ギターの16ビートストロークが難しい、できない!弾き方やコツを解説

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「ギターの16ビートって何?」「どうやって弾くの?」と悩むことがあると思います。

16ビートを習得すると、いかにもギターを弾いている感じになりますし、ノリの良い演奏ができるようになります。さらには、挑戦できる曲がグッと増えます。

今回は、「16ビートストローク」の基本や、練習のコツについて解説します。

↓この記事の内容を動画でも解説しています。画面中央の再生ボタンを押してご覧ください。

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ギターの16ビートストロークとは?

「16ビート」は、「シックスティーンビート」や「じゅうろくビート」と読みます。この「16ビートストローク」について解説していきます。

16ビートとは?

まず、「16ビート」の基本を理解しましょう。

「16ビート」とは、16分音符を基本とした4拍子で、2拍目と4拍目にアクセントの付くリズムのことです。「アクセント」とは、その音を目立たせるように強く弾くことです。

とはいっても、これだけではわかりづらいですよね。なので、言葉の意味を1つずつ確認しながら詳しく解説していきます。

まず、「16分音符」は、4分音符を4等分した長さです。これは、8分音符の半分の長さでもあります。図で表すと、次のようになります。

また、「4拍子」とは、4拍が1つのまとまりになるリズムのことです。つまり、「イチ、ニ、サン、シ」の4拍を1つのかたまりとし、それを繰り返すリズムのことです。次の図で確認してみましょう。

この4拍1セット分を16分音符で示すと次のようになります。

これが、“16部音符を基本とした4拍子のリズム”です。上の図の水色で囲んだ、2拍目と4拍目を目立たせるようにアクセントを付けたリズムが「16ビート」です。これを文字で表すと次のように「タカタカタカタカタカタカタカタカ」となります。

これを声に出して読んでみてください。特に赤字のところを大きな声で読むとわかりやすいですよ。これが基本の「16ビート」です。

ギターの16ビートストロークとは?

「16ビートストローク」は、先ほど解説した「16ビート」でギターを「チャカチャカ」と弾くことです。

また、「ストローク」とは、弦を弾くことです。これには、上から下に弾く「ダウンストローク」と「アップストローク」の2種類があります。同じ意味で、「ピッキング」ということもあります。

ストロークのコツについては、「やり方がわからないギターストローク!上達のコツと基本練習」で詳しく解説しています。

今回解説する「16ビートストローク」では、「ダウン」と「アップ」の両方のストロークを使います。下の図の音を声に出しながら、矢印で示したように、「ダウン(↓)」と「アップ(↑)」で交互に手を動かしてみましょう。

ここでは、アクセントを付けるところを赤字で示しました。その部分を強く読み、同時に手の振り方も大きくしてみましょう。こうするとわかりやすいですよ。

なお、アクセントの付け方については、「ギター演奏がうまくなるためには、アクセントや強弱が必須!」で詳しく解説しています。

ギターの16ビートストロークのバリエーション

ここまで、基本的な「16ビートストローク」について解説してきました。

しかし、先ほど紹介したような、「16分音符」が16個も連続する形の16ビートストロークが出てくることはまれです。ほとんどの場合、8分音符などと合わさった形で登場します。

それには、以下のように様々なバリエーションがありますが、その中でも代表的なものを紹介します。

3つ目の例は、「タイ」という記号が使われています。これは、「連続する同じ音をつなげて、1つの音符のように演奏してくださいね」という意味です。ですから、ピンクで示した部分の音は弾きません。

これらは、見た目は異なりますが、先ほど紹介した「16分音符」が連続する形の「16ビート」がもとになっています。その中の部分部分を8分音符等にすることで、異なった形になっています。

しかし、アクセントを付ける位置は同じく2拍目と4拍目です。これらはすべて、根底に16ビートのリズムがあると言えます。

なお、ここに挙げたものは一例に過ぎません。形は変わっても「16ビート」のリズムで弾くものは「16ビートストローク」です。

また、このようなリズムを演奏するときは、次の「8分音符」の弾き方がポイントになります。

これは4拍を8分音符で示したものです。これを、矢印が示しているように、すべて「ダウンストローク」で弾いてみましょう。

この動きの間に、「チャカチャカ」と16分音符を入れるイメージで弾くと「16ビートストローク」のコツがつかみやすいですよ。

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ギターの16ビートストロークができない!練習のコツ

「16ビートストローク」をどのように弾けば良いかわからないことがあるかもしれません。そんなときにおすすめの練習のコツを5つ紹介します。

リズムを口で歌う

1つ目は、「リズムを口で歌うことです。」

この記事では、リズムをカタカナで示しています。こうすることで、リズムを口ずさみやすくなるからです。こうすると、ギターでも再現しやすくなります。

例えば、初めて聞く歌を歌う時のことを想像してみましょう。この時、楽譜と歌詞だけを見て歌うのと、1度聴いてから歌うのとではどちらが歌いやすいでしょうか。おそらく後者でしょう。

これと同じで、リズムも歌ってみて、耳から確認すると再現しやすくなります。

なので、うまく弾けない時は、いったんギターを置いて、口に出して歌ってみましょう。それができると、ギターでも再現しやすくなります。

なお、どのように歌えば良いかわからないという場合は、「ギターの弾き語り!初めてのリズム譜の読み方」を参考にしてみてください。

「基本の16ビートストローク」の手首の動きを使ってリズムを確認する

2つ目は「基本の16ビートストロークの手首の動きを使ってリズムを確認する」ことです。次の図の矢印で、手の動きを確認してみましょう。

これを見ると、下と上の矢印が交互に並んでいますよね。これが基本的な「16ビート」の手の動きになります。この手の動きを基にして考えると、リズムやストロークのやり方が見えてきやすくなります。

