ギター初心者の手、指先が痛い時の対処法と指の皮を硬くする方法

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ギターを始めたばかりで、弦を押さえる指先が痛いとお悩みの方、「早く弾けるようになりたいから、たくさん練習したい。なのに指先が痛くて、練習できない…。」と思っていませんか?

指先の皮が硬くなると、この痛みはなくなります。指先の皮が硬くなるまでには、ある程度流れがあります。その”流れ”や硬くするための方法、痛くなった時の対処法を知っておくことで、効率よく指先の皮を育てていくことができます。

今日は、ギターで指先が痛くなってしまったと時の対処法と、指先を硬くする方法をご紹介していきます。

↓この記事の内容を動画でも解説しています。画面中央の再生ボタンを押してご覧ください。

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指先が硬くなる理由

指先を効率よく、早く硬くしたいと考えている方は、まず「指先が硬くなる仕組み」について理解しておきましょう。

皮膚は、強い刺激を受けた部分の皮が、硬く分厚くなるという性質を持っています。その部分の皮を分厚くして、そこを守ろうとするからです。つまり、刺激を受けた時の痛みの感覚から、身体を守ろうとしているわけですね。

そして皮が分厚くなり、感覚が鈍くなります。その結果、痛みを感じなくなるという仕組みです。こういうわけで、皮が分厚く、硬くなれば、ギター弦を押さえるという刺激に痛みを感じなくなるのです。

言ってみれば、現段階で痛みを感じているという事は、皮が硬くなる前の準備段階と言えます。つまり、その痛みがいつまでも続くことはないのです。

今、ギターの練習で指が痛いと悩んでいるあなたは、このことを頭に置いておいてください。

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指先が痛い時や水ぶくれができた時の処置・対処法

この記事を見てくださっているということは、おそらく今あなたは、指が痛くてたまらないのではないかと思います。そんな時の最善の対処法は、「練習を一旦休む」という事です。

一見、何の解決にもなってないように思いますよね。でも、これが結局一番の解決法で効率の良い方法なのです。

例えば、そのまま練習を続けて指先に水ぶくれができてしまったら、長い間練習ができない状態になります。これではそもそも練習ができませんから、上達どころの話ではなくなります。

このことは筋トレをイメージするとわかりやすいです。

いくら筋肉を付けたいからと言っても、筋トレ初日から、無理して何時間もトレーニングするとどうなるでしょうか。おそらく体を壊してしまいますよね。これでは意味がありません。

筋肉は、毎日少しずつ負荷をかけた後にしっかり休み、また次の日に負荷をかけるという繰り返しで付いていきます。さらに、その負荷を少しずつ増やしていくことで、筋肉を育てていくわけです。

これと同じで、指先の皮も、毎日少しずつ負荷をかけていくことで硬くなっていくのです。その間には、休むことが不可欠です。ですから、「弦を押さえるのがとても痛い」「水ぶくれができている」というような状態の時は、一旦ギターを弾くのを休むという事が重要なのです。

言ってみれば、「痛い!」と感じるのは「もうやめて!」という体のサインです。このような体の声を聞きながら進めた方が、長く継続的に続けられます。そしてそれが、効率的な上達に繋がるのです。

仮に、今ものすごく指先が痛くても、多くの場合しっかり休めば、明日には少し楽になっています。そうすれば明日、また練習ができるわけですから、焦らず少しずつ指先を硬く育てていきましょう。

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指先を絆創膏で保護?不必要な対策・対処法とは

「指先が痛いけれど、早く弾けるようになりたいから練習したい…」と思っている人は多い事でしょう。そこで、「指先に絆創膏を貼ったり、手袋をはめたりしたらいいんじゃないか」と考える人も多いです。

私自身、そう考えて絆創膏を貼って練習していたので、その気持ちはよくわかります。ですが、結論から言うと、これは不要な対処法です。なぜなら、これらの対処法は、悪あがきに過ぎないからです。

