できない、難しい!ギターのFコード押さえ方のコツと省略・簡単版

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ギターを始めたら、必ず誰しもが「Fコードの壁」にぶち当たります。

初心者さんにとって難しいFコードですが、これを押さえられるようになるためにはいくつかのコツがあります。

また、このFコードには「簡単・省略バーション」の押さえ方もあります。このFコードを押さえらえるようになると、弾ける曲も一気に増えます。

今日は、Fコードの押さえ方の練習のコツについてお話してみたいと思います。

↓この記事の内容を動画でも解説しています。画面中央の再生ボタンを押してご覧ください。

Fコードの押さえ方と音

まずはFコードの押さえ方を、ギターのコードダイアグラムと写真で確認してみましょう。

コードダイアグラムとは、ギターのコードの押さえ方を示した図のことです。以下の左の図です。

コードダイアグラムの詳しい見方については、「コードダイアグラムとは?見方を解説!」で詳しく解説しています。

このダイアグラムと写真から、1フレットは全ての弦を一気に押さえることが分かります。このように複数の弦を1本指で一気に押さえることを「バレー」や「セーハ」と言います。

また、Fコードのように人差し指で大きくバレーするコードをまとめて「バレーコード」と言います。今回のFコードはそのバレーコードの代表格と言えます。

以上がFコードの押さえ方で、音は以下のようになります。以下のプレーヤー左端の再生ボタンを押して確認してみましょう。

Fコードの押さえ方のコツ

ここからは、Fコードを押さえるためのコツについて解説していきます。

押さえ方のコツとしては、6つのことが挙げられます。これらを順に見ていきましょう。

親指はネックの裏

1つ目のポイントは、親指の位置です。様々なコードを押さえる時、それぞれちょうど良い親指の位置があります。これをその位置に定めることで、押さえやすくなることがあります。

Fコードの場合、親指の“ちょうど良い位置”とは、ネックの裏です。以下の写真で位置を確認してみてください。

上の写真の赤線で示した、ネック裏のちょうど真ん中あたりです。ネック裏の一番盛り上がっている所が真ん中に当たります。

これを下の写真のような位置においてはいないでしょうか。

このような位置に定めてしまうと、Fコードは非常に押さえづらくなります。ですので、Fコードの場合は、親指をネックのちょうど裏の部分に置くようにしてみましょう。

尚、親指のちょうど良い位置はコードによって変わります。ですから、全てのコードにこの親指の位置が良いということではないので、その点には注意してください。

人差し指はフレットバー近くを押さえる

2つ目のコツは、人差し指をフレットバー近くに置くということです。

フレットバーというのは、下の写真で赤く示した、指板に打ち付けられた金属の棒のことです。

指定されたフレットのフレットバー近くに指を置くことで、軽い力で弦を押さえることができます。

今回のFコードの場合、人差し指で1フレットを押さえるように指定されていますから、1フレットのフレットバー近くに人差し指を置くようにします。こんな感じですね。

写真を見ても分かる通り、フレットバーが隠れる程かなり近いところを押さています。

次にNG例を見てみましょう。

このようにフレットバーから離れると、押さえるのがかなりつらくなります。この「フレットバー近くを押さえる」ということは、他のコードを押さえる際も意識すべきポイントです。

特に今回のように、人差し指でバレーする必要があるコードの場合は、このことを意識することが大切です。

1フレットの3、4、5弦は頑張らなくていい

3つ目のコツは、1フレットの3、4、5弦は頑張って押さえなくて良いということを知ることです。

初めに紹介したFコードのダイアグラムを見てもらうと、1フレットをグワーッと全部押さえていましたよね。これです。

このダイアグラムを見ると「1フレットの全ての弦を力いっぱいしっかり押さえなければ!」と思ってしまいますよね。でも実際は、次のようなイメージで押さえればいいです。

なぜかというと、3、4、5弦は2、3フレットで押さえているからです。つまり、これらの弦を1フレットで押さえていようがいまいが、音は同じになるということです。なので、人差し指は6、2、1弦のだけ頑張ればいいんです。

