アコギを始めたい!ミニギターは初心者向けのギターなの?

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「アコギを始めたいんだけど、初心者はミニギターが良いらしい…」と聞いたことがありませんか?

確かにミニギターは初心者さんにおすすめされることがあります。でも、ミニギターを選ぶ理由はそれだけではありません。

私はギターを始めてから約15年ですが、最近ミニギターを購入しました。

何となくミニギター…で選ぶのではなく、ミニギターの特徴や初心者さんに進められる理由を知った上で初めてのギターを選びましょう。

ということで、今回は初心者さん向けにミニギターのあれこれについて解説していきます。

ミニギターってどんなギター?

ミニギターは少し小さめのギターで、普通のギターの約3分の2から4分の3くらいのサイズです。下の写真の小さい方がミニギターです。

さらに小さいウクレレサイズのギターもありますが、これは「ギタレレ」といって、音もウクレレ寄り。

ミニギターの見た目は普通のギターの少し小さい版って感じなので、子ども用だと思われることもありますが、そういうわけではありません。子どもだって普通サイズのギターを弾いていることがありますし、大人だってミニギターを選びます。

その他、“初心者用”と言われることもありますが、これもそうではありません。確かに初心者さんに優しい面もありますが、そのためだけに作られたものではないです。

なので、初心者さんであろうが上級者さんであろうが使うことがあります。

また、“ミニ”なんて付くので、普通のギターの廉価版のようなイメージを持たれやすいのですが、全然そんなこともありません。

普通のギターと比べてサイズが小さいだけで、何かが劣っているわけではなく、「ちゃんとしたギターをちょっと小さめサイズで作りました」ということなんですね。

なので、「初心者だからミニギターを選ぶ」のではなく、ミニギターの特徴をよく知った上でこれにするのか、そうでないものを選ぶのかを決めて欲しいと思います。

初心者さんに優しいポイント

先述の通り、ミニギターは初心者さん用ということではありません。ただ、確かに初心者さんに優しいポイントはあります。これがどのような点なのかを見ていきましょう。

抱えやすい

まず1つ目は、抱えやすいという点です。特に子どもや小柄な方にとっては、これは大きなポイントになります。

ミニギターは、一般的なギターよりふたまわり程小さいです。なので、一般的なアコギを抱えた時に「大きくて抱えにくい」と感じる人が、ミニギターを持つとかなり抱えやすく感じます。

