ギター弦の交換方法が分からない、と弦の張り替えを恐れる人は多いです。確かに、説明書があるわけでもないし、適当にやるのは怖いですよね。
ですが、交換方法さえきちんと知っておけば、何も恐れることはありません。弦交換が自分で出来れば、いつも良い音のギターで楽しく練習することができます。
今回は、アコースティックギターの弦の交換方法を、初心者さんにもわかりやすく「外し方から張り方」まで順を追って解説していきたいと思います。
↓この記事の内容を動画でも解説しています。画面中央の再生ボタンを押してご覧ください。
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もくじ
アコギの弦交換で使用する道具
アコギの弦交換に使用する、基本の道具は以下の4点です。
写真左上から時計回りに、チューナー・ラジオペンチ・ギタークロス・新しい弦の4点です。
作業中、固い所にギターをぶつけて傷つけてしまわないように、カーペットや畳の上など柔らかいところで行うと安心です。
アコギ弦の取り外し方
新しい弦を張る前に古いものを外しましょう。
ギターの弦は、「切る」「ブリッジピンから外す」という2ステップで取り外すことができます。その方法を順に、詳しく解説していきます。
弦を切る
では、ギター弦を切る時の手順を見ていきましょう。
まず、全ての弦を緩めます。この時、音を鳴らしながらペグを回すとやりやすいでしょう。
音が低くなる方へ回していき、「ビヨンビヨン」と音程が感じられなくなるくらいまで緩めます。そうすると、下の写真のように6本まとめてつまめるようになります。
このくらい緩めたら、「ラジオペンチ」の切る部分で全ての弦を切っていきます。
全て切れたら、ペグ側の弦を取り除きます。
1本ずつ、グリグリと取っていきましょう。
ブリッジピンを抜く
次に、弦を止めている「ブリッジピン」を抜いていきます。
「ギタークロス」をブリッジピンにかぶせ、その上からラジオペンチで挟んで抜きます。こんなふうに、1本ずつ抜いていきます。
下の写真のように、そのまま挟むのはおすすめしません。
なぜなら、ブリッジピンが割れたり、傷ついたりしてしまうからです。ラジオペンチ以外に、以下の「ニッパー」でも取り外すことができますが、おすすめしません。
これは先まで刃物になっているため、扱いにくいからです。なので、ラジオペンチの方がおすすめです。
また、ニッパーやラジオペンチでは心配、という人は専用の「ブリッジピン抜き」という道具を使用するとより安心です。
こうして、同じ様に全ての弦を取り外したら完了です。全ての弦を取り外した後、ネックをギタークロスで拭いておくと良いですよ。
その他、切った弦は危険なので、次のように丸めて処分します。分別は自治体の決まりに従ってくださいね。
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アコギ弦の張り方
それでは、新しい弦を張っていきましょう。上の写真の製品は「ダダリオ」というメーカーのものです。
この商品は、弦ごとに輪っかの部分(ボールエンド)で色分けされており、次のように中袋にもガイドがあります。そのため、初心者さんでも各弦の見分けがつきやすいです。
これらを順に張っていきます。張り方は「弦をブリッジピンで押さえる」「弦の余分な部分を切る」「ペグに巻く」「チューニングする」の4ステップです。これらを詳しく解説していきます。
弦の先端を曲げ、ブリッジピンで押さえる
最初に、1番太い6弦を張っていきます。
下の写真のように、弦の端のボールエンド(輪っかの部分)の少し上の部分を、少し曲げます。
こんなふうに曲げておくと、弦がしっかり止まります。
次に、6弦の穴に弦のボールエンド側を入れます。
「入れすぎかな?」と思うくらい、ズボッと入れてしまって大丈夫です。そして、ブリッジピンを半分くらい差し込みます。この時、ブリッジピンの溝が弦側を向くように注意してください。
ブリッジピンを、半分くらい差し込んだら、弦を引きます。そうすると、ボールエンドが中でこつんと引っ掛かります。その後、ブリッジピンを根元まで入れます。これでボールエンド側の取り付けは完了です。
弦の余分な部分を切る
それでは、もう片方を取り付けていきましょう。まず、弦をギタークロスでふき取るようにし、一旦ピンと伸ばします。
