ピックなしでギターを弾く!指でストロークする方法【フィンガーストローク】

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「ピックを持たずに、指でストロークをしてみたい」と思っていませんか?特にアコギで見かけることが多いですよね。

こなれた感じがかっこいいけれど、やり方やそのメリットに関してわからないことも多いのではないでしょうか。

ギターを指でストロークするメリットやデメリットを知っておくと使いどころが分かるようになります。また、ぜひその”弾き方”を知り、実際の演奏にも取り入れてみましょう。

ということで、今日はピックなしでギターをジャジャカと弾く「フィンガーストローク」のメリット・デメリットとそのやり方や弾き方のコツを解説していきます。

ピックでのストローク方法は「やり方が分からないギターストローク!上達のコツと基本練習」で詳しく解説しています。

↓この記事と同じ内容の動画です。画面中央の再生ボタンを押してご覧ください。

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爪は短くてもピックなしで弾けるのか?爪はどのくらい必要か?

右手の爪を伸ばしているギタリストは多いです。このことからピックを持たずに、指でストロークをするためには、爪を伸ばさなければならないと考えている人もいるでしょう。

でも、そんなことはありません。爪を伸ばさずに指で弾いている方も多くいらっしゃいます。私も仕事柄あまり伸ばさずに、下の写真くらい短くして行うこともありました。

なので、仕事の都合で伸ばせない方やピアノなどの他の楽器を演奏する方でも、問題なくフィンガーストロークができます。

ただ、爪を伸ばしている方と短い方では、音質の違いはあります。伸ばさない場合は、爪と指先の肉で弾くという感じになるので、伸ばしている場合と比べて音は柔らかくなります。これは悪いことなのではなく、伸ばすか伸ばさないかは音の好みで決めます。

また、伸ばす長さによっても音に違いが出ます。そのため、「どのくらい伸ばすか」も、個人の好みで決めています。

現在私は、手のひら側から見た時に、爪の先が指先から少しのぞく程度に伸ばしています。これは「フィンガーストロークをするには何mm必要」という事ではなく、自分にとってちょうど良い長さを研究して決めましょう。

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ピックとピックなしの指でストロークした場合の音の違い

ピックでストロークするのと、指でストロークした場合の音の違いも知っておきましょう。これで、曲によって使い分けることが出来るようになります。

ギターをピックで弾くと、音の輪郭がはっきりと表現できるのが特徴で、「カリッ」と硬い雰囲気の音になります。

また、爪を伸ばして演奏する場合も、ピック程ではないですが、指の肉の部分で弾くのに比べて硬い音が出ます。これは爪がピックのような役割をするためです。

それに対して、爪の短い指でストロークした場合は、柔らかく温かな音になります。

このような違いがあるため、曲の雰囲気によってピックで弾くか指で弾くかは使い分けられることが多いです。つまり、シャキッとかっこよく演奏したい曲はピックで弾き、温もりのある優しい雰囲気の曲なら指で…というな感じです。

ピックと指で演奏した場合の違いについては「アコースティックギターにピックは必要か?指弾きとの違いは?」でより詳しく解説しています。

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ギターを指でストロークする時のメリット

指でストロークする場合のメリットとして、次の4点が挙げられます。

音が柔らかい、優しい雰囲気になる

指はピックより柔らかいため、角のない、柔らかな音になります。アコースティックギターの音が優しくなっているような雰囲気の曲にマッチします。

ピックを落とす心配がない

ピックを使わないストロークでは、ピックを落とす心配がありません。また、ギターさえあればどこでも演奏できる気軽な感じも魅力です。

曲中でピックに持ち替える必要がない

1曲の中で様々なテクニックを使用する場合に、ピックへの持ち替えが不要であることは大きなメリットです。

例えば、Aメロは指でポロンポロンと弦をはじく、“アルペジオ”で演奏するとします。これは、いわゆる”指弾き”というテクニックです。

その指弾きでのアルペジオから、サビはジャカジャカとストロークでの演奏にしたいということがあります。このようにすることで、1曲の中でも雰囲気に違いを出すことができ、飽きの来ない演奏にすることができるからです。

このような時に、ピックなしで指でそのままストロークができれば、途中からピックを持つ必要がなくなります。その結果ピックを落とすなどのミスも防げます。こういった演奏をする場合は、ピックなしでのストロークを用いることが多いです。

ここで、具体例を1つ挙げておきます。以下は、キャプテンストライダムさんの「キミトベ」をカバーした動画です。この動画では、まさにAメロではポロンポロンと指弾きをし、Bメロとサビでストロークするというパターンで演奏しています。

実際にこの動画の0:35~を確認してみてください。

こうすれば、慌ててピックを持つ必要がないため、アルペジオからストロークへの移行が短時間かつスムーズに行えます。

ギターと一体感のある演奏ができる

ピックなしでのストロークでは、ギターとの一体感が出やすいのもメリットの1つです。この「ギターとの一体感」とは、弦と指先の間にピックを挟まないために、自分の思うままに表現しやすくなるということです。

