ギターストローク中にピックがずれる、落ちる、飛ぶ!持ち方が原因?

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ギターをジャンジャンとストロークしている時に、ピックがずれる、落ちると悩む人は多いです。ひどい時には飛んでいく、なんてこともあります。(経験者です。笑)

ピックがずれたり落ちたりするのには、いくつかの原因が考えられます。それらを確認し、対処していけばこの問題を解決することができるはずです。

今回は、ピックがずれたり落ちたりする原因とその対処法や、ずれないようにするための練習法を解説していきます。

↓この記事の内容を動画でも解説しています。画面中央の再生ボタンを押してご覧ください。

ピックがずれる、落ちる8つの原因と対処法

持ち方が良くない

まず1つ目に考えられるのは、ピックの持ち方が良くないということです。

ピックには“基本の持ち方”が存在します。それは、次のような持ち方です。

ポイントは親指です。基本の持ち方では、下図のように、親指はピックの先端の角に対して垂直の関係になるように置きます。

この時、親指は指先ではなく、腹の部分をピックに付けるようにして持ちます。こうやって親指でピックの上半分を隠すような感じにして、先端部分で弦を弾きます。

ところが、ピックのずれで悩んでいるという方の持ち方を見ると、親指がこのようになっていることがあります。

これでは演奏する時に、かなり手首を曲げなければならなくなります。すると手首に負担がかかり、長時間演奏することができません。また、安定もしないため、ピックがずれたり落ちたりします。

そのため、親指をピックの先端に対して垂直に持つという、“基本”の持ち方を練習してみましょう。

ピックの基本の持ち方については「ギター初心者の壁!正しいピックの持ち方・握り方」でより詳しく解説しています。

指に力を入れすぎている

2つ目の原因として考えられるのは、指に力を入れすぎているということです。指に力を入れて持ってしまうと、ピックを弦に当てた時に弦の抵抗が強くなります。すると、引っかかりが強くなるので、ピックが弦の上をスムーズに動けないようになります。

ですので、指にギューッと力を入れてしまっていないか確認してみてください。感覚としては、人指し指の側面にピックを置き、その上に親指を乗せているだけ、という感じです。

「ピックを持つ、握る」というより、人差し指側面と親指で軽く挟むようなイメージを持ってください。

弦に対してピックが深く入っている

3つ目の原因として、弦に対してピックが深く入っているということが挙げられます。つまり、こういうことです。

上の写真のように弦に対してピックが深く入っていると、抵抗が強くなります。それにピックが負けてしまってずれるのです。ですので、ピックは弦に対して、次のように“浅め”に入れることを意識してみてください。

1本ずつきちんと鳴らそう、と思うとピックを深く入れてしまいがちです。ですので、6本まとめて1本の弦であるようなイメージをもって、一気になでるようにジャラーンと鳴らしてみてください。そんなイメージを持つと浅く入れやすいでしょう。

ピックが弦に対して垂直になっていない

4つ目の原因は、弦に対するピックの角度です。

ピックを弦に当てる時は、ピックの角度を弦に対して垂直にし、先端の部分を使って弦を弾きます。

こんな感じですね。

さらに、先ほどポイントとして挙げた、“弦に対して浅めにピックを入れる”ことを意識します。すると、弦に当たるピックの面積が小さくなります。この場合、下の写真の赤線の部分だけ弦に当たることになりますよね。

こうやって当てることで、抵抗を感じにくくなり、ピックがずれたり落ちたりすることがなくなります。

ところが、こんなふうになっていたらどうでしょうか?

赤線部分を見ても分かるように、先ほどに比べて、ピックと弦が触れる面積が大きくなっていますよね。これでは抵抗が強くなるため、ピックがずれたり落ちたりしやすくなります。

ですので、ピックが弦に対して垂直になるように当てることを意識してみましょう。

腕の振り方に問題がある

5つ目の原因として考えられるのは、腕を振り方です。

ギターを弾く時の腕は、次のように上下の動きになっていることが基本です。

これを見るとわかるように、ギターは太ももに対して垂直に構え、手は真下に振り下ろしていますよね。これが次のように斜めに構えてしまうと、ピックがずれるなどの問題が起こりやすくなります。

このように、ギターを斜めに構えてしまうと、手を前後に振ることになります。すると、ピックが引っ掛かりやすくなるので、ずれたり落ちたりしやすくなります。

しかも、この構え方だとギターの穴(サウンドホール)に落ちてしまうことも…!なので、演奏する時の腕を振る軌道が上下になるようにギターを立てて構えるようにしましょう。

ピックを構える手首が曲がっている

6つ目の原因は、ピックを構える時に手首が曲がっているということです。

あなたは、ピックをこのように弦に当てていないでしょうか。

上の写真から、手首に角度がついてしまっているのが分かると思います。これは、先ほど述べた”ピックの基本的な持ち方”ができていないことによって起こる問題です。

これでは手首に負担がかかってしまいますし、親指が弦に当たるなどして、ピックもずれやすくなります。ですので、ピックの基本の持ち方で、次のように手首に角度が付かないように構えましょう。

