギター初心者のアコギ弦選び方!弾きやすい種類は?素材や太さの違い:まとめ

ここまで、アコギの弦の選び方を解説してきました。

・素材は、「ブロンズ」「フォスファーブロンズ」の2種類があり、初めは「ブロンズ」から試してみると良い。コーティング弦もあるが、こちらは「必要だ」と感じたときに購入を考えれば良い。

・弦の標準の太さは「ライトゲージ」。これで弾いてみて、心折れるくらい指が痛ければ、「エクストラライト」など細いものを試してみると良い。

・弦のメーカーを選ぶときは、楽器と揃えるか、定番を使ってみるのがおすすめ。

これらのことを知っておくと、自分に合った弦を選ぶことができます。また、将来的に的確な弦選びができるようになるでしょう。

また、ただいまギター初心者さん向けに無料レッスン動画を配信中です。以下のリンクよりお受け取りいただけますので、ぜひ日々の練習にお役立てください。

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参考になれば嬉しいです最後までお読みくださり、ありがとうございました!

B型さん

   
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