ギターを買ってきて「さて始めよう!」と思ったものの、何からやればいいのかわからないと悩んでいませんか?
ネットで調べても情報がありすぎてよくわからないし、教則本を買えばいいのか、買うにもどの本が良いのか…?と悩みが尽きない所だと思います。
ですが、私自身の練習方法は、とてもシンプルなものでした。その方法で始めることで、初日にやる事、次の日にやる事がおのずと分かってきます。
今回は、ギター初心者さんが初日にやる練習を解説していきます。
尚、ギターはアコギもエレキも初めにやる事は全く同じですから、この内容はアコギ・エレキどちらの方も参考にしていただけます。
この記事の内容は以下の動画でも解説しています。画面中央の再生ボタンを押してご覧ください。↓↓
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もくじ
まずはチューニング
ギターを練習するぞ!とギターを抱えます。そこでまずやる事はチューニングです。
チューニングというのは、ギターの6本の弦をそれぞれ、基本の音に合わせる作業です。
このやり方については、「ギターのチューナーの使い方!チューナー別のチューニング方法を解説」で解説していますので、まずチューニングのやり方が知りたい方はそちらをご覧ください。
それが終わってから、この記事に戻ってきてくださいね◎
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コード譜を見てみよう
今回お話するのは「チューニングはできた。で、次は何をすれば良いのか?」という所です。
まずはギター演奏でよく使用される“コード譜”を見てみましょう。今回は気軽に見られるネット上にあるものを例に使用します。
それではスマホで、「好きな曲名」「コード譜」と入力し、検索してみましょう。同じタイトルの曲が複数ある場合は「アーティスト名」も追加して検索してください。
すると検索結果で、その曲のコード譜が出てきます。
この時「U―FRET」というサイトが一番上に来ることが多いです。それをクリックすると、コード譜という、歌詞と一緒にアルファベットが書かれた簡単な楽譜が出てきます。
さらにU-FRETの場合は、アルファベットの下に黒丸と線で書かれた図も表記されているでしょう。これが何かを1個ずつ解説していきます。
アルファベットはコード名
上図の赤で囲った部分のアルファベットを見てください。これは「コード」というものです。この画像はU-FRETのものですが、それ以外のものであっても、コード譜には必ずこのように歌詞の上に「コード」が表記されます。
コードとは、簡単に言うと何個かの音を一度にジャンと鳴らした和音の事です。
例えば、ド・ミ・ソを同時に「ジャーン」と鳴らすことがありますが、あれはコードを鳴らしています。ちなみにこのド・ミ・ソを一緒に慣らした和音は「C」というコード名になります。
この音の組み合わせが「レファ♯ラ」ならDというコードになって、「ミソ♯シ」ならE…というように、色々な音の組み合わせがアルファベットで示されています。
ただし、今日はこの音の組み合わせを覚える必要はありません。初めにやる事は、それぞれのコードの押さえ方を覚える事です。
その各コードの“押さえ方”は、次に解説する「コードダイアグラム」で確認することが出来ます。
コードダイアグラムでコードの押さえ方が分かる
U-FRETには、上図で青く囲った部分のように、コードとセットで黒丸と線で表された図が書いてあります。
これは「コードダイアグラム」と呼ばれる図で、ギターの指板(しばん)を表しています。下図で示したように、横線はギターの弦、縦線はフレット(フレットバー)を表しています。
次に、黒丸についてですが、これは押さえる所を示しています。つまり、各コードが書いてあるタイミングで、この図の通り弦を押さえて鳴らせば、その曲が弾けるというわけです。
もし今あなたがU-FRETではないコード譜を見ていて、このコードダイアグラムが書いてない場合は、押さえ方をネットで検索しましょう。「ギター D 押さえ方」のように、「ギター」と「コード名」に加えて、「押さえ方」や「ダイアグラム」と検索すると出てきます。
コードダイアグラムの見方を知る~向き編~
コードダイアグラムを見るとコードの押さえ方が分かります。それが分かれば、すぐに練習を始められます。
ただ、この図はちょっと見方がクセモノですので、解説しておきます。
先述の通り、図の横線はギターの弦を、縦はフレットという指板の各部屋を示しています。このフレットは、下の写真のようにヘッドの方から1フレット、2フレット、3フレット…という具合に数えていきます。
ここまでは比較的わかりやすいのですが、ややこしいのが“図の上下の向き”です。
通常、ギターを抱えた時の弦の並び方は、最も太い弦が上に来て、下に向かうほど細くなっていきます。この最も太い弦を6弦とし、下へ向かって5・4・3・2・1弦という並びになっています。
ここで多くの人は「それならこのコードダイアグラムも上から654321と並んでいるのだろう」と思いたくなるのですが、違います。
上下が逆なのです。ギターは、抱えた時に上から654321弦の順に並んでいるのに対し、コードダイアグラムの場合は、以下の図のように、上から下に向かって123456という並びになっています。
