こんにちは!シンガーソングライターのB型さんです。

歌う時にうまくハモれない…とお悩みの方は多いですよね。
適した練習方法と少しのコツで、上手にハモリが歌えるようになります。
さらには、基本的なことを理解しておくことで、自分でハモリのパートを作ることができるようになります。
今回は、ハモリの基本とその練習方法やコツについて解説していきます。
↓この記事の内容を動画でも解説しています。画面中央の再生ボタンを押してご覧ください。
もくじ
ハモリとは?
「ハモリ」とは、英語の「ハーモニー」から作られた言葉です。
では、「ハーモニー」とは、何でしょう。それは、2つ以上の音が調和する響きのことです。
ですから「ハモリ」とは、「ある1つのメロディーに調和するように、異なる音程で歌い、美しい響きを作り出すこと」と言えます。
また、「ハモリ」のパートを歌うことを「ハモる」ということもあります。
「ハモリ」の基本は「3度」

ハモリの基本について、少し理解しておきましょう。
美しいハモリは、メインのメロディーから、上下に3度ずらすことで作ることができます。「上下に3度」とは、どういうことでしょうか。これを、順に解説していきます。
まず、音程を数える単位として、「度数」というものがあります。これは、2つの音がどれだけ離れているかを示すもので、「1度、2度、3度、4度、5度、6度、7度、8度」というように数えます。
基本的には、次の図のように「主となる音を1度として、どれだけ離れているか」を数えます。

この図から、「ド」から3度ずらした音は、オレンジで囲った「ミ」であることがわかります。また、下に3度ずらすこともあります。この場合は、下の図で示したように「ラ」になります。

ですから、「ド」の音にハモることができるのは、「ミ」と「ラ」であることがわかります。これらのことを踏まえると、「ドレミ」の音には、「ミファソ」や「ラシド」で歌うと、ハモれるということになります。
ここまで、ハモリの基本について解説しました。これを理解しておくと、自分でハモリを作ることもできるようになります。
けれど、これらのことが理解できなくてもハモることは可能です。ここからは、ハモリの練習方法やコツを解説していきます。
練習方法のコツは、「ハモリ」パートを覚えること

練習方法として、「ハモリパートをしっかりと覚える」ことが大変有効です。そのためには、歌いたい曲の「ハモリ」に集中し、聴き込むことが大切です。
例えば、好きな曲のメロディーを何度も聴いているうちに、自然と口ずさんでしまうことがありますよね。それは、知らない間に覚えてしまっているからです。これと同じように、「ハモリ」のパートも覚えてしまえば、自然と口ずさめるようになるのです。
そのためには、まず「ハモリ」のパートに集中して、何度も聴きます。そして歌うことを繰り返す中で、覚えていきます。
でも、CDなどの音源はメロディーが1番目立つように作られていて、 初めは「ハモリ」パートだけを聴くことは、難しく感じますよね。それでも「ハモリ」に集中して聴き続けましょう。
すると、次第に「ハモリ」が目立って聴こえるようになってきます。そして、そのパートを空で歌えるようになるまで練習します。
私自身、音楽の授業で「ハモリ」のパートを担当したことがあります。練習曲は、ディズニー映画「アラジン」の「A whole new world」でした。
その時私は、男性パートを担当することになったのです。この曲は大好きだったので、よく聴いていました。そのため、初めは、どうしてもメインのメロディーにつられてしまう…という状況でした。
そこで、私はこの方法で練習し、つられずに「ハモリ」パートを歌いきることができるようになりました。
今でも、思わず「ハモリ」のパートを歌ってしまうほど、体に叩き込まれています。笑
この経験からもわかるように、「ハモリ」パートを覚えることで、メインのメロディーにつられないように歌えるようになるのです。
この他、ハモリがつられてしまう場合の対処法を「歌がつられる!ハモリができない!4つの原因と対処法」で詳しく解説しています。
歌い方のコツ

うまくハモるために、意識すると良いコツを2つ紹介します。
「ハモリ」パートは、音量を小さめにする
うまくハモるための1つ目の時のコツは、「メインメロディーを歌う人よりも、音量を抑えて歌う」ということです。
なぜなら「ハモリ」は、メインのメロディーがしっかりと聴こえてこそ、心地よく感じるからです。
もし、あなたの好きな歌でハモリばかり聴こえてきたら、どう感じるでしょうか。おそらく、「メロディーが聴きたいのに、ハモリがうるさい!!」と思うでしょう。
そんなふうに、メインのメロディーよりもハモリパートが目立ってしまうと、アンバランスな感じになってしまいます。これでは、調和のとれた心地よい響きにはなりません。
ですので、「ハモリ」パートを歌う時は、メインメロディーの音量より小さめに歌いましょう。
メインメロディーを歌う人と合わせるように
うまくハモるための2つ目のコツは、「メインメロディーを歌う人と合わせるようにすること」です。
具体的にどのように合わせるかというと、歌い方をまねたり、音を伸ばす長さを同じにしたりするのです。
誰しも一生懸命歌っていると、つい自分の癖が出てしまいがちです。けれども、これでは、美しく調和のとれた「ハーモニー」にはなりません。つまり、一体感のない雰囲気になってしまうのです。
ですから、ハモリパートを担当するときは、自分の個性を強く出さないように気を付けましょう。できるだけメインメロディーを歌う人に合わせるイメージを持って歌うと良いですよ。
まとめ
ここまで、ハモリの基本や練習方法、歌い方について解説してきました。
・「ハモリ」とは、ある1つのメロディーに調和するように、異なる音程で歌い、美しい響きを作り出すこと。
・メインメロディーから上下3度ずらすと「ハモリ」が作れる。
・「ハモリ」をうまく歌うためには、メロディを覚えるように、そのパートを覚えることが大切。
・上手にハモるためには、メインメロディーよりも小さめに歌うことや、歌い方を合わせることがポイント。
これらの方法で、ハモリを歌うことができるようになります。さらに、自分でハモリのパートを作ることもできるようになるでしょう。
それでは、最後までお読みくださり、ありがとうございました!
B型さん

