ギターコードを押さえる時に親指を使うことがあります。これができなくて悩んでいる人も多いですよね。
誰しも初めは難しいと感じるテクニックですが、少しでも親指を使えるようにしておくととても便利です。
今回は、親指を使ったギターコードの押さえ方について解説していきます。
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6弦を親指でミュートすることの必要性
親指を使った押さえ方で、まずマスターしたいのが6弦のミュートです。ミュートというのは、指の一部を弦に触れさせることで、その弦の音を響かせないようにするテクニックです。
例えば次のコードのダイアグラムを見てみると、以下のように6弦に×が付いています。
この×は、6弦の音は鳴らさないことを示しています。この時、5弦以下を鳴らして6弦を弾かないようにする方法もあります。もちろんギターに慣れるまではそれで構いません。
ただ、将来的に色々な演奏をしていく中で、コードによって弦を弾き分けるのは現実的ではありません。その時に6弦に指を軽く触れさせておくことで、あらかじめミュートしておくのです。そうすれば、6弦を弾いたとしても余計な音を鳴らさずに済みます。
Cコードの場合は、5弦を押さえる薬指の頭を使ってミュートする方法もあります。ですが、上のダイアグラムからも分かるように、Aコードの場合は4弦を押さえる人差し指の頭を6弦に触れさせて…という事ができません。そこで親指を使って6弦をミュートするのです。
このようなパターンはコードの押さえ方としては定番ですから、親指での6弦のミュートはマスターしておく必要があります。
これに加えて、6弦だけでなく5弦もミュートするパターンもあります。例えばDコードのダイアグラムを見てみましょう。
5、6弦にバツが付いているため、5弦までミュートをしたいところです。ですが、これが結構大変です。特にギターを始めたばかりの頃は「無理だ」と感じる人がほとんどでしょう。
Dコードの場合は、5弦を鳴らしてしまっても違和感のない響きになるので、こういった場合は無理に5弦をミュートしなくても良いです。
こんなふうに5弦の親指でのミュートはさらに難易度が上がります。ただ、6弦のミュートほど必須度は高くありませんので「必要になった時だけでOK」と考えると良いでしょう。まずは6弦のミュートだけは親指でできるようになることを目指しましょう。
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5・6弦を親指でミュートする方法
では、親指で低音弦をミュートする方法を見ていきましょう。例えば、Cコードを押さえた時の手の様子は次の写真のようになっています。
画像を見ると、ネックをギューッと握っているように見えますが、親指の第1関節と人差し指の付け根の辺りでネックを挟むようなイメージが近いです。ちょうど、以下の図の赤い車線部分がネックに当たるような感じになります。
ただ、ギターを始めたばかりの頃はこれが難しく感じると思います。なぜなら、指先で弦を押さえられなければ、ここまで親指を持ってくることができないからです。その場合は、一旦この6弦のミュートは置いておいて、まずは押さえるべきところを押さえられるようになることを優先してください。
そうして、指先を立てて押さえられるようになってきたら親指の位置を上げていきます。どの位上げるかというと、親指の第1関節を曲げた時に、ギリギリ6弦に触れられるくらいの位置で構いません。次のように上げていきます。
5弦までミュートする場合は、親指の位置をもう少し上げて、親指に深くお辞儀をさせます。次のような感じです。
この時、6弦をしっかり押さえると音が鳴ってしまうので、ソフトに弦に当てるようにします。
ただ、この5弦のミュートは難易度が高いので、初めはここを目指す必要はありません。6弦だけできるようになればまずはOKです。
CコードやDコードの押さえ方については、「ギターのCコードが押さえられない、難しい!押さえ方のコツ」「ギターのDコードの押さえ方のコツ!指の使い方や弾き方」でより詳しく解説しています。
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親指で5・6弦を押さえるコード
低音弦をミュートするだけでなく、場合によっては親指で弦を押さえることもあります。例えば、D/F#(DオンFシャープ)というコードがありますが、これは次のように押さえます。
ところが、この押さえ方は実際にやってみると人差し指がとても大変です。そんな時に次のように親指を使うと、軽い力で押さえることができて楽です。
また、人差し指1本で複数の弦を押さえることを「バレー」と言いますが、その代表格がFコードです。このFコード、下の写真のように、通常は人差し指で1フレットをガバッとおさえます。
これを、親指を使ってこんなふうに押さえることも可能です。
先ほどの押さえ方と比べて形は違って見えますが、押さえているところは全く同じです。この握るようなフォームを“グリップ型”と呼びます。場合によってはこちらの方が、運指が楽な場合もあり、その都度使い分ける人もいます。
こんなふうに、演奏のしやすさや出したい音によって親指を使った押さえ方を選択することがあります。ただ、親指がどこまで届くかには、手の大きさも関係するため個人差があります。
そのため、人によって難しいフォームであることもあります。さらにはギターのネックの太さによってもやりやすさが異なります。
実際、私にとってはグリップ型のFはちょっと苦手なフォームです。その一方で、こちらを好む人もいます。こんなふうに個人差がある所なので、できなくても悩む必要はありません。無理をすると手首を痛めてしまうため注意が必要です。
少し練習してみて「これは辛いフォームかも」と感じたらその押さえ方は諦める、というのも大切です。それに、親指を使って押さえるコードについては必須度は低いです。「できると便利」くらいに捉えておくと良いでしょう。
それに比べると、6弦の親指でのミュートの使用頻度は高いです。なので、まずはこちらをできるようになることを目指してください。その延長に親指で押さえるコードに挑戦していく、と考えておくと良いですね。
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まとめ:ギターコード・6弦ミュートの親指が届かない!押さえ方は?
今回は親指を使った5、6弦のミュートや、コードの押さえ方について解説してきました。
・コードをジャランと鳴らした時に余分な音が鳴らないようにするために、親指で5・6弦をミュートすることがある。難しい場合は、コードを押さえることに慣れてきたら挑戦するのがおすすめ。まずは、6弦だけをミュートできる状態を目指してみよう。
・親指の第1関節と人差し指の付け根辺りでネックを挟むように持ち、その先で親指をお辞儀させることでミュートする。指先を立ててコードを押さえられるようになってきたら、親指の位置を上に上げていく。
・親指を使ってコードを押さえるフォームもある。演奏のしやすさによって使うと良いが、フォームによっては難しいと感じることもある。ここは個人差があるため、無理しすぎないようにしよう。
親指でのミュートができると、思い切って音を鳴らせるようになります。また、親指を使ったコードの押さえ方は、演奏によってはとても便利です。ぜひ挑戦してみてください。
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この記事が参考になれば嬉しいです。
B型さん