ここが注意ポイントなので、しっかり覚えておいてください。これを見て既に混乱している人もいると思いますが、こう考えてください。
「このダイアグラムの向きは、ギターを上向きにした時と同じ」です。ちょうど、次の写真のような感じです。
向きが分からなくなったら、ギターを膝の上で少し上向きにして、ダイアグラムと対応させて読むと良いです。このように読む癖を付けると、ダイアグラムの向きに違和感がなくなっていきます。
コードダイアグラムの見方を知る~〇×編~
コードによっては、コードダイアグラムの左端に○や×が書いてあるものもあります。これは、その弦の音を鳴らすか鳴らさないかを示します。
次のCコードのダイアグラムを見てください。
この場合6弦の左端にバツが付いているので、「6弦は弾かない」事を意味します。一方、〇は何を表しているかというと、「黒丸がない、つまり押さえない弦だけど鳴らしてね」という意味です。
ここから、Cコードでは54321弦を鳴らすという事が分かります。
コードダイアグラムを見ながら押さえてみよう
では、上記の見方を踏まえて、実際にダイアグラムを読んで押さえていきましょう。用意したコード譜に書いてあるコードを押さえてみてください。
この時、「どの指で押さえれば良いのか」という事で迷うと思います。「きちんと決まった指があるのではないか」と思う人もいるでしょう。ですが、結論から言うと、使える指を使えばいいです。
もちろん、基本として紹介される押さえ方はあるにはあります。
ただ、それは絶対ではありません。あくまで“目安”となる押さえ方を紹介しているだけです。
なので、とりあえずはコードダイアグラムを見て、「どうやったらこのコードを押さえられるか」をやってみてください。
人間の手の形はある程度決まっていますから、どれだけオリジナルな押さえ方をしようとしても、「これはあり得ない!」というような突飛な押さえ方になることはありません。大体同じ押さえ方になります。
気にしすぎて挫折してしまう人もいるので、初めは「使える指で押さえる」くらいに思っておけばいいです。
私自身は、始めた当初はネット環境が今ほど便利ではなかったので、「これを押さえるにはこの指とこの指を使えば押さえられるんじゃないか…」という感じで探していきました。それでも、突飛な押さえ方をしていたコードはなかったです。
なので、とりあえずコードダイアグラムを見て、押さえてみましょう。そこでもし、基本的な押さえ方を知りたくなったら、ネットで調べます。
このような要領でコード譜を見ていきます。
コードダイアグラムの見方についてもっと詳しく知りたい方は、「ギターのコードダイアグラムとは?コードの読み方・見方を解説」で解説していますので、そちらをご覧ください。
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実際に音を鳴らしてみよう
ここまで分かったら、難しいことは考えずにとりあえず弾いてみましょう。
始めはシンプルに1つのコードに付き1回「ジャーン」とする感じで弾いていきましょう。そして軽く歌ってみてください。
この時下の写真のようにピックを使って弾いてみても良いです。
ただ、ピックは慣れるのに時間がかかります。初日は「実際に音を鳴らしてみて、楽しさを感じる」という事が大切ですから、使ったことがない人は、今日はピックを持たずに手で弾いてみてください。
この時、曲の最初から順にやる必要はありません。サビからでも良いですし、AメロやBメロ等からやってみても良いです。
押さえるのが厳しいコードが出てきたら、その曲の、黒丸の少ないコードの部分を弾いてみたり、別の曲のコード譜を検索してみたりしてください。ダイアグラムの黒丸が少なめの、割と押さえやすそうなコードが出てくるものがやりやすいです。
多くの場合、サビを弾けると「おお!」と感動が大きい分、テンションが上がります。これを感じることが出来ると明日からの練習にも繋がりやすいですから、なるべく簡単そうで、楽しそうなものを選びましょう。
今日は初日なので、押さえるのが難しいコードは飛ばしてしまってOKです。とりあえず、鳴らしてみて「おお!」を感じることが大事です。
ジャーンと鳴らして歌って、「おお!楽しい!」を感じてみてください。
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スマホを使わずに始める方法もある
ここまで、スマホを使ってはじめる方法をご紹介してきました。この項では、参考程度に私自身が始めた頃のことをお話しておきます。
当時はスマホがなかったので、「アコギ弾き語り1000」というような、色々な曲のコード譜が掲載されている紙の本を使いました。そこにはコードダイアグラムが一緒に載っていなかったので、「ギターコードブック」という、コードダイアグラムが載っている本で押さえ方を調べながら練習を始めました。
コードブックはページをめくる作業が面倒だったため、教則本等の巻末付録として付いている「ギターコード一覧」はとても便利でした。
そして、コード譜集の中から「弾けそうな曲はないかなー」とペラペラページをめくって探し、シンプルそうなコード譜を見つけて弾いてみるという事をやっていました。