次のようにピンと伸ばした状態で、弦を適度な長さに切ります。
切る場所は、張る弦のペグから、1.5~2個分先のところが目安です。私は6、5、4、3弦は1.5個分、2、1弦は2個分にしています。6弦の場合は、次の写真の辺りでカットします。
他の弦の切る位置を示すと以下のようになります。
ペグに巻く
それでは、弦をペグに巻いていきましょう。
まず、切った弦の先をペグの穴に通します。先端を穴から数mm出し、巻いていきます。1周目は、下の写真のように穴を通した弦の上側に巻きます。
2周目からは、ちょぼんと出た弦の先端を挟むように、下側に巻いていきます。こういうことです。↓↓
この時、巻く方向に注意が必要です。
6、5、4弦は、こうなるように巻いていきます。次の写真のように、ペグの近くで弦を押さえながら巻くと、仕上がりがきれいです。
このような手順で、ダルンダルンの弦を軽く巻き、仮止めします。
音程は最後に合わせていくので、この段階ではチューニングはしません。同じやり方で4弦まで巻いていきます。3弦からは、6~4弦とは逆巻きになるので注意してください。
頭がこんがらがったときは、アコースティックギターのヘッドの写真を見ましょう。
この方向になるように、1本ずつ考えながらゆっくり巻いていきましょう!
チューニングをする
全ての弦を張ったらチューニングします。
チューニングの方法は、「チューナーを使ってみよう!ギターのチューニング方法」で詳しく解説していますので、そちらをご覧ください。
尚、新しい弦は音程が狂いやすい為、1弦まで終えたら再度全ての弦を6弦から順にチューニングします。
なぜ新しい弦は音程が狂いやすいのかと言うと、新しい弦の特性に「伸びやすい」ということがあるからです。弦が張りたてで伸びやすいうちは、音程が狂いにくくなるまでチューニングします。
また、次のように弦を何度も上げ下げし、伸ばすこともおすすめです。こうしておくと、早く弦が伸びてくれるので狂いにくくなります。
その後、再度チューニングして演奏開始!という流れです。
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張る順番は決まっている?
弦を張る時の疑問として「弦を張る順番は決まっているのか」という事があります人によっては、「6→1→5→2→4→3の順が、ギターに負担がかからないから良い。」と言う方もいらっしゃいます。
でも、そこまで気にしなくて大丈夫です。実際、私自身はそのように張り替えをしてきましたが、ギターに負担がかかって不具合が出たという事はありません。6弦から1弦まで上から順に張っていくのがやりやすいのでおすすめです。
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ギター弦の交換時期について
ギターの弦は、定期的に交換することが必要です。
交換する頻度やタイミングについては、「ギター弦の替え時、タイミングって?交換時期や頻度について」で詳しく解説しています。
是非、合わせて読んでみてくださいね。
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まとめ
ここまで、アコギ弦の張り替え方について解説してきました。
・弦を切る時は音程感がなくなり、全ての弦をまとめてつまめるくらいに緩めてから切る。
・ブリッジピンにギタークロスなどをかけて、ラジオペンチで挟んで抜く。心配な場合は、専用の「ブリッジピン抜き」を使うと良い。
・弦のボールエンドの少し上を曲げてから、穴に入れる。ブリッジピンの溝の向きに注意し、半分くらい入れたところで弦を引く。「コツン」と止まるところまで来たらブリッジピンを全て入れる。
・ヘッド側の余分な弦を切り、ペグに巻き付ける。この作業を6・5・4・3・2・1弦の順にすべて行う。
・チューニングを複数回する。
弦交換は、初めはとても時間がかかりますが、何度も交換しているうちに慣れてきますので、焦らずにやりましょう。ゆっくりとポイントを押さえながらやってみてくださいね。
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この記事があなたの参考になれば幸いです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!
B型さん