難しいギターのGコード!押さえられない・届かない!押さえ方とコツ

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ギターのGコードが押さえられない!と悩むギター初心者さんは多いです。指が5弦・6弦まで届かないし、小指も薬指もきちんと弦を押さえられないし、いらない所に指が当たるし…とても難しく感じますよね。

Gコードを押さえるためにはいくつかコツがあります。また、どうしても押さえられない時には、別の押さえ方をするという手もあります。これらのことを知った上で練習することで、きっとあなたはGコードをマスターできるはずです。

今回は、ギターのGコードの押さえ方のコツや別の押さえ方について解説していきたいと思います。

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Gコードの押さえ方

はじめに、次のコードダイアグラムで、基本的な「G」の押さえ方を確認してみましょう。

3フレットの1弦と6弦、2フレットの5弦を押さえて、全ての弦をジャランと鳴らすことが、このダイアグラムから分かります。

コードダイアグラムの見方については、「コードダイアグラムとは?見方を解説!」で詳しく解説しています。

Gコードを押さえるコツ

まずは、中指・薬指・小指で押さえる、一般的なGコードの押さえ方のコツをご紹介します。

指は立て、指先で弦を押さえる

1つ目のコツは、指を立て、指先で弦を押さえることです。

あなたは、次の写真のように、指を寝かせてしまってはいないでしょうか。

これを見ると弦を指の「腹」で押さえ、爪が前を向いているのが分かりますよね。全体的に”ベタっと”押さえてしまっているような感じです。これが「指が寝た」状態です。

これでは余計な弦にまで指が触れ、必要な音が鳴らなかったり、不要な音が鳴ったりします。これではGコードの音になりません。

ですので、次の写真のように指先を立てることが重要です。

先ほどの写真と比べると、こちらは指が第一関節から曲がっていますよね。さらに、指の「腹」ではなく、指先が弦に当たっています。このように指先で押さえる意識を持ち、練習を重ねましょう。

ただ、”指先”と言っても、どの辺りか分からないという方もいますよね。その場合は、以下の写真を参考にしてください。

赤丸のあたりにギター弦の跡がありますが、この辺りで押さえます。

”指先”と言うと、爪のキワのギリギリの所をイメージされる方もいるかもしれませんが、それだと爪と指の間に弦が入り込むことがあります。ですので、「爪のキワまではいかない指先」と思っておくと良いでしょう。

ギターを長く弾いていると、この辺りが硬くなってきます。これは、この部分が弦に当たっているからです。なので、どのようなコードを押さえる時も、この辺りを弦に当てるように意識すると指先を立てやすくなります。

この”指を意識的に第一関節から曲げる動作”は、日常生活ではまずやりません。なので、初めは難しくて当然です。

ですから、今日からいきなり指先を立てられるようになる、という事はありません。

出来るようになるためのコツも大切ですが、慣れることが一番重要です。なのでここは、日々の心掛けで少しずつ出来るようにしていきましょう。

手首を軽く前に押し出す

Gコードを押さえるためには、手首を軽く前に押し出すこともコツの1つです。これは、指先を立てて弦を押さえるために必要なポイントです。

Gコードを押さえる時に、下の写真の星マーク辺りをネックの下に当たるように構えます。

ここを支点にしながら、軽く手首を前に押し出すような感じにします。すると、5、6弦にも指が届きやすくなります。

しかし、この時に手首を押し出しすぎてはいけません。あくまで”軽く”がポイントです。次の写真の「良い例」のように、少し手首に角度を付けるような感じです。

こうすると、5、6弦に指が届きやすくなります。さらに、指先を立てて弦を押さえやすくなります。

ギターの角度を立てる

先ほどのポイントで”手首を少し前に押し出す”ことをご紹介しましたが、これと合わせてやってもらいたいのが、「ギターを立てる」という事です。

初心者さんによくあるのが、コードを押さえる左手を確認しようとするあまり、以下の写真左のNG例のようにギターのボディを寝かせた状態で構えてしまうという事です。

こうすると、左手の手首を必要以上に前に突き出した格好で、コードを押さえなければならなくなります。つまり、押さえにくいGコードが、さらに押さえにくくなるのです。

そこで、上の写真右のOK例のように、ボディを立てた状態にします。そうすると、必要以上に左手の手首を押し出す必要がなくなり、6弦や5弦まで指が届きやすくなるのです。

ですので、Gコードが押さえにくいと感じた時は、ボディーを立てた状態にし、少し手首を押し出すような格好にしてみましょう。これだけでもGコードの押さえにくさはかなり軽減されます。

親指と人差し指の付け根でネックを挟む

コードを押さえる時に、ネックを”握る”のではなく、”挟む”イメージを持つこともコツの1つです。「ネック」とは以下の写真で示した部分のことです。

ギターの“首”に当たるところですね。この部分を、まさに首を絞めるようににギューッと握っていないでしょうか?