私はいわゆる普通サイズのギターから始めましたが、なんだか“持たされている感”が強かったです。

ある時父のミニギターを借りてみたところ、「これは弾きやすい!」と思いました。そこからしばらくは、そのミニギターで練習したほどです。

この”抱えやすさ”は弾きやすさに直結します。さらに、弾きやすいと練習の頻度も自然と増えます。それが増えれば、それだけ上達も早いです。

この“抱えやすい”ところがまず1つ、初心者に優しいポイントと言えるのです。

弦が押さえやすい

初心者さんに優しい2つ目のポイントとして、弦が押さえやすいということが挙げられます。

ギターは、弦を指先で押さえて色々な音を出す楽器です。この“指先で弦を押さえる”というのが、初心者さんにとっては、なかなか大変です。

思うように押さえられないし、指先は痛くなるし、これで「もういやだ…」となってしまう人も少なくありません。

ですが、ミニギターは通常のギターに比べて、少ない力で弦を押さえることができます。なぜなら、ミニギターの弦は、通常のギターより少し短めだからです。

通常のギター弦は長い分、弦を張るのにと強い力がかかっています。その分押さえるのも頑張らないといけません。

一方、弦が短めだと弦を張る力も長いものに比べて弱くなります。その分、押さえる力も小さくて済むということなんです。

そのため、指先への負担も比較的少なくて済むので、この点も初心者さんに優しいポイントと言えます。

これらの理由から、ミニギターは初心者さんにもおすすめされることがあるのです。

ミニギターの特徴

この他にもミニギターならではの特徴があります。それらを順に解説していきます。

サイズ

ミニギターの最大の特徴は、何とっても小さなそのサイズ。そのため持ち運びがしやすいので、気軽にギターを持ち運びたいという人に人気です。

例えば、キャンプやアウトドアに持っていきたい場合などですね。

何を隠そう、私も旅行や旅、ドライブに出かける時によくギターを持っていくのでミニギターを購入しました。持ち運ぶ際の車内でも、さらに部屋の中でも省スペースです。

さらに、ミニギターは小さいのでギターを抱えながら別の作業もしやすいです。

例えば作曲。作曲をする時は、ギターを弾きつつ譜面や歌詞を書くなどの作業を行います。

この時に大きなギターを抱えていると、ギターがお腹のところでつっかえてしまい、無理な姿勢で譜面を書くことになります。この姿勢を長時間維持するとかなり肩が凝ります。

ですが、ミニギターだとその負担がかなり軽減されます。そのため、ミニギターを作曲などの作業用に持っている人もいます。

後は、ギターを抱えながら本やパソコンで、弾きたい曲を探す…などの作業にも良いですね。

ミニギターのもう1つの特徴として、音も挙げられます。

ミニギターはボディも小さいです。ボディというのは、下の写真の一番大きな胴体の部分です。

ここが小さめなので一般的なサイズのギターより「ボーン」とお腹に響くような低音が弱めで、どちらかというと高音がキラキラとした軽めの音になります。

この特徴のせいで、「ミニギターは音が良くない」と言われることがありますが、これは好みの問題です。

私はミニギターを始めて持った時、それまで使っていたギターより「きれいな音だな」と感じたのをよく覚えています。なので、音が良くないのではなく、“ミニギターはミニギターらしい音がする”ということなんです。

これを好めば、ミニギターの方が良いし、低音が響く方が好きなら通常サイズのギターが良い、ということです。

この“ミニギターらしい音”を好んで、ミニギターをメインギターにしているミュージシャンもいます。有名なのが、「エド・シーラン」さん。彼は、自身のプレイスタイルに合うこの音質が気に入って、ミニギターを使われているそう。

また、ミニギターはボディが小さめな分、音も若干小さめです。とはいっても、すごく小さくなるという感じはなく、充分すぎるほどの音量が出ます。ギターを選ぶ際は、こんな“音の違い”にも注目してみると面白いですよ。

ミニギターを選ぶ人はこんな人

ミニギターを選んでいる人は、次のような人たちです。

あちこちに持ち運びたい人

あちこちにギターを持っていきたい!という人にとっては、ミニギターは本当にありがたいサイズです。例えば、キャンプ。

みんなで火を囲みながら、歌を披露したり、一緒に歌ったり…。

ただでさえ荷物の多いキャンプにデカいギターを持っていくのは大変です。私も、あちこち旅する時にギターを持って行くのですが、「ミニギターが欲しい…」と何度も思いました。

こんなふうに、普通サイズのギターを持っているけれど、持ち運び用のサブギターとしてミニギターを購入する人も多いです。

これからギターを始めたい人

先ほども述べたように、ミニギターは小さい分抱えやすかったり、弦が押さえやすかったり、初心者さんに優しい面もあります。なので、これからギターを始めたいという人にもいいですね。

一方で、「初めてのギターは普通のものが良い」という意見もあります。これは、普通のギターに比べ、ミニギターはチューニングが狂いやすいという理由からです。

”チューニング”とは、演奏する前にギター弦の各音を決められた音に合わせる作業の事です。

ギターという楽器は、チューニングをしても多少は音がずれてしまうものなんですが、ミニギターの場合、その程度が普通のギターより大きいということです。

要は、「初めは音の狂いにくい普通のギターを使って、きちんとした音を聞き分けられる耳を育てましょう。」という主張です。それも一理あると思いますが、私はそこまでシビアにならなくていいかなと考えています。

なぜならギターは弾けるようになることが最も大切だからです。そのためには、練習したくなる、気に入るギターを選ぶのが一番です。

確かに、通常のギターに比べてチューニングがずれやすいという特性はあります。でも、ミニギターが弾きやすいと思ったのに、普通サイズのギターにしたら、抱えるのも億劫になって弾かなくなってしまうこともあるかもしれませんよね。