例えば、強弱の付け方でもその違いが出ます。

ピック使用の場合に弱く弾こう思ったとしますよね。その時に「想像していたたより弱い音で弾けていなかった…。」という事があります。これは、指と弦の間にピックがあるために生まれるギャップです。

一方、ピックなしで弾くと指が直接弦に触れるため、自分が思った強弱の加減を出しやすいんですね。これが、“ギターとの一体感”です。これも指でストロークを行う大きなメリットの1つです。

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ギターを指でストロークする時のデメリット

指でのストロークする場合のデメリットに、次の2点があります。

爪に負担がかかるため、ケアが必要

指でストロークすると爪に負担がかかります。そのため、爪を補強するためのケアが必要になります。

私は普段ネイルはしません。ですが、そのままの爪でストロークを行うと、すぐに割れたりめくれたりするため、最低限のケアを心掛けています。

例えば、乾燥する時期にはハンドクリームをこまめに塗り、右手指の爪にも刷り込むようにしています。

さらに、右手指の爪だけ、補強のためのネイルでコーティングすることがあります。そんな時は補強効果があるベースコートの上からトップコートや、割れた爪を補修するネイルを塗ります。下の写真のようなものです。

数日で取れてしまうので、その都度塗りなおします。

また、次の写真のような“フィンガーピック”という指に付けるタイプのピックもあります。

爪が割れて辛いという方は、こういったものを利用するのも有効です。ただ、これを付けた弾き心地には人それぞれ好みがあります。私は何もつけない開放的な感じが好きなので、フィンガーピックなどは付けずに演奏することが多いです。

好みを確認しながら、ご自身にちょうど良い方法を探してみてください。

ダイナミックな強弱をつけにくい

ピックを使わずに指でストロークした場合、最大音量に限界があり、ピックほど大きくなりません。

なので、ストロークで迫力を出したい場合には、指のストロークでは物足りないと感じることがあります。この場合は、途中でピックに持ち替えるなどの対策が必要になります。

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ギターをピックなしで!指で弾くフィンガーストロークのやり方・弾き方のコツ

指で弾く”フィンガーストローク”のやり方には様々な方法があります。まずは、その中でも定番の方法を知りましょう。ここでは、上から下に弾く「ダウンストローク」と、下から上に弾く「アップストローク」に場合分けして解説していきます。

ダウンストロークは人差し指・中指・薬指で

一般的に、ストロークは手首を上下に振って行います。その際、6弦から1弦、つまり上から下に向かってジャランと弾くことを“ダウンストローク”と言います。

これは、人差し指・中指・薬指の爪、もしくは指先で弾きます。こういう感じです。

アップストロークは親指で

1弦から6弦、つまり、下から上に向かってジャランと弾くアップストローク。

このアップストロークを指で行う場合、親指の爪・および指先の左側が弦に当たる感じになります。以下の写真、青丸で示した辺りです。

こういう感じです。

ここまで解説したダウンストロークとアップストロークを続けてやってみるとこんな感じになります。

指で弾くフィンガーストローク・弾き方のコツ

フィンガーストロークは、一般的なピックの持ち方を基本と考えるとマスターしやすいです。

まずはピックを持った時の構えのままストロークを行ってみましょう。次の写真のようにピックを持った時のように構えます。

その構えのまま上下に手を振ってストロークをしてみましょう。音を鳴らそうとすると、ダウンストローク時には、以下の写真で青丸で示した人差し指部分が弦に当たると思います。

一方、アップストローク時には下の写真赤丸で示した部分が弦に当たるでしょう。

これがフィンガーストロークの基本となります。ダウンストローク時に、さらに中指と薬指を追加することで、今回ご紹介したフィンガーストロークの形が出来上がります。

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ピックなしでギターを指でストロークする方法【フィンガーストローク】:まとめ

今回は、指でギターストロークする方法とメリットやデメリットをご紹介してきました。

・爪は短くても出来る。伸ばすか伸ばさないかで音質が異なる。

・指でストロークすることで音質が柔らかくなり、ピックへの持ち替えをせずに済むことがメリット。ただ、爪に負担がかかるためケアが必要。

・様々な方法があるが、ダウンストロークは人差し指・中指・薬指の3本を使い、アップストロークは親指を使うのが定番の方法。

・一般的なピックの持ち方を基本として行うとマスターしやすい。

フィンガーストロークは、ピックを正しい持ち方より比較的コツをつかみやすいと思います。これができれば、演奏方法の幅が広がり、よりギターが楽しくなるはずです。

尚、ただいまギター初心者さん向けに無料レッスン動画を配信中です。以下のリンクよりお受け取りいただき、ぜひ毎日の練習にお役立てください。

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最後までお読みくださり、ありがとうございました!

B型さん

   
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