もちろんこれを意識しても、Fはマスターするのに時間がかかるコードではありますが、こうやって考えるといくらか気持ちが楽になりますよね。

人差し指の側面を使って押さえる

4つ目のコツは、1フレットのバレーは、人差し指の側面を使って押さえるということです。人差し指の側面とは、下の写真で示した辺りです。

上の写真を見ると、指にうっすら弦の跡がついていますよね。この辺りで1フレットを押さえるようにしましょう。

なぜここなのかというと、腹側よりここの方が骨っぽくてかたいからです。

一方、人差し指を寝かさずに腹側でまっすぐ押さえた場合は上手く押さえられません。腹側というのは、下の写真で示した部分です。

なぜかというと、ここは柔らかくて弾力があるからです。この柔らかい部分で押さえると、弦が指に食い込んだり関節にはまってしまったりします。だから、しっかりと押さえられないのです。

また、その分力を入れてしまうことになるので、指や肩も疲れてしまいます。それで押さえられない、きれいに音が鳴らないということになるんですね。

ですから、少しでも固い指の側面を使って、負担を減らして押さえようということなんです。

このように、人差し指の側面を使ってバレーすることは非常に大きなポイントとなります。

人差し指は腹より下、付け根からを使う

5つ目は、人差し指は腹より下を使って押さえるということです。Fを押さえる時には人差し指を使います。

その時、人差し指の上の方を使っているために押さえにくくなっていることがあります。次の写真でOK例とNG例を見比べてみましょう。

NG例は、赤丸で示した指の腹や頭辺りを6弦に当てていることが分かります。

一方、OK例を見ると、指の頭がネックより上に突き出しているのが分かります。このように、人差し指の上部を使うのではなく、少し下の方を使って押さえることで1フレットのバレーがやりやすくなります。

バレーは違うフレットで練習する

6つ目は、別のフレットでバレーの練習をするということです。

Fコードはバレーコードの代表格です。ですが、実はバレーコードをこの1フレットでするのは、かなり大変な事なのです。

なぜかというと1フレットは、他のどのフレットよりも押さえにくいからです。ですから、少し上の別のフレットでバレーを押さえる練習をしてみると良いです。

つまり、Fコードの形を保ったまま、別のフレットに移動して、そこでバレーを練習するということです。下の写真のように5フレット辺りで練習してみるとやりやすく感じるのではないでしょうか。

もちろん、5フレットに移動したらFコードではなくなりますので、音は「Fコード」ではなくなります。ですが、これで人指し指のバレーを練習することができます。

この練習をした後で、1フレットに戻ってくれば段階的にバレーができるようになっていくでしょう。

Fの壁を越えるための考え方のコツ

ここまで、実際にFコードを押さえる時のコツをお話してきました。

この「Fの壁」を越えるためには、このようなコツ以外に”考え方”のコツも必要になります。ここではFの壁を切り抜けるための、考え方のコツをご紹介します。

「必ず鳴る日が来る」と大きく構える

まず1つ目は、「必ず鳴る日が来る」と大きく構えることです。Fコードを押さえ、音をキチンと鳴らせるようになるためには時間が必要です。

なので、なかなかきれいに響かせることができないと「きっと自分には無理なんだ」と思ってしまいますよね。

でも、今ギターを演奏している人たちもみんな、初めはFコードには苦しみました。だから「Fの壁」という言葉があるんです。なので、絶対に無理なコードではないのです。

そのことを理解して、「いつかそのうち鳴るだろう」とおおらかに考え、大きく構えて気にしすぎないことも大切です。

弾けている体で進む

2つ目は、弾けている体で進むということです。

「早くFコードが弾けるようになりたい!」と考えて、ひたすら「Fコード」をジャンジャカ練習する…。それも1つの方法だとは思いますが、これはあまりおすすめしません。だって、楽しくないですよね。

私にとって、そんなことはまさに苦行でした…。

そんな私が、楽しくできる練習法として、おすすめするのは「とりあえず弾けていることにして進む」です。

ばかばかしいようで、Fの壁を越えられた人は、ほぼみんなこれをやっています。そう言っても過言ではないでしょう。

初めのうちは、弾いてみたい曲にFコードがあると避けてしまいがちですよね。でも、とりあえずFが鳴っている体で、挑戦してみます。例えカスっとした音でも無視して弾き続けます。

