パッチケーブルとは?エフェクターを繋ごう!おすすめの長さや選び方

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こんにちは!シンガーソングライターのB型さんです。

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ギターのエフェクターを使う時に「パッチケーブルって何?どうやって選ぶの?」と悩むことがありますよね。

パッチケーブルは、エレキギターを弾く人にとっては、ほぼ必須アイテムと言えます。

さらに、選び方を知っておくことで、数ある種類の中から自分に合ったものを選ぶことができるようになります。

今回は、おすすめの選び方を含め、パッチケーブルについて解説していきたいと思います。

↓この記事の内容を動画でも解説しています。画面中央の再生ボタンを押してご覧ください。

パッチケーブルとは?

パッチケーブルとは、次のようなものです。

これは、ギターの音色を変化させる「エフェクター」という道具を繋ぐためのものです。この「エフェクター」とは、次の写真のような機械です。

これらの機械は、ギターとアンプの間に繋ぎます。そして、足元に置き、それぞれのスイッチを足で押すことで、電源を付けたり切ったりします。これによって音色が変化します。

このような「エフェクター」という機械を2つ以上使う時に、パッチケーブルを使います。つまり、次の絵のように、エフェクターとエフェクターを繋ぐところに使うということです。

ですから、使うエフェクターが増えれば、パッチケーブルも増えるということですね。

この「パッチケーブル」は、ギターからアンプに繋ぐ「シールド」の1種です。しかし、数mも長さのある「シールド」に対して、こちらはわずか10cmくらいの短いものです。

シールドについては、「ギターのシールドとは?」で詳しく解説しています。

おすすめの選び方

パッチケーブルを発売しているメーカーは様々です。また、長さや形も色々です。これらの中から、どのように選べばよいかを解説していきます。

メーカー

パッチケーブルを販売しているメーカーは様々ですが、基本的には、「シールド」と同じメーカーや型を選ぶのが良いと言われます。その方が、音質が劣化しにくいのだそうです。

ですが、「絶対に同じメーカー、型のものでなければ使えない!」ということではありません。もちろん異なるものでも十分に使えます。

なので、「可能ならそろえた方が、なんとなくいいよね。」くらいに捉えておけば良いでしょう。

プラグの形状

パッチケーブル先端の「プラグ」と呼ばれる部分の形状には、いくつか種類があります。これらは、プラグを差し込む穴がエフェクターのどこにあるか?で使い分けます。この穴を「ジャック」と呼びます。

まず1つ目の形が、次の「S/S型」と呼ばれるものです。

出典:Amazonより

この「S」は、「ストレート」を示していて、“まっすぐ”という意味です。つまり、「S/S」というのは、両方のプラグ部分がまっすぐの形であることを示しています。

この形のパッチケーブルは、ジャックが上にあるエフェクター同士を繋ぐのに適しています。つまり、次のように繋ぐときに使います。

2つ目の形状が、次のような「S/L型」のものです。

先ほど解説したように、「S」は先端がストレートであることを示しています。また、「L」はL字型になっていることを示します。

この形のものは、次のように、ジャックが上にあるものと横にあるものを繋げるのに適しています。

3つ目が、次の「L/L型」というものです。これは、両端のプラグ部分が、どちらもL字型になっているものです。

これは、次の絵のように、ジャックが横にあるエフェクター同士を繋げるのに適しています。

このように、エフェクターのジャックがどこにあるかを確認して、パッチケーブルを選びましょう。

長さ

パッチケーブルの長さは、5cmきざみになっていることが多いです。つまり、10cm、15cm、20cm…という感じですね。

これらは一般的に、長くなるほど音質は劣化しやすいと言われています。だからと言って、必ずしも短ければ良いというわけではありません。快適にエフェクターを使うためには、これらの長さを使い分ける必要があります。

ここで、「でも、長いと音質が劣化するんだよね?それなら快適さは無視した方が良いのでは?」思う人もいるでしょう。
ですが、この「音質劣化」は、誰が聴いてもわかるほど顕著なものではありません。ですから、快適さも考えて選ぶことが大切です。

それでは、これらの長さのものをどのように使い分けるかですが、ここで考えるポイントは1つです。それは「隣合うエフェクターとの間をどのくらい開けるか」です。

例えば、エフェクターを2つだけ使うとします。この場合は、それらの間に余裕を持たせて並べるのが、スイッチが踏みやすいので使いやすいです。こんな感じですね。

そのため、繋いだ時にパッチケーブルに少し余裕がある長さのものを選ぶのが良いでしょう。

また、2つのエフェクターを床に直置きして並べた場合に短いものを使用すると、それらが動いたり転がったりすることがあります。これは、エフェクター同士がパッチケーブルの弾力につられて、反発しあうことが原因で起こります。

このことから、2つのエフェクターを使用する場合は、少し余裕のある長さを選ぶのがおすすめなのです。

これに対して、数種類のエフェクターを「エフェクターボード」というケースの上で、近い距離で固定して使用する場合は、短いパッチケーブルが適しています。この「エフェクターボード」とは、数種類のエフェクターを、設定を変えずにまとめて持ち運ぶためのケースです。

その上に並べると次のようになります。

さらに、これらの底面にマジックテープを取り付けると、このエフェクターボードの上で、場所を固定することができます。すると、短いパッチケーブルの反発でエフェクターが動いてしまう、ということがなくなります。

このように、エフェクター同士の距離が近い場合は、短いパッチケーブルを選んだ方がすっきりと配置できます。逆に、この場合に長いものを用いると 、「ビヨン」とパッチケーブルが飛び出してくるので邪魔になります。

このため、近い距離で固定されたエフェクターを繋ぐ場合は、短いものがおすすめなのです。

以上のように、エフェクター同士の距離によって、パッチケーブルの長さを使い分けます。

まとめ

ここまで、パッチケーブルとはどのようなものか、またどのようなことを基準に選べば良いかを解説してきました。

・パッチケーブルとは、ギターの音色を変える「エフェクター」同士を繋ぐための、短いケーブルのこと。

おすすめの選び方としては、

・メーカーや型は、可能なら「シールドケーブル」と揃えて使うのが望ましい。けれど、絶対ではない。

・プラグの形状には、両端がまっすぐな「S/S型」、片方がL字型の「S/L型」、両方がL字型の「L/L型」がある。これらは、エフェクターのジャックの位置によって使い分ける。

・長さは10cmから、5cm刻みに販売されていることが多い。これは、隣り合うエフェクターとの間隔によって使い分ける。

これらのことを知っておくと、数あるパッチケーブルから自分に合ったものを選ぶことができるようになります。

さらに、これからエフェクターが増えても、その度に「どれがいいんだろう…?」と悩まずに済みます。

最後までお読みくださりありがとうございました!

B型さん

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