初心者も出演できる!ライブハウス出演決定までの方法と流れ

Pocket

こんにちは!シンガーソングライターのB型さんです。

Twitter→@sauripon

楽器を演奏していると、ライブハウスへの出演に憧れますよね。

出てみたいけれど、方法が分からない。

歌も演奏も上手い“選ばれし者”しか出演できないのではないか…。

バンドをしていた頃、私もそんなふうに思っていました。

ところが、5曲程度演奏できる曲があれば、初心者でも出演できるのです。

ライブ経験を積むと上達するという一面もあります。

今日は私が経験してきたことをもとに、出演までの流れを解説していきます。

ライブハウスを探す

インターネットで、近くのライブハウスを探してみましょう。

「大阪 ライブハウス」というように地名を入れて検索してみると良いでしょう。

たくさんの候補が出てきますね。

それらすべてからどこでも選び放題!というわけではありません。

ライブハウスによってそれぞれ特色があります

ボサノヴァが流れるようなライブカフェで、ハードロックバンドがライブをするのは、ちょっと変ですよね。

ですから、ライブハウスが持っている雰囲気も見ておきましょう。

普段どのようなアーティストが出演しているかをチェックするとそれがわかります。

ライブハウスのHPでは毎月のスケジュールが見られるようになっています。

私は、そこから何組かのバンドや人をランダムに選び、検索してみます。

そうすると、出演しているアーティストの傾向が見えてきます。

 

音楽ジャンルの違いで、置いてある機材に違いがあることもあります。

共演者と仲良くなることもできるので、

自分の音楽ジャンルと近い出演者が多いところに出演してみるのが良いでしょう。

 

中には、コピーやカバー曲では出演できないライブハウスもあります。

分からない場合は、直接確認してみると良いでしょう。

イベントを選ぶ際のチェックポイント

ライブイベントを探す

それぞれのライブハウスで、色々なイベントが開催されています。

「高校生限定のライブ」や「コピーバンドライブ」というように、テーマが決められているイベント

・ライブハウスの人が、出演者を組み合わせる「ブッキングライブ」

などがあります。

ブッキングライブについては、「ブッキングライブってどんなもの?」で詳しく解説しています。

料金について考える

イベントに出るためには“出演料”を支払う必要があります。

ライブハウスによって価格が異なりますので、確認しておきましょう。

 

また、いくら支払えば出演できるという出演料とは異なり、“チケットノルマ”が設定されているイベントもあります。

チケットノルマとは、「チケットを〇枚売ってくださいね。」という決まりです。

もし、決められた枚数を売れなかった場合、残ったチケット代は出演者が支払います。

余ったチケットを自分で買い取る、ということですね。

 

例えば、チケットノルマが10枚だった場合。

お客さんが10人以上来てくれた!という場合は“チャージバック”といってお金がいくらか返ってきます。

反対に、2人しか来てもらえなかった…というような場合は、かなりの料金を支払うことになります。

イベントによりますが、チケットが仮に2000円だったとします。

その場合、2000円×8枚=16000円を自分で支払わなければならなりません。

これが、チケットノルマの仕組みです。

ブッキングライブは、この制度を採用していることが多いです。

キャンセル料

ライブ出演をキャンセルすることになると、キャンセル料がかかります。

それだけでなく、共演者さんや楽しみにしていてくれたお客さんにも迷惑が掛かります。

ライブ出演日は、のちにキャンセルすることがないように責任を持って決めましょう。

病気などやむを得ない場合は仕方ないですが、その日に向けての体調管理もライブ出演には大切なことです。

チケットノルマの負担を抑えたい

土日祝といった休日は、チケットノルマの枚数が多くなります。

それに対し、平日は比較的少なく設定されています。

都合がつく人は、平日も視野に入れてみましょう。

 

また、無名の小さなライブハウスでは、チケットノルマが少なく設定されていることが多いです。

有名なところだとノルマが20枚だったけれど、無名のライブハウスだと5枚だった。

なんてこともしばしばあります。

音源審査

これはオーディション?

「デモ音源を送ってください」と書いてあるのを見て、ひるんじゃった…。

こんなことがあるかもしれません。

私も「オーディションなんだ…やっぱり私は出られないな…。」と思っていました。

 

違います。

これは、下手か上手かという判断をするためのものではありません。

あなたの音楽がどのようなものかを知らせるためのものです。

 

ライブハウスでは、音楽のジャンルや雰囲気、イベントのテーマなどで出演者の組み合わせを決めます。

共演者もお客さんも楽しいイベントを作ろうと考えているんですね。

そのために出演を希望する人の音楽が、どのようなものであるかを知る必要があります。

こういう観点から、デモ音源が必要なのです。

本格的なレコーディングが必要?