私はFコードの練習を特訓したかと言うと、全然していません。たまに押さえ方の確認をする程度でした。

さらに、好きな曲を早く歌いたかったので、「今日も鳴っていない。けど気にしない。」と毎日練習していました。悪く言えばちょっと雑に練習していたわけです。笑

すると、ある日「あれ?今日ちょっとFコード鳴ってるかも?」っていうことがありました。この日を境に、Fコードがきちんと鳴ることが多くなっていったのです。

また、初めは1、2弦がきれいに鳴らなくても気にせず進んで行けばOKです。それはジャカジャカと弾く場合、下の1弦2弦が多少綺麗に鳴らなくてもそんなに大きな問題はないからです。

もちろん、弦1本ずつをバラバラに弾く「アルペジオ」というテクニックを使って演奏する場合には、1、2弦もきれいに鳴らすことが大切です。

でもそれは、必要となった時また改めてきっちり練習すれば良いです。

ジャカジャカ弾く分には、上の方の弦の音が重要になるので、全部の弦がキレイに鳴らないからといって進むのを止めないようにしてください。

まとめると、「Fの壁」を無理によじ登ろうとしない事が大切!ということです。ここで「何としてもきれいにならさねば!」と考えて、その壁をよじ登ろうと頑張りすぎてしまうと、落下してズタボロになってギターをやめたくなってしまいます。

なので、イメージとしては、横にある坂道を上っていけば知らぬ間に壁を超えてたわ、という感じで越えていきましょう。

こんなふうに、例え響きが怪しくても、とりあえずは弾けているものとして進んでいってください。

Fコードの省略・簡単バージョン

ここからはFコードの省略、簡単バージョンをご紹介します。

「省略など邪道だ!」と考える人もいるかもしれませんが、限界を感じてやめてしまうくらいなら、こういうものを利用してでも続けられた方が良いですよね。

Fコードを省略したものには以下のようなものがあります。

これらはどれも形は異なっているように見えますね。確かに、これらの中には厳密に言えば「Fコード」ではないものもあります。

でも、今回ご紹介した基本のFコードと同じ音を組み合わせているため、響きも大きくかわりません。ですので、Fコードのバレーがどうしてもできない場合は、このような押さえ方で対処しても良いです。

最後に、Fコードの押さえ方としてもう1つご紹介しておきたいと思います。それは、次の図のように1フレットを人差し指でバレーしない方法です。

この押さえ方は、省略型ではありません。押さえているところは初めにご紹介したものと全く同じです。

これは、1フレットの全ての弦を人差し指で押さえるのではなく、6弦は親指、そして1、2弦を人差し指に分担させる方法です。

この押さえ方をする時は、ネックを握りしめるような形になるので、これを「グリップ型」や「グリップ式」と呼ぶこともあります。

また、この押さえ方の場合、1弦に人差し指が苦しければ、1弦を押さえずに押さえても良いでしょう。人によってはこちらのグリップ式の方が楽に感じる方もいるので、ご紹介しておきました。

まとめ

今回は、Fコードの押さえ方のコツと、省略型について解説してきました。

・Fコードを押さえる時、親指はネックの裏の中心辺りに置く。

・人差し指はフレットバー近くに置く。

・1フレットの3、4、5弦は頑張って押さえなくていい。

・人差し指の側面を使ってバレーする。

・人差し指は、頭をネックから少しのぞかせて、腹より下の部分を使ってバレーする。

・バレーは5フレット等、別のフレットで練習すると良い。

・必ず鳴ると大きく構え、鳴っていなくても鳴っている体で弾き続ける。

・省略型コードを押さえて演奏してもOK。

これらのことを知った上でFコードを練習し、少しでも早くFコードの壁を越えていきましょう。さらに、Fコードを鳴らせるようになると弾ける曲が一気に増えます。

参考になれば嬉しいです。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

B型さん

   
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