私自身がミニギターを使い始めた時は、むしろそれまで使っていた普通サイズのギターより抱えやすくなったことで練習頻度が増えました。

この自分の経験からも、一番大切なのは、「触りたくなる、弾きたくなる」ギターを選ぶのが大切だと考えています。それがミニギターなのであれば、ミニギターを選ぶのが良いと思います。

なので、はじめから「ミニギター」だけに絞って探すより、ミニギターも視野に入れつつ、色々なギターを抱えてみて決めると良いですね。

尚、初めてのギター選びについては、「アコースティックギターを弾こう!初心者さんのためのアコギの選び方」で詳しく解説しています。

小柄な人、子どもに小さめのギターを探している人

体格が小柄な人やお子さんにも、ミニギターは人気です。

普通のギターのサイズだと、小柄な方やお子さんでは抱えにくく扱いきれないことがあります。そのような場合はミニギターが弾きやすいでしょう。

私もボディが大きなサイズのギターを使っていたことがありますが、こういうものはまず抱えるのが大変で、弾きにくいんですよね。その時はある程度弾けるようになっていたので、何とか弾いてはいましたが、弾きにくさががあり、若干持て余し気味でした。

こんなふうに、ギターの抱えやすさは弾きやすさに直結します。

なので、お子さんや小柄な方は、普通のギターだけでなくミニギターも抱えてみて、抱えやすいものを探すといいですね。

作業用ギターや気軽に弾けるギターが欲しい人

ミニギターは、作曲をする時など、作業用として使用している人も多いです。

先述の通り、ミニギターは、抱えたまま別の作業を行いやすいため、作曲などの作業をする時にも便利です。ですので、作業用としてミニギターを購入するミュージシャンも多いです。

その他、小さくて手に取りやすいので、気軽に弾けるのもミニギターの魅力です。

毎回大きなギターを「よっこらせ」と抱えるのも意外と大変。それがちょっと億劫で、「もっと気軽に弾けるギターが欲しい」という人にも、ミニギターはピッタリです。

ミニギターの種類

ミニギターにはどのようなものがあるのでしょうか。ミニギターを出している有名どころのメーカーさんを順にご紹介します。

YAMAHA

出典:YAMAHA 公式サイト

YAMAHAのミニギターと言えば「JR2」が代表的です。価格は1~2万円程度。

これの素材をグレードアップした上位互換モデルが「JR2S」。価格は2万円程度。

試奏してみたところ、良くも悪くも「かわいらしい」音です。指でポロンポロンと1音ずつ弾いた感じは「これはこれで良いかも!」と思いました。ただ、コードをジャラーンと弾いた時の音は、響く感じが若干おもちゃっぽさがあります。

でも、「音質はさておき、とりあえず手軽なものを買ってとにかく弾きたい!」という方にも十分な商品だと思います。

ちなみに、私が購入した「Baby Taylor」より若干、本当に若干ですが小さく軽い印象がありました。

S.Yairi

出典:S.Yairi 公式サイト

S.yairiのミニギターというと「YM-02」が代表的です。こちらの価格は1万円程度で、場合によっては1万円を切っていることもあります。

カラー展開が豊富なのが特徴です。アコギではあまり見かけないピンクやブルーのものもあります。可愛い色合いがお子さんにも人気なようです◎

この「YM-02」には、“アンプ”というスピーカーのような機材に繋いで、音を大きくすることができるエレアコ(エレクトリックアコースティックギター)仕様のものもあります。

その他「YM-03」という型もありますが、こちらは素材の違いで少し価格が上がります。形もそれぞれ異なるのもポイントです。

K.Yairi

出典:K.Yairi 公式サイト

名前は先ほどの「S.Yairi」と似ていますが、別メーカーです。イメージとしては、「S.Yairi」は、入門者さん向けの低価格帯のギターを販売していて、「K.Yairi」は高級ギター、という感じです。

ミニギターも5万~8万円と、かなり高級ですが、それだけ精度も高いと評判です。

弾きやすくなったり、チューニングがずれにくくなったりする工夫も施されています。さすがのこだわり。

私は、K.Yairiさんのギターをメインで使っているので、今回は異なるメーカーさんのものにました。

Martin(マーチン)

出典:Martin 公式サイト

アメリカのギターメーカー「Martin(マーチン)」が作るミニギター、「リトル・マーチン」。つまり、”小さいマーチン”ってことですね!