デモ音源を録音するにあたって、売り物のCDのような音源を用意する必要はありません。

リハーサルスタジオで録音したものや、家で録音したものでもかまいません。

今はICレコーダーやスマートフォンでも録音できます。

弾き語りで活動する方や、楽器が少ないグループの場合はこれで十分です。

バンドの場合もこの方法で出来れば、それでOKです。

しかし、バンドの演奏は、これで上手く録音できないことも多いです。

音が大きすぎて「ビビビビ」と音が割れてしまい、聴くに堪えない音源になってしまうことがありました…。笑

こんな時におすすめなのが、スタジオでの「ライン録(ど)り」です。

ライン録りとは、それぞれのパートの音がバランス良く録音できるものです。

いつものスタジオ練習時に、スタッフさんに「ライン録りしたいので、マイクのセッティングお願いします。」と伝えます。

そうすると、さっと準備してくれます。

後はいつもと同じように練習し、それを録音するだけ。

復習にも使えるので、私はよく利用していました。

ライン録りが出来ないスタジオもありますので、確認しておきましょう。

送り方

ライブハウスによります。

CDを持参、または郵送。もしくは、音声ファイルをメールで送るというのが多いです。

Youtubeに自分の演奏動画を投稿し、そのURLをメールに貼り付ける。

そこから動画を見てもらうという方法もあります。

私は、デモ音源をCDに録音し、現物を送ったことがあります。

しかし、この場合CDが壊れないように梱包しなければなりません。

梱包材、さらには郵送代がかかります。

ですので、費用の面からあまりオススメではありません。

 

YoutubeのURLを貼り付けるという方法や、音声ファイルをメールで送ることが多かったです。

これだとお金がかかりません。

 

自分の演奏をネット上に公開するなんて恥ずかしい!という方もいるでしょう。

大丈夫です。

Youtubeに自分の動画をアップロードするとき、「限定公開」を選択します。

その動画のURLを知る人だけが見られるという仕組みです。

これを使うと、動画が全世界に公開されることもありません。

URLを教えない限り、他の人に見られることはありません。

ライブハウスに連絡

ライブハウスのHPにある出演条件を確認し、音源も用意したぞ!

さて、いよいよライブハウスに連絡です。

 

HPの「CONTACT」「お問い合わせ」というところからメールを送るか、電話で連絡をします。

音源審査用のCDを送る場合は、便箋などに必要なことを書き添えて一緒に同封します。

必要なこととは、名前、演奏形態、出演を希望するライブイベントなどです。

私はメールで出演希望するときにはこんな感じで書いていました!

————————————————–

(ライブハウス名)ブッキングご担当者様

初めまして!こんにちは。

山田花子と申します。

大阪を中心に活動する「(バンド名)」というロックバンドでギターボーカルを務めています。

私のバンドは、ギターボーカル、ギター、ベース、ドラムの4人編成です。

この度「(ライブハウス名)」さんのブッキングライブに出演したいと思い、ご連絡させていただきました。

私たちのバンドの音源をメールに添付いたしましたので、ご確認お願い致します。

ご検討、よろしくお願いいたします。

「(バンド名)」山田花子

————————————————–

日程が決定しているイベントに出演希望の場合は、〇月〇日の「(イベント名)」に出演したいということを伝えましょう。

ブッキングライブのように、常時出演者を募集しているものへの出演希望の場合は、これとは異なります。

上の例のように、日程の指定はせず、まずは出演希望の旨だけ伝えるのが良いでしょう。

その後、ライブハウスの方とのやり取りで日程を決めていくのがスムーズです。

 

あとは、挨拶や丁寧な言葉遣いを忘れずに!

指定された連絡事項が他にある場合は、一緒に記入しておいてくださいね。

ライブハウスからの連絡を待つ

出演希望の連絡をしたら、ライブハウスからの連絡を待ちましょう。

すぐに連絡がくる場合もあれば、「忘れられてない…?」と心配になるほど遅めの場合もあります。

一般企業の返答と比較すると、アバウトな感じが多い気がします。笑

あまりに遅い!と感じたら、「以前、出演希望のご連絡をさせて頂いた○○と申します。」とこちらから連絡してみましょう。

出演決定

ライブハウスの方と何度かやり取りし、日程を調整します。

日程が決まったら、めでたく出演決定となります!

ライブ当日までにすること

出演が決まったら、演奏できる時間を確認します。

 

30分(転換込み)なら、楽器や機材をステージに運び込む時間と演奏時間を合わせて30 分。

1曲約5分と考え、4曲程度の演奏が良いでしょう。

 

3o分・転換10分なら、演奏を30分、前後の転換に10分使えるということです。

5曲程度の演奏が良いでしょう。

 

「少しくらいはみ出してもいいや。」は通用しません。時間は厳守です。

ライブ当日までしっかりと練習をしましょう。

演奏だけでなく、曲と曲の間でするトーク、”MC”も練習しておきましょうね。

話す内容も決めておき、練習しておくと落ち着いてライブに挑めますよ。

まとめ

今日は、初めてのライブハウス出演までの方法と流れを解説してきました。

 

料金やライブハウスの雰囲気などを知り、出演したいライブイベントを決める。

自分たちの音楽を知ってもらうための音源を用意する。

必要事項を確認したら、ライブハウスに連絡。

その後、ライブハウスとのやり取りで日程を決定する。

 

という流れでした。

 

参考になれば嬉しいです。

初めてのライブが良き思い出になりますように。

最後までお読みいただきありがとうございました!

Twitter→@sauripon

   
関連ページ