ギターのシールドとは?

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こんにちは!シンガーソングライターのB型さんです。

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ギターを始めたばかりの頃は、「シールド」って何?と思いますよね。

シールドは、エレキギターには必須アイテムです。さらに、これをどのようなものかを理解しておけば、上手に付き合っていくことができます。

今回は、ギターの「シールド」について解説していきます。

↓この記事の内容を動画でも解説しています。画面中央の再生ボタンを押してご覧ください。

ギターのシールドとは?

「シールド」とは、「シールドケーブル」を略したもので、次のようなものです。

これは、ギターとアンプなどの他の機材を繋ぐための道具です。アンプとは、スピーカーのような役割をする機材です。そのまま弾いても小さな音しか出ないエレキギターは、次の図のように、「アンプ」に繋ぐことによって大きな音を出すことができます。

上の図の赤い矢印で示した線のように、エレキギターとアンプを繋ぐ役割をするのが「シールド」です。また、アンプからも音を出せるようにした「エレクトリックアコースティックギター(エレアコ)」などにも使います。

その他、エレキベースなどの音をアンプから出す時にも、「シールド」は使われます。しかし、ギターにはギター用のシールドを使うのが基本です。

長さの種類

シールドには、1m、3m、5m、7m…など様々な長さのものがあります。これらは“アンプからどのくらい離れているか”、“演奏中どのくらい動くか”によって使い分けます。

初めの1本には、3mがおすすめです。なぜなら、家でも、ライブでも使える長さだからです。家で練習するときは、1mでも良いのですが、これだとライブで使うには短すぎるんですね。反対に5m、7mのものは、家では持て余してしまい、扱いにくいです。

もしあなたが、ステージの上でものすごく動く!ということであれば、3mでは短いと感じるかもしれません。その場合は、長いものを選んだ方が良いです。

ですが、始めたばかりの段階から、そこまで激しく動くことはないと思うので、3mで充分なことが多いです。

実際、私自身が初めて購入したのは「3m」で、それでライブにも出演しました。初めてのライブで、縦横無尽に動き回るなんてことはできませんでしたから、この長さで充分事足りました。

このように、演奏中どのくらい動くか、アンプからどのくらいの距離があるかによって、長さを使い分けます。

プラグ部分の形の種類

シールドの先端には、ギターやアンプに繋ぐための「プラグ」がついています。この部分には、次の写真のように、「ストレート型」と「L字型」の2種類の形があります。

これらの形は、ギターの「ジャック」がどこにあるかによって使い分けられます。この「ジャック」とは“シールドを繋ぐところ”のことです。

「ストレート型」のものは、次の写真のように、ギターのボディ前面にジャックがある場合に使います。

ここに、こんなふうに刺します。

「L字型」のものは、次の写真のように、ジャックがギターのボディ側面にある場合に使います。

こちらは、こんなふうに刺します。

このタイプのギターにも、「ストレート型」を使えないことはありません。ですが、接触不良で音がきちんと出ないというトラブルが起こりやすくなります。ですから、使う際にはそうならないように注意が必要です。

耐久性

耐久性はモノによって様々です。ですが、高いものなら一生買い換えなくてよい、というわけではありません。なぜなら、シールドは「消耗品」だからです。

シールドは、使う度にプラグを何度も抜き差ししたり、ぐるぐる巻いて収納したり、ライブ中に踏んだり…と過酷な環境で使用します。これによって、いつかは必ず傷みます。ですから、傷んで使えなくなったら買い替えが必要になります。

ですが、できるだけ長く使えるように、ある程度の価格のものを選ぶのも大切なポイントです。

また、丁寧に扱うことも、長持ちさせるために大切なポイントとなります。そのために、収納の際は「八の字巻き」をすることが基本です。

これについては、「ギターのシールドケーブルを束ねる巻き方!「八の字巻きの」やり方」で詳しく解説しています。

メーカー

シールドを販売しているメーカーには、「カナレ」「ベルデン」「プロビデンス」「カスタムオーディオジャパン」…など、数多くあります。

それらのメーカーや型ごとに、それぞれ異なった特徴があります。つまり、シールドによって出る音にも違いがあるということです。

例えば、「高音域が綺麗に出る」とか、「ハードロック向き」などというような特徴です。

ですが、これらのことを初心者のうちから考えろ!と言われても難しいですよね。なので、ここは「ギターの音をより良くしたい!」と思う余力が芽生えたころに、こだわり始めれば良いでしょう。

ですから、初めの1本は、あまり難しく考えなくてOKです。大体2000円くらいから、ある程度の品質ものが手に入りますので、これを目安にすると良いでしょう。

まとめ

ここまで、シールドとはどんなもの?ということについて解説してきました。

・シールドとは、ギターとアンプを繋ぐ道具。ギターにはギター専用のシールドを使う。

・色々な長さのものがあるが、“アンプからの距離”や“どのくらい動くか”によって決める。初めの1本は「3m」がおすすめ。

・シールドのプラグ部分は「ストレート型」と「L字型」の2種類ある。ギターのジャックがボディ前面にあれば「ストレート」を、ボディ側面にあれば「L字型」を選ぶ。

・シールドは過酷な環境で使うので、消耗品。大切に使って、長持ちさせよう。

・メーカー、型ごとに色々な特徴があるが、初めの1本は、難しく考えなくてOK。

これらのことを知っておくと、初めてのシールドを選ぶときに悩まずに済みます。さらに、これからシールドと付き合っていく中で、上手に使えるようになるでしょう。

最後までお読みくださり、ありがとうございました!

B型さん

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