握ると、手のひら全体がネック裏にベッタリとついてしまいます。これでは小指をギュッと畳まなければいけなくなり、かなり負担がかかります。

ですから、次の写真のように手のひらとネックの間に隙間を開けてみましょう。

この時、ネックについている部分は下の写真の斜線部分のあたりだけです。

親指と人差し指の付け根でネックを挟んでいるような感じです。このように、ネックは「握る」ではなく「挟む」イメージを持っておくのが良いでしょう。

フレットバー近くに指を置く

Gコードを押さえやすくするコツに、「フレットバーの近くに指を置く」という事も挙げられます。

一般的にどんなコードも、このコツを意識することで押さえやすくなります。Gコードの場合、2フレットと3フレットを押さえるので、2フレットと3フレットのバーの近くに指を置くようにすると良いよ、という事です。

ではここで、”フレットバー近く”はどの辺りかを以下の写真で確認してみましょう。

上の写真左がフレットバー近くを押さえた状態です。5弦の2フレットに関しては、フレットバーが隠れるほどギリギリの所を押さえています。このくらいの位置だと比較的軽い力で弦を押さえることができます。

これに対して、上の写真右では、2・3フレットのバーから離れたところを押さえています。これだと、”バーに近い”場合に比べて、押さえるのに力が必要になります。

ですので、基本的には「できるだけフレットバー近くを押さえる」ことを意識するようにしましょう。

ただ、始めたばかりの時は指が開きにくく、3か所全てをフレットバー近くに置くことができない方もいるでしょう。その場合は、各フレット内に指が収まる範囲で、できるだけフレットバー寄りを押さえるように心掛けましょう。

小指を最初に置く

Gコードの手の形を作る時に、「どの順番で指を置いていくか」もコツの1つに挙げられます。

初めは誰しもGコードをパッと押さえられません。手の形をGの形に瞬時にできるようになるのは、もっともっと慣れてからです。

多くの場合、初めは指を1カ所ずつ置いていき、Gの手の形を作ることになります。

この時、一番初めは1弦3フレットの小指を置きましょう。その次に薬指、中指の順に置いていきます。こうすることでGの形が作りやすくなります。

なぜかというと、3本の指の中で、小指が最も自由が効かない指だからです。そのため、優先して場所を固定してやるのです。

他の指はどうするかと言うと、小指の次に動かしにくいの薬指を2番目に、そして最後に最も動かしやすい中指を置きます。

こうすることで、最初に小指をどのあたりに置けば、最終的に各指がフレット内に収まるかも分かってきます。毎回その位置に小指を置くようにすると、Gの形が作りやすくなっていく、というわけです。

また、小指を初めに置いてしまえば、「小指を置くのが遅れる」という事もなくなります。

ただ、隣同士の小指と薬指を開いて押さえるのは、初めは難しいかもしれません。慣れないうちは、どちらかを置くとどちらかが離れてしまう…ということもあります。

そんな時は、小指が離れないよう、右手で押さえながら他の指を置いていきましょう。このように強制的に指を開く練習も有効です。

「各指をバラバラに置いていくとなると、コードチェンジで素早く押さえ変えられないのではないか」と思うかもしれません。ですが、それも心配はありません。

その場合は、「各指を置くスピードを上げていく」と考えてください。その結果、3カ所を押さえるのがほぼ同時になっていきます。

爪は短く切っておく

どのコードにも言えることですが、左手指の爪を短く切っておくことも大切なポイントです。

先述の通り、コードを押さえる時には指先を立てる必要があります。ところが、爪が伸びていると、これができなくなります。その結果、きちんと押さえられないという事になります。

ですので、上手く押さえられない時は、左手指の爪がきちんと切ってあるかを確認してみましょう。

5弦に薬指が当たる…でも大丈夫!