少し弾いてみて「難しいかな」と思ったら、またパラパラとめくり、弾けそうな曲を見つけて弾いてみて…という繰り返しでした。
要するに「ちょっと音が鳴らせそうな感じの曲に挑戦してみる」という事です。初めはこの繰り返しです。
先ほどご紹介したスマホで検索する方法と異なるのは、コード譜が紙面で、アナログなところくらいで、やっていることはほぼ同じです。
ただ、スマホでやりにくいと感じる人やアナログな方法がやりやすいと感じる方は、こちらがおすすめです。
また、弾いてみたい曲が思いつかない方は、そういったコード譜集を準備すると良いです。その中から挑戦できそうな曲探しをして、実際に鳴らして歌ってみましょう。
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実際の曲と高さが違う場合に確認するところ
ここまでの方法で実際に音を鳴らし、歌ってみた時に「あれ?本人が歌っている歌と高さが違う…」と思った方もいるかもしれません。
その場合は、コード譜の上の方に「capo○」「カポ○」のようなという表示があるので、こちらを確認してください。
「capo○」「カポ○」の○部分に1以上の数字が書かれてあれば、「カポタスト」という道具を使って曲全体の高さを変更することで、原曲と同じ高さにすることができます。
例えば、「capo2」「カポ2」であれば2フレットに、「capo5」「カポ5」であれば5フレットにカポタストを付けて、高さを調整するのです。カポタストは以下の写真のように、フレットバーに平行になるように取り付けます。
その上で、カポタストのところを0フレットと考えて、そのコード譜通り弾くと元の曲と同じ高さで歌えますよという表示です。だから、この表示があった場合、カポを付けていないと歌の高さは原曲とは異なるわけです。
ですが、今回はとりあえず初日の練習です。高さが違ってもよしとして、無視してOKです。
原曲と同じ高さにしたくなったらカポタストを用意すれば良いですから、今日はとりあえずコードを鳴らして、1フレーズだけでも鼻歌でいいので歌ってみましょう。これが初日から数日の練習です。
まずはこのような作業をして、ギターコードを押さえる事に慣れていきます。
もし弾きたい曲がどうしても見つからなければ、「ハッピーバースデートゥーユー」を弾いてみてください。この弾き方を以下の動画で解説していますので、参考にしてみてください。↓↓
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ギター初心者1日目の練習で大切な事
以上でご紹介したような作業を行い、初日は「とりあえず好きな曲、知っている曲を鳴らしてみて、“おお”を感じる」という事が最重要です。
練習を続けるという事は、この“おお!”の積み重ねでもあります。なので、ぜひ好きな曲や知っている曲の音を鳴らして、鼻歌でも歌ってみて“おお”を感じてみてください。
ギターを始める!というと、教則本を買ってきて、問題集みたいに前からやっていく…という進め方を想像する人も多いと思います。
ですが、正直教則本はなくても始められます。もっと言うと、教則本を楽しいと思えない人は、教則本なしで進める方法の方が良いと思います。
私自身はまさに教則本にワクワク出来ないタイプでした。だから、一番初めの段階では、全く教則本は使わずに練習していました。
では何をどんな練習をしていたかというと、今回紹介したような「好きな曲を弾くぞ!」という練習のみです。
始めはそれでOKです。「基本に忠実にきちんとやらなければ!」と思う必要はありません。
「きちんとやらなきゃ」という思いでやると、「分からない」がやってきたときに、切り抜ける方法にも「きちんとした方法がある」と思ってしまいます。そうなると、その方法が分からなかったときに嫌になります。
でも、「切り抜けられたらそれでOK!」として進んで行くと、切り抜ける方法を自分で見つけようとできるので、柔軟な発想がしやすくなります。
結果的にその方が続いていきますから、「やってみたい」に忠実に始めていただけたらと思います。
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ギター初心者1日目!初日にやる練習はコレ!:まとめ
今回は、ギター初心者が初日にやる練習をご紹介しました。
詳しく解説してきたので長くなりましたが、まとめると、重要なことは以下の2点です。
・押さえやすそうなコードの曲を見つけて、ギターの音を鳴らしてみる。
・簡単に鳴らしながら鼻歌等軽く歌ってみて「おお!」を感じる。
これをやる事で、ギターの音を鳴らす喜びを感じられ、「また明日も鳴らしてみよう!」という気持ちになれます。そしてこれを繰り返すことで、弦を押さえるという事に慣れていくことができます。
それがギター演奏の基本になっていきますので、ぜひ「楽しい!」を感じる練習をしてみてください。
参考になれば嬉しいです。
尚、ただいまギター初心者さんに向けて無料レッスン動画を配信中です。以下のリンクよりお受け取りいただき、ぜひ日々の練習にお役立てください。
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B型さん