ギター弦の張り替え方!アコギ弦の交換方法・外し方から張り方を解説

Pocket

ギター弦の交換方法が分からない、と弦の張り替えを恐れる人は多いです。確かに、説明書があるわけでもないし、適当にやるのは怖いですよね。

ですが、交換方法さえきちんと知っておけば、何も恐れることはありません。弦交換が自分で出来れば、いつも良い音のギターで楽しく練習することができます。

今回は、アコースティックギターの弦の交換方法を、初心者さんにもわかりやすく「外し方から張り方」まで順を追って解説していきたいと思います。

↓この記事の内容を動画でも解説しています。画面中央の再生ボタンを押してご覧ください。

【期間限定】こんなことまで教則本には書いてない!!現役シンガーソングライターが教えるギター講座・全16話4時間8分の無料レッスン動画を受け取る

アコギの弦交換で使用する道具

アコギの弦交換に使用する、基本の道具は以下の4点です。

写真左上から時計回りに、チューナー・ラジオペンチ・ギタークロス・新しい弦の4点です。

作業中、固い所にギターをぶつけて傷つけてしまわないように、カーペットや畳の上など柔らかいところで行うと安心です。

アコギ弦の取り外し方

新しい弦を張る前に古いものを外しましょう。

ギターの弦は、「切る」「ブリッジピンから外す」という2ステップで取り外すことができます。その方法を順に、詳しく解説していきます。

弦を切る

では、ギター弦を切る時の手順を見ていきましょう。

まず、全ての弦を緩めます。この時、音を鳴らしながらペグを回すとやりやすいでしょう。

音が低くなる方へ回していき、「ビヨンビヨン」と音程が感じられなくなるくらいまで緩めます。そうすると、下の写真のように6本まとめてつまめるようになります。

このくらい緩めたら、「ラジオペンチ」の切る部分で全ての弦を切っていきます。

全て切れたら、ペグ側の弦を取り除きます。

1本ずつ、グリグリと取っていきましょう。

ブリッジピンを抜く

次に、弦を止めている「ブリッジピン」を抜いていきます。

「ギタークロス」をブリッジピンにかぶせ、その上からラジオペンチで挟んで抜きます。こんなふうに、1本ずつ抜いていきます。

下の写真のように、そのまま挟むのはおすすめしません。

なぜなら、ブリッジピンが割れたり、傷ついたりしてしまうからです。ラジオペンチ以外に、以下の「ニッパー」でも取り外すことができますが、おすすめしません。

これは先まで刃物になっているため、扱いにくいからです。なので、ラジオペンチの方がおすすめです。

また、ニッパーやラジオペンチでは心配、という人は専用の「ブリッジピン抜き」という道具を使用するとより安心です。

こうして、同じ様に全ての弦を取り外したら完了です。全ての弦を取り外した後、ネックをギタークロスで拭いておくと良いですよ。

その他、切った弦は危険なので、次のように丸めて処分します。分別は自治体の決まりに従ってくださいね。

【無料】こんなことまで教則本には書いてない!!現役シンガーソングライターが教えるギター講座・全16話4時間8分の無料レッスン動画を受け取る

アコギ弦の張り方

それでは、新しい弦を張っていきましょう。上の写真の製品は「ダダリオ」というメーカーのものです。

この商品は、弦ごとに輪っかの部分(ボールエンド)で色分けされており、次のように中袋にもガイドがあります。そのため、初心者さんでも各弦の見分けがつきやすいです。

これらを順に張っていきます。張り方は「弦をブリッジピンで押さえる」「弦の余分な部分を切る」「ペグに巻く」「チューニングする」の4ステップです。これらを詳しく解説していきます。

弦の先端を曲げ、ブリッジピンで押さえる

最初に、1番太い6弦を張っていきます。

下の写真のように、弦の端のボールエンド(輪っかの部分)の少し上の部分を、少し曲げます。

こんなふうに曲げておくと、弦がしっかり止まります。

次に、6弦の穴に弦のボールエンド側を入れます。

「入れすぎかな?」と思うくらい、ズボッと入れてしまって大丈夫です。そして、ブリッジピンを半分くらい差し込みます。この時、ブリッジピンの溝が弦側を向くように注意してください。

ブリッジピンを、半分くらい差し込んだら、弦を引きます。そうすると、ボールエンドが中でこつんと引っ掛かります。その後、ブリッジピンを根元まで入れます。これでボールエンド側の取り付けは完了です。

弦の余分な部分を切る

それでは、もう片方を取り付けていきましょう。まず、弦をギタークロスでふき取るようにし、一旦ピンと伸ばします。

次のようにピンと伸ばした状態で、弦を適度な長さに切ります。

切る場所は、張る弦のペグから、1.5~2個分先のところが目安です。私は6、5、4、3弦は1.5個分、2、1弦は2個分にしています。6弦の場合は、次の写真の辺りでカットします。