Gコードでよくある悩みが「薬指の腹が当たって5弦の音が出ない!」というもの。ですが、「Gコードの5弦は鳴っていなくても、そんなに気にしないで大丈夫!」というのも、Gコードで挫折しないためにお伝えしておきたい”コツ”です。

なぜ5弦は鳴っていなくても良いのかと言うと、「同じ音を他の弦が鳴らしてくれているから」です。

この”他の弦”というのは2弦です。コードダイアグラムを確認するとわかるように、Gコードでは、2弦はどこも押さえずに鳴らします。つまり開放弦を鳴らすという事です。

この音が「シ」の音なのですが、5弦の2フレットの音も同じく「シ」なのです。つまり、どちらもきれいに鳴らせれば、2つの「シ」が重なって鳴るという事なのですが、別に1つだけ鳴っていればそれで充分なのです。

5弦が鳴らなくても2弦がカバーしてくれる、と考えれば少し気が楽になりませんか?

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その他のGコードの押さえ方

Gコードの押さえ方で、最も基本的だとされるのは、先程ご紹介した小指・薬指・中指で押さえるものです。

ただ「この押さえ方では指が届かない」と悩む初心者さんはとても多いです。実際、ここで挫折してしまう人も少なくありません。

ですが、Gコードの押さえ方は、何もこの方法だけではありません。ここでは、2通りの別の押さえ方をご紹介しますので、やりやすい方法で始めましょう。

小指と薬指が届かないなら!人差し指・中指・小指で押さえる方法

まず1つ目は、人差し指・中指・小指で押さえる方法です。下の写真で、押さえ方を確認してみましょう。

1弦を小指、6弦を中指、5弦を人差し指で押さえています。基本の押さえ方では、隣り合う小指と薬指を大きく開いて1弦と6弦を押さえていましたが、この方法なら小指と中指なので、1弦と6弦に無理なく指を置くことができます。

この押さえ方になると、中指がフレットバーから離れてしまい、小指と中指の位置関係は次のような感じになります。

1弦の小指はフレットバーの近く、6弦の中指は3フレットの真ん中あたりを押さえていますよね。これだと”フレットバー近く”ではなくなってしまいますが、中指は比較的力のある指ですから、おそらくこの位置でも無理なく押さえられるでしょう。

また、フレットバー近くを押さえることに対して、神経質になる必要はありません。押さえるべきフレット内で弦を押さえられていればOKと考えましょう。

小指で押さえられないなら!人差し指・中指・薬指で押さえる方法

小指を使わないでGコードを押さえる方法もあります。次の写真で押さえ方を確認してください。

1弦を薬指、6弦を中指、5弦を人差し指で押さえています。

この押さえ方では、小指に比べて力の入りやすい薬指を使うので、初心者さんにはとっつきやすい方法と言えるでしょう。ギターを弾いている人の中でも、初めはこれで押さえていた!という人も多いです。

この押さえ方をする時は、3本の指の中で薬指が最も動かしにくい指になるので、薬指をはじめに置くと各指の位置を定めやすくなります。

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Gコードの押さえ方に決まりはない

ここまで3種類のGコードの押さえ方をご紹介してきました。

人によっては、基本的な押さえ方以外をNGと考える人もいるようですが、私はそうは考えていません。

そもそもコードの押さえ方に絶対的な決まりはありません。曲の前後のコードによって「どの押さえ方なら楽に指が移動できるのか」ということで、押さえ方を変えることも当たり前にあります。

最終的に色々な押さえ方ができるようになればいいのです。

特にギターを始めたての頃は、越えなければならない課題がたくさんあります。その中で1つの押さえ方しか許されず、それで挫折してしまったら、元も子もありません。

ギターを少し楽しめるようになってきたり、必要になったりしたときに、できなかった押さえ方に再チャレンジすれば良いのです。

ですから、初めはどの方法で押さえてもかまいません。まずはギターを楽しいと感じられるところに行くことが何よりも大切です。

最終的にはどの押さえ方もできるようになることを長期的な目標とするとして、初めの短期的な目標としては「どの押さえ方でも良いから、何とか押さえられるようになること」を考えましょう。

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難しいギターのGコード!押さえられない・届かない!押さえ方とコツ:まとめ

ということで今日は、Gコードの押さえ方を解説してきました。

要点をまとめると、

・「G」の押さえ方は3種類あり、絶対的な決まりはないのでどの押さえ方でもOK。

・爪は短くし、指先を立てることを意識する。

・手首を軽く前に押し出すように構える。ギターを立てることで、より楽に押さえられる。

・ネックは握らず、親指と人差し指の付け根で「挟む」イメージを持つ。

・フレットバー近くを押さえる。

・小指を最初に置く。

・5弦は鳴っていなくて大丈夫!

ということでした。

ポイントを押さえて練習することで、必ずGコードを押さえられるようになります。

そして、これをマスターすると指を開く癖もつき、その他のコードも押さえやすくなります。

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それでは、最後までお読みくださり、ありがとうございました!

B型さん

   
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