絆創膏を指先に貼って練習すれば、弦も手もべちゃべちゃになり、非常に弾きづらいです。また、貼ったからと言って全く痛くなくなるわけでもありません。

その他、手袋や指サックをはめるというような方法もありますが、完全に痛みを気にせずに練習できるわけではありません。

そんなことをしてまで練習しても、初めにできる練習は限られています。なので、変な悪あがきはせずに、少しやっては休み…を積み重ねていく方が良いです。その方が焦らず練習できますし、精神的にも休むことができるため、長続きさせやすいのです。

先ほどの筋トレの例を考えてみてもこのことが分かると思います。早く筋肉を付けたいからと言って、サポーターなどを付けて無理をしても、結果的に体を痛めてしまうことになりかねませんよね。筋トレにしても、ギターにしても、始めたばかりの時にできる事は限られているのです。

ですから、あれこれ悪あがきをするよりも、練習はひとまずやめて、また次の日チャレンジした方がよっぽど効率が良いと言えるのです。

「あれもこれもやった方が良い!」と右往左往せず、少しやっては休み、を長く続けていけば良いのだとシンプルに考えておきましょう。

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早く指先を硬くするには「休み」が必要

早く痛みから解放されて、ギターの練習に励みたいですよね。

けれど、ここまで解説してきた通り、指先が痛いのを我慢して弾き続けるのは逆効果です。なぜなら、体を痛めて、長い間練習自体できない状態になってしまうからです。早く指先を硬くしたければ、「休むこと」が非常に重要です。

特に初心者さんの頃は、練習と同じくらい、もしくはそれ以上に重要と言っても過言ではないでしょう。

仮に、痛いのを我慢して長時間強い負荷をかけてしまうと、皮膚がついて行けなくなります。その結果、水ぶくれができます。そうすれば、そもそも練習自体ができなくなります。

ですから、毎回「ちょっと痛くなってきたな…」というところで、一旦練習を終わりにしましょう。それを毎日続けることで、少しずつ皮が硬くなっていきます。

先述の筋トレの例同様、毎日少しずつ負荷をかけていって、少しずつ慣れさせていくんですね。「少し練習して、しっかり休む」。指先を硬くするには、これが一番の近道です。

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継続が大切

ギターに限った話ではありませんが、練習には“継続”が大切です。指先の皮を硬くするためにも重要です。「何を当たり前のことを!」と思うかもしれませんが、バカにできない程大切なことです。

スポーツなどでも「1日練習しないと3日戻る」とよく言われます。これは、1日練習をしないと、3日前の技術力に戻るということです。指先もこれと同じです。

仮に水ぶくれが出来てしまうと、数日間練習をお休みしなければならないことになります。つまり、休んでいる日数×3日分退化してしまうという事です。

しかも、水ぶくれがつぶれた後に再生した皮膚は、元の柔らかいものです。そしたらまた振り出しからやり直しですよね。これでは、技術的にも、指先の皮も、何週間も前に戻ってしまいます。

逆に練習量が少なくなってしまっても、毎日少しでも触り続けることができたら、確実に積み上げていけますよね。少なくとも何週間も前の状態に戻ることはないです。皮膚も、技術も。

よく「上手くなりたいなら1日1時間弾け!」などと言われることがありますが、そんな無理はしてはいけません。10分練習して痛くなれば休みましょう。5分、3分しか弾けなくても構いません。

最も大切なのは、続けることです。だから、少し痛いところで一旦休む方が、結果的に早く指先の皮も硬くすることができるということなんです。このことから毎日続けられる程度の負荷をかけていくことが大切であることが分かっていただけると思います。

余談ですが、長年バレエを続けている知人に「どうすれば足が180度も開くようになるの?」と聞いたことがあります。すると、「ちょっと痛いところで我慢する。それを毎日続けるんだよ。」との回答でした。初心者の頃に、いきなり足を180度目指して開いたら…間違いなく大変なことになります。