他の弦の切る位置を示すと以下のようになります。

ペグに巻く

それでは、弦をペグに巻いていきましょう。

まず、切った弦の先をペグの穴に通します。先端を穴から数mm出し、巻いていきます。1周目は、下の写真のように穴を通した弦の上側に巻きます。

2周目からは、ちょぼんと出た弦の先端を挟むように、下側に巻いていきます。こういうことです。↓↓

この時、巻く方向に注意が必要です。

6、5、4弦は、こうなるように巻いていきます。次の写真のように、ペグの近くで弦を押さえながら巻くと、仕上がりがきれいです。

このような手順で、ダルンダルンの弦を軽く巻き、仮止めします。

音程は最後に合わせていくので、この段階ではチューニングはしません。同じやり方で4弦まで巻いていきます。3弦からは、6~4弦とは逆巻きになるので注意してください。

頭がこんがらがったときは、アコースティックギターのヘッドの写真を見ましょう。

この方向になるように、1本ずつ考えながらゆっくり巻いていきましょう!

チューニングをする

全ての弦を張ったらチューニングします。

チューニングの方法は、「チューナーを使ってみよう!ギターのチューニング方法」で詳しく解説していますので、そちらをご覧ください。

尚、新しい弦は音程が狂いやすい為、1弦まで終えたら再度全ての弦を6弦から順にチューニングします。

なぜ新しい弦は音程が狂いやすいのかと言うと、新しい弦の特性に「伸びやすい」ということがあるからです。弦が張りたてで伸びやすいうちは、音程が狂いにくくなるまでチューニングします。

また、次のように弦を何度も上げ下げし、伸ばすこともおすすめです。こうしておくと、早く弦が伸びてくれるので狂いにくくなります。

その後、再度チューニングして演奏開始!という流れです。

【無料】こんなことまで教則本には書いてない!!現役シンガーソングライターが教えるギター講座・全16話4時間8分の無料レッスン動画を受け取る

張る順番は決まっている?

弦を張る時の疑問として「弦を張る順番は決まっているのか」という事があります人によっては、「6→1→5→2→4→3の順が、ギターに負担がかからないから良い。」と言う方もいらっしゃいます。

でも、そこまで気にしなくて大丈夫です。実際、私自身はそのように張り替えをしてきましたが、ギターに負担がかかって不具合が出たという事はありません。6弦から1弦まで上から順に張っていくのがやりやすいのでおすすめです。

現在、ギター初心者さんに向けて無料レッスン動画を配信中です。以下のリンクよりお受け取りいただけますので、ぜひご活用ください。

【無料】こんなことまで教則本には書いてない!!現役シンガーソングライターが教えるギター講座・全16話4時間8分の無料レッスン動画を受け取る

ギター弦の交換時期について 

ギターの弦は、定期的に交換することが必要です。

交換する頻度やタイミングについては、「ギター弦の替え時、タイミングって?交換時期や頻度について」で詳しく解説しています。

是非、合わせて読んでみてくださいね。

【無料】こんなことまで教則本には書いてない!!現役シンガーソングライターが教えるギター講座・全16話4時間8分の無料レッスン動画を受け取る

まとめ

ここまで、アコギ弦の張り替え方について解説してきました。

・弦を切る時は音程感がなくなり、全ての弦をまとめてつまめるくらいに緩めてから切る。

・ブリッジピンにギタークロスなどをかけて、ラジオペンチで挟んで抜く。心配な場合は、専用の「ブリッジピン抜き」を使うと良い。

・弦のボールエンドの少し上を曲げてから、穴に入れる。ブリッジピンの溝の向きに注意し、半分くらい入れたところで弦を引く。「コツン」と止まるところまで来たらブリッジピンを全て入れる。

・ヘッド側の余分な弦を切り、ペグに巻き付ける。この作業を6・5・4・3・2・1弦の順にすべて行う。

・チューニングを複数回する。

弦交換は、初めはとても時間がかかりますが、何度も交換しているうちに慣れてきますので、焦らずにやりましょう。ゆっくりとポイントを押さえながらやってみてくださいね。

また、ただいまギター初心者さん向けに、無料レッスン動画を配信中です。以下のリンクよりお受け取りいただき、ぜひ日々の練習にお役立てください。

【期間限定】こんなことまで教則本には書いてない!!現役シンガーソングライターが教えるギター講座・全16話4時間8分の無料レッスン動画を受け取る

この記事があなたの参考になれば幸いです。

最後までお読みくださり、ありがとうございました!

B型さん

Twitter→@sauripon
   
関連ページ