ギターを演奏していると「ブリッジミュート」というテクニックが登場することがあります。これのやり方が分からなかったり、音がきちんと鳴らなかったり…と悩みを抱えている人もいますよね。
”何となく”で練習していると、ブリッジミュートらしい音を出すのに時間がかかってしまいます。でも、1度やり方を学んでおけば「なんだ!そういう事か!」と、早く習得することができます。
今回は、エレキギターのブリッジミュートのやり方とコツを解説していきたいと思います。
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もくじ
ギターのブリッジミュートとは
「ブリッジミュート」とは、ブリッジ付近で弦を軽く押さえて弾き、短く切れたような音を出すテクニックです。「ブリッジ」というのは、この部分ですね。
ギターの各部分の名前については「エレキギターの各部位の名称やパーツの名前を知ろう!」で詳しく解説しています。
この辺りを軽く「ミュート」しながら演奏します。「ミュート」というのは、弦に指を触れさせて音を出ないようにしたり、弱めたりすることです。
このように、「ブリッジ」の辺りで「ミュート」して演奏するから「ブリッジミュート」というわけです。
このテクニックで演奏すると、低音が強調された「ズンズンズン」という感じの音になります。ロックでおなじみの、このテクニックが使われている曲をご紹介しましょう。
Deep Purple「Highway Star」
曲全体を通して、「ズンズンズンズンズン」というギターの音が聴こえてくるのが分かるでしょうか?これぞまさにブリッジミュートです。
このように、ハードロックなどの印象が強いブリッジミュートですが、邦楽ロックでも多用されています。例を挙げてみましょう。
まずはASIAN KUNG-FU GENERATIONの「君という花」。これも、ブリッジミュートが全体を通してたくさん登場する曲です。
もう一つご紹介しましょう。チャットモンチーの「ハナノユメ」、2:19~をご覧ください。
ブリッジミュートをしている姿がばっちり映っていますね。
ギターの歪(ひず)み具合によっては、このように「ポンポンポン」と小気味よい音が出せるテクニックでもあります。こんなふうに、曲の雰囲気に変化を付けるのにも便利なので、是非習得したいテクニックです。
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楽譜表記「M」「P.M.」
演奏方法を知る前に、「ブリッジミュート」が、楽譜でどのように表記されるのかを見ておきましょう。まずはこちら。
連続する各音に「M」という記号が付けられています。この部分はブリッジミュートで演奏します。
その他、次の画像のようなカッコで、各音がくくられている場合もあります。
「M」「Mute」「P.M.」という記号はすべてブリッジミュートを示しています。「P.M」は“パームミュート”の略ですが、やることは同じです。
これらのような表記の場合、カッコ内の音をブリッジミュートします。
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音が出ない?ブリッジミュートのやり方とコツ
ミュートの方法
それでは、「ブリッジミュート」のやり方を見ていきましょう。先ほど解説したように、ブリッジのあたりで弦を軽く押さえ、ミュートして弾きます。
まずは、そのミュートの方法を解説していきます。次の写真を見てください。
手の側面の〇印をつけたところを、チョップするように「ブリッジ」付近に置いてミュートします。この辺りですね。
これが、次の写真のように前過ぎたり、後ろ過ぎたりすると気持ちの良い音が出ません。
自分のギターで実際に弾いてみて、「ズンズン」と気持ち良い音が出るポイントを探してみましょう。
また、この時の力加減にも注意が必要です。強く押さえつけてしまうと音が出ないので、”軽く置く”程度にしましょう。
ダウンピッキングで弾く
次に、ミュートしながらどのようにピッキングするのかを解説ていきます。ピッキングとは、ピックで弦を弾くことです。
ブリッジミュートでは基本的に、上から下に弾く「ダウンピッキング」を使います。ただ、アップとダウンを交互に繰り返す「オルタネイトピッキング」を使うこともあります。速いリズムでブリッジミュートをする場合は、これを使用します。
例えば、Survivorの「Eye Of The Tiger」と言う曲のイントロを以下の動画で聴いてみましょう。
初めに聞こえてくる「ドゥルルルルルル…」というのがブリッジミュートの音です。このリズムをダウンピッキングだけ演奏するのはなかなか大変です。なので、これはオルタネイトピッキングで演奏しています。
しかし、基本の「ブリッジミュート」はダウンピッキングのみで行いますから、まずはそのような認識を持っておくと良いでしょう。
手首を動かして弾く
ブリッジミュートをする際、手をブリッジ付近に固定するということでしたよね。こうすると、ピックを持っている指先だけを動かして、ピッキングしてしまいがちです。
しかし、これでは弱々しい音になったり、リズムがもたついてしまったりして安定しません。
ここでポイントとなるのが「手首から動かして弾くこと」です。ただ、立って演奏する場合は特にこれが難しく感じます。
ここで、先ほど例として挙げた、チャットモンチー「ハナノユメ」の動画を見てみましょう。
ブリッジミュートをしている時の、彼女の肩に注目してください。右肩が少し下がり気味になっていますよね。
立った状態でブリッジミュートをする場合は、このように、肩から下げるイメージを持つと良いでしょう。ギターを抱える位置にもよりますが、このイメージを持つことで、手首から動かしやすくなります。
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ギターのブリッジミュートのやり方とコツ:まとめ
ここまで、ブリッジミュートとは?という話と、やり方のコツを解説してきました。
・ブリッジミュートは、低音が強調された音でロックでおなじみのテクニック。
・ブリッジ付近を空手チョップの形でミュートする。
・手首から動かし、ダウンピッキングで弾く。
小気味よい音が鳴ると、楽しくてついついやってしまうこと間違いなしです。
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最後までお読みいただきありがとうございました!
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