リトル・マーチンで代表的なのが「LX1」。「“ミニギター”というとこれ!」という人も多い、定番品です。価格も4~5万円と安すぎず、手が届かないこともない、ちょうど良い感じです。

ちなみに、先ほどの“エド・シーラン”さんが使っていることで有名なのが、これのエレアコバージョン「LX1E」。最後の「E」はエレクトリックを意味するEです。

そんなミニギターの定番「LX1」ですが、初心者さんには心配な点が1つあります。

それは“ポジションマーク”がついていないことです。ポジションマークというのは、下の写真の赤丸で示したマークのことです。

上の写真で写っている、ギターの細長い部分を「ネック」といいます。この部分をよく見ると、横棒で部屋に区切られていますよね。

この部屋を「フレット」とます。左から1つ目の部屋を「1フレット」、2つ目を「2フレット」…というように呼びます。こんな感じです。

一般的に、ギターには“左からいくつ目のフレットなのか”が分かりやすいように、3、5、7、9、12、15…フレットにこのポジションマークが付けられています。

「LX1」には、このポジションマークがないんですね。

弾き慣れてくれば、このマークがなくても「どこが何フレットなのか」はわかるようになります。でも、初めのうちはそれが全くわかりません。

このポジションマークがないと、毎回「1、2、3フレットの…」と数えることになります。

慣れれば大丈夫ですが、慣れるまでが一番大変です。ポジションマークがあるものとないものでは、初めのうちの苦労の差は大きいです。

なので、このポジションマークがないのは、初心者さんにはちょっと扱いにくい点でしょう。

 

追記:リトルマーチンの「LX1R」という新しいモデルには、ポジションマークがついたようです。

Taylor(テイラー)

こちらもアメリカの有名ギターメーカーです。私はこれを購入しました。

そのテイラーが作るミニギターは「BabyTaylor(ベイビーテイラー)」。これまたかわいい名前です。

こちらもミニギターの定番品で、「リトルマーチン」にするか「ベイビーテイラー」にするか、というくらいのものです。こちらの価格帯はリトルマーチンと同じくらいか、少し高いくらいの感じで、5~6万円程度です。

実際に試奏してみたところ、音のふくよかさがピカイチでした。特にミニギターは、低音が弱めになりがちなのですが、それもしっかりと感じることができます。

私はサブギターとしてミニギターの購入を考えていましたが、サブギターにしておくにはもったいなく感じるくらいの音です。なので、弾けるようになっても長く使える1本になるでしょう◎

ミニギターの代表格「リトルマーチン」と「ベイビーテイラー」の音を比較した、面白い動画を見つけました。参考にしてみてください。

それと決め手がもう1つありました。それは管理がしやすい事です。

通常、アコースティックギターは「弾き終わったら弦を緩めて保管してください」と言われます。実際は緩めていない人も多いですが、ギターに不具合が起こりにくくするためです。

でも、テイラーは公式で「緩めないでください」って言っているんですね。このメーカーでは、その方がギターのバランスが保たれるように作っているということなんです。もちろんミニギター以外も同じように扱います。

私はサブギターとして購入したので、この”管理のしやすさ”は購入の決め手の1つとなりました。

まとめ

今回は、初心者さん向けにミニギターのあれこれについてお話してきました。

・ミニギターは、普通のギターのふたまわりくらい小さいギターのこと。

・子どもさんや小柄な方には抱えやすく、弦も押さえやすいことで初心者さんにもおすすめされるが、子ども用、初心者用ということではない。

・ミニギターは小さいため、持ち運びに便利、かつ省スペース。音は高音が強めのミニギターらしい音。

・ミニギターを選んでいるのは、持ち運びをしたい人、子どもさんや小柄な方で小さいギターを探している人、これからギターを始めたい人、作業用のギターが欲しい人など。

・ミニギターを販売しているのは「YAMAHA」「S.Yairi」「K.Yairi」「Little Martin」「Baby Taylor」等。

ミニギターには、ミニギターならではの特徴があります。これを知った上でギターを選ぶことで、きっとお気に入りの1本に出会えるはずです。

最後までお読みくださり、ありがとうございました!

B型さん

   
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