手首だけでストロークしている

7つ目の原因は、手首だけでストロークしていることが挙げられます。

ストロークとは、ピックで弦をジャカジャカと弾くことです。このストロークは、通常「前腕」と「手首」の両方の動きを使って行います。ですが、これを手首だけで行っている場合、ピックが弦に引っかかりやすくなります。

手首だけでストロークを行うと、次の写真のように手首が必要以上に曲がります。

6弦にピックを当て始めるとときは、親指と弦は平行になっています。ですが、下の方の弦を弾く時には、親指が真下を向いてしまっています。

このように手首だけを使ってストロークすると、弦によってピックが当たる角度が変わってしまいます。さらに、これではかなりストロークに力を要します。特に、下から上に向かって弾くアップストロークでは、かなり引っ掛かりを感じます。

だからピックがずれたり落ちたりしてしまうのです。

ですので、ストロークは上腕と手首の両方を使って、あまり力を使わないで済む、ラクな方法で行うようにしましょう。

ピックが自分に合っていない

8つ目の原因として、ピックが自分に合っていないということも考えられます。

ピックの素材には、ツルツルしたものやサラサラしたもの、または滑り止めが付いたもの等、色々あります。基本的に、正しいピックの持ち方をすれば、どんなピックでも演奏することはできます。

ですが、素材の違いによって滑りやすい、ずれにくいということはあります。

私の場合は、ツルツルしたものが最もしっくりきます。

一方、サラサラとしたものは若干滑りやすく感じます。肌が乾燥気味なので、サラサラしたものだと滑るような感じがして弾きづらいです。

このように、素材によっても「合う、合わない」がありますので、色々なピックを試してみると良いですね。

また、「やけにすべるなぁ…」と感じる時は、指先に「はぁーっ」と息を吹きかけて、湿らせるのも有効です。

練習方法

ここからはピックがずれないようにするための練習方法を2つご紹介します。

指や太ももを弾いてストローク練習

まず1つ目は、指や太ももを弾(はじ)くということです。

やり方は、左手の人差し指を伸ばし、それをギターの弦に見立ててピックで弾く、というものです。こんな感じです。

ギターを弾く要領で、1→2→3→2→1→2→3…の動きを繰り返します。

これと同じように、下の図のように太ももを弾いてもいいです。

これをひたすらやる事で、ピックが抵抗を受けた時も、ずれないような持ち方を感覚的に理解することができます。この練習はギターがなくてもできるので、いつでもどこでもやってみてください◎

薄いピックを使う

2つ目は、薄いピックを使うという方法です。

アコギの演奏で最もよく使われるのは「ミディアム」という厚さのものです。まず初めに「ミディアム」を購入することが一般的なので、これを使っている方は多いと思います。

これで練習を頑張れそうなら、そのまま使い続けてもらってOKです。でも、どうしてもピックがずれたり滑ったりして辛い場合は、より薄いピックを使ってみましょう。

ミディアムより薄いものには、「THIN(シン)」というものがあります。このピックは、ミディアムに比べて薄いため、非常によくしなります。曲げてみるとその違いは歴然!

ご覧の通り、THINは薄くしなりやすいので、弦に当てた時もピックが負けてくれます。そのため抵抗が少なくなり、引っかかりを感じにくくなります。「ミディアムは使えなかったけど、こっちなら演奏できた!」ということもめずらしくありません。

ただ、この薄いピックにはデメリットがあります。それは「ギターの音が弱くなる」ということです。なので、アコギを演奏する多くの人は「ミディアム」を使っています。

ですが、まずはピックを使えるようになることが大切です。なので、まずは「シン」を使ってピックの感覚を理解し、次にミディアムを使う、というように進めていくのも1つの方法です。

「ピックなんて使えるようになる気がしない…」そんな時はぜひ試してみてください。

まとめ

今回は、ピックがずれたり落ちたりする原因とその解決法を解説してきました。

ピックがずれる原因と解決法として、以下のことをご紹介しました。

・基本の持ち方ができていない→まずは、基本の持ち方をマスターする。

・指に力を入れすぎている→親指の腹と人差し指の側面で軽く挟むイメージを持つ。

・弦に対してピックが深く入ってしまっている→6本の弦を1本ずつ鳴らそうとするのではなく、全部で1本というイメージを持ち、浅めに入れることを意識する。

・弦に対するピックの角度が良くない→ピックの先端が、弦に垂直に当たるように意識する。

・腕を振る軌道が前後になっている→ギターを垂直に構え、上下に腕を振るようにしよう。

・構える時やジャランと弾く時に手首に角度が付いている→手首には急激な角度を付けないようにする。

・ピックが自分に合っていない→色々使ってみて、どれがフィットするか試してみる。

また、ピックの練習方法として、次のようなものをご紹介しました。

・左手の人差し指や太ももを弦に見立ててピックで弾いてみる。

・ピックを薄いものに変えてみる。

これらのポイントを1つずつ確認すると、ピックの扱い方が分かってくるはずです。さらに、この壁を越えれば、ギターがもっと楽しくなります!

それでは最後までお読みくださり、ありがとうございました。

B型さん

   
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