これと同じで、「毎日少しずつ続ける」「続けられるようにする」ことが非常に大切なのです。

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指先を硬くするのに有効な対策・方法

指先の皮を硬くするには、先述の通り「少しずつ練習し、しっかり休む」という考え方が基本です。

ですが、「他にも何か方法があるなら試してみたい」と考えている方もいることでしょう。そんなあなたに、ここでは「指先の痛みを軽減させる方法」を3つご紹介します。

弦を押さえる力を弱める

まず1つ目は、弦を押さえる力を弱めるという事です。

初めたての頃は、グーっと力を入れて弦を押さえてしまいがちです。「しっかりと押さえなければ」という気持ちがそうさせてしまうんですね。ですが、実はギターの弦を押さえるのに、それほど強い力は必要ありません。

試しに、弦を1本、人差し指で押さえてみてください。やってみると、案外指に力が入っていないと思いませんか?このことからわかるように、弦を押さえるのに強い力は必要ないのです。

ですので、実際に弦を押さえる時に、いつもより少し弱い力で押さえるようにしてみてください。それによって「このくらいの力で充分押さえられる」という事に気づけます。これを実感として理解できれば、指先の痛みも今よりは軽減されることでしょう。

細い弦に張り替える

2つ目の方法は、ギターの弦を細い物に張り替えるという事です。

ギターの弦には、細いものから太いものまで様々な太さが展開されています。標準的なものは「ライトゲージ」ですが、それよりも細い「カスタムライトゲージ」や「エクストラライトゲージ」といったものに張り替えると、押さえた時の指への負担が減り、痛みも軽減されます。

これも有効な方法の1つです。

アコギ弦の太さについては「種類は?どれが弾きやすい?ギター初心者さんのアコギ弦の選び方」で解説しています。

また、張り替え方については「ギター弦の張り替え方!アコギ弦の交換方法・外し方から張り方を解説」で詳しく触れています。

弦高を低くする

3つ目の方法として、弦高(げんこう)を低くするという事が挙げられます。

「弦高」とは、次の図で示したように、ギターの指板から弦までの高さのことを言います。

つまり、弦の高さです。指板から弦までの隙間が大きければ「弦高が高い」、反対に小さければ「弦高が低い」と言います。

この”弦高”が高いと、しっかりと弦を押さえるのに強い力が必要になります。逆に低ければ、比較的少ない力できちんと押さえることができます。

ギターの中には、弦高が高くなってしまっているものもあります。このようなギターで練習していると、必要以上に力を入れなければ弦を押さえることができません。これでは、指先への負担が大きいですから、痛みも大きくなります。

なので、一度ギターを修理する専門家である「リペアマン」さんがいる楽器屋さんに持って行き、弦高をチェックしてもらうと良いでしょう。高いようであれば、そこで少し下げてもらう事でも、弦の押さえやすさは随分変わります。

これらの方法は必ずしもしなければならない事ではありませんが、「何とか指先の痛みを軽減する方法がないか」と考えている方は試してみても良いですね◎

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まとめ

今回は、ギター演奏で指先が痛むときの対処法と指先を硬くする方法をご紹介してきました。

・指先が痛むのは、皮が硬くなる前の準備段階。いつまでもその痛みが続くことはない。

・指先が痛む時は、いったん練習をやめて休む。

・絆創膏を貼ったり、手袋をしたりして練習するのは不要な対処法。「少し練習して休む」を続けた方が効率よく皮を硬くすることができる。

・無理をして、長期間弾けない状態になってしまうのは逆効果。練習量が少なくなっても、続けられる状態で行うことが重要。

・弦を押さえる力を見直す事や、ギター弦を細いものに張り替えたり、弦高を低く調整してもらったりすることも痛みを軽減させる効果がある。

体が悲鳴を上げるほどの無理をせず、着実に練習を重ねていきましょう。このことを分かっておけば、効率よく、着実に指先の皮を硬くしていくことができます。

尚、現在ギター初心者さん向けに無料レッスン動画を配信中です。以下のリンクよりお受け取りいただき、ぜひ日々の練習にお役立てください。

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最後までお読みくださり、ありがとうございました!

B型さん

   
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