ギターの練習をしていて、「コードを押さえる指は決まっているのか?」と疑問に思ったことはありませんか?
コードの押さえ方を図式化した“コードダイアグラム”には、押さえる指が指定されている場合があります。
これを必ず守らなければならないのか、時には異なる押さえ方をしても良いのかを知っておくと、スムーズな演奏に繋げることが出来るでしょう。
今回は、ギターコードを押さえる指の決まりについてお話していきます。
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コードを押さえる指に決まりはある?
ギターコードには、基本的な押さえ方があります。例えば、初心者さん向けの教則本などでは、コードダイアグラムで次のように押さえる指が示されていることがあります。
「薬」は薬指、「中」は中指、「人」は人差し指で押さえることを示しています。
このように、図に示されているものが基本的な押さえ方です。ですが、これはいつでも必ず守らなければならないものではありません。あくまで「これが基本ではありますよ」という目安のようなもので、絶対的なものではないのです。
ですので、他に自分の押さえやすい方法があれば、その方法で押さえても良いです。
例えばGコードは、多くの場合、次のように指定されます。
ところが、これでは全く歯が立たないという事で、次のような押さえ方から入る人もいます。
このように指示通りの指を守らなくても問題ありません。指定された指で押さえられずに挫折してしまうくらいなら、とりあえず押さえやすい方を採用して進めて行く方が良いです。
最終的には、様々な押さえ方に臨機応変に対応できるようになりたい所ですが、初めのとっかかりとしてはどの押さえ方から入ってもOKです。
Gコードの押さえ方については「難しいギターのGコード!押さえられない、届かない!押さえ方とコツ」でより詳しくご紹介しています。
尚、コードダイアグラムの見方については、「ギターのコードダイアグラムとは?読み方・見方を解説!」で詳しく解説しています。
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色々な押さえ方が出来るようになるのがベスト
基本的な押さえ方は絶対ではないというお話をしました。これは、前後の繋がりによって、コードの押さえ方が変わる事はよくあるからです。例えば、下のEmというコードを押さえるとします。
このコードは、人差し指と中指で押さえることもできますし、中指と薬指で押さえても良いです。ですが、この次にくるコードが、下のEコードであればどうでしょうか。
2フレットは先ほどと同じで、そこに1フレットの3弦が加わるだけです。青い四角で囲ったところですね。こうなると押さえ方は絞られ、この場合は、薬指と中指を使ってEmを押さえるのがベストという事になります。
なぜなら、次の図のようにEmを中指と薬指で押さえておけば、後は人差し指で1フレットの3弦を押さえるだけで、次のEコードに移行することができるからです。
ここでもし、前のEmを人差し指と中指で押さえていたら、一度各指を弦から離して移行する必要があります。これでは押さえ変えるのに時間がかかってしまいます。そのため、この場合のEmは薬指と中指で押さえるのが良い、という事になります。
このように、コードの押さえ方は、前後の繋がりによって合理的なものを選んで決めていきます。そうするとスムーズな演奏ができるからです。
ですから、最終的には1つのコードに対して、複数の押さえ方が出来るようになることが理想です。
初めは押さえやすい方法で良いですが、ギターをある程度弾けるようになったら、「スムーズに弾くために良い押さえ方はないか?」と研究してみることも大切です。
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「押さえやすい方で良い」の注意すべき点
先ほど「押さえやすい指使いでコードを押さえても良い」というお話をしました。
ですが、この考え方には少し注意が必要です。それは、押さえやすい指ばかりを使っていると、他の指が使えるようにならないという一面もあるからです。
例えば、初めに例に挙げたGコードの場合で考えてみましょう。
このコードは、小指・薬指・中指を使う方法が基本的な押さえ方として紹介されます。そこで、「小指が上手く使えないから」と薬指・中指・人差し指を使って押さえるのは良いのですが、こればかりでは小指がいつまでも鍛えられません。
様々なコードを押さえられるようになるためには、小指も動かせるように鍛えていかなければなりません。つまり、使いにくい指も、どこかのタイミングで使わなければならないのです。
もちろん初めのうちは、何とか使える指を使ってコードを押さえられるようになることが大切なので、押さえやすい方法で良いです。ですが、ずっとそれだけではいけません。
少し慣れてきたら、動かしにくい指も積極的に使うように心掛けましょう。
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ギターコードを押さえる指に決まりはある?:まとめ
ここまで、コードを押さえる指に決まりがあるのかどうかについて解説してきました。
・ギターコードを押さえる指に決まりはない。
・前後のコードによって押さえ方が変わることもあるため、最終的には1つのコードを色々な方法で押さえられるようになるのがベスト。
・初めは“自分にとって押さえやすい方法”を優先して良い。ただ、少し慣れてきたら、動かしにくい指も積極的に使って“使える指”にしていこう。
ギターコードを押さえる指に決まりはないことを知っていると、1つの方法に固執せずに、その都度良い方法を選ぶことが出来ます。そうすれば、スムーズに演奏できるようになります。
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参考になれば嬉しいです。
B型さん