例えば、次のようなリズムがあるとします。

これの弾き方に迷ったら、次の例のように、下と上の矢印を交互に書いて、動きを当てはめてみましょう。

この例を見るとわかるように、手の動きは先ほどの「基本の16ビートストローク」と同じように、下と上が交互に並んでいますよね。そして、弾かないところにカッコを付けるなどして、どこで音を鳴らすか、鳴らさないかを確認します。

この時、次のような手順で考えるとわかりやすいです。

この例の1拍目の「4分音符」は、初めに解説した通り、「16分音符」4つ分の長さです。なので、矢印4つ分、つまり4回手を上下する分だけ音を伸ばします。ですから、カッコ内の3つの矢印は弾かずに、手だけを動かします。

その次の2拍目は「付点8分音符」です。これは、8分音符の1.5倍の長さです。これを「16分音符」で数えると3つ分です。ですから、矢印も同じく3つ分で、音を伸ばす間は、手だけを動かします。

このように、まずは弾くところと弾かないところを明確にします。それに沿ってリズムを確認するようにすると、弾き方やリズムが理解しやすくなります。

ゆっくり弾いてみる

3つ目のコツは、「ゆっくりと弾く」ことです。

「ゆっくり」というのは、あなた自身が「確実に弾ける」速さのことです。それに慣れたら、もう少し速くして弾きます。これを繰り返し、徐々に弾きたい速さに近づけていきます。

こうすることで、リズムを確実にとらえて演奏することができるようになります。

特に「16ビートストローク」は、手首のスナップを利かせて、細かく素早く上下させなければなりません。これがおぼつかないうちに、初めから速いテンポでばかり練習すると、演奏が雑になってしまいます。これでは、誤ったストローク方法が身に付いてしまう可能性もあります。

ですから、ゆっくりと確実に弾けるようになってから、徐々にテンポを上げていく方法がおすすめです。

また、この方法は、先ほど紹介した方法と併用するとより効果的です。つまり、リズムを口で歌うときや、手首の動きを確認するときも、ゆっくりとやってみるのです。こうすることで、リズムや弾き方を理解しやすくなります。

手首のスナップを利かせて演奏する

4つ目のコツは、手首のスナップを利かせるという事です。スナップというのは、手首を動かした時に発生する自然な力や動きのことです。

例えば、手を洗った後に水を払う動作があります。この時、手首を上から下に勢いよく払いますよね。すると、その反動で上に跳ね上がるようにして、手首が上に戻ってきます。

この動き、つまり「スナップ」を使って16ビートストロークを行うのです。

特に16ビートストロークでは、手首の素早い動きが求められます。ですから、このようにスナップを利かせることが非常に重要です。

これをするためには、手首に力みがあってはいけません。ですから、手首の脱力を意識して行うことも重要です。手首を脱力させ、スナップを利かせることを意識して練習してみましょう。

全ての弦を弾こうとしない

5つ目のコツは、全ての弦を弾こうと考えないことです。

16ビートストロークは、手首を細かく素早く動かして行います。そのため、先述の通り、手首を脱力し、スナップを利かせて行う必要があるのです。

そうやって演奏しようとすると、全ての弦が鳴らないという事が起こります。ただ、ここで頑張って全ての弦を鳴らそうとする必要はありません。なぜなら、全ての弦をしっかりと鳴らしていると、手首の動きが間に合わなくなるからです。

ストロークで重要なことは、全ての弦を鳴らすことではなく、リズムを表現することです。ですから、これを最重要と考え、弦は大方鳴っていればOKと考えてください。

足で拍を取りながら演奏する

6つ目のコツは、足で拍を取るという事です。

先述の通り、16ビートは「16分音符を基本とした4拍子」です。この4拍子の「イチ、ニ、サン、シィ」の“拍”を、足で取りながら演奏すると、弾きやすくなるという事です。図にすると、以下のようになります。

上図で赤く囲んだ、1・2・3・4拍目の頭で足を踏み鳴らします。つまり、各拍の1つ目の16分音符と足を同時に鳴らすという事です。実際にやってみると、次のようになります。

このように弾きながら足を動かすのは難しい、と感じる方もいるかもしれません。そのような場合は、上図で赤く囲んだところを強めに弾いても良いでしょう。

このように、各拍の頭の音を意識すると16ビートストロークのリズムを理解しやすくなります。
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ギターの16ビートストロークが難しい、できない!弾き方やコツを解説:まとめ

ここまで、「16ビートストローク」とその練習のコツについて解説してきました。

・「16ビート」とは、16分音符を基本とした4拍子で、2拍目と4拍目にアクセントの付くリズムのこと。

・「16ビート」でギターをジャカジャカと弾くのが「16ビートストローク」。

・「16分音符」が連続する形で登場するのはまれで、多くの場合、8分音符などと合わさっている。

・「16ビートストローク」が難しく感じるときは、「リズムを口で歌う」「基本の16ビートの手の動きで、音を鳴らすポイントを確認する」「ゆっくり弾く」ということを試してみると良い。

・すべての弦をきっちり弾こうとしないことも重要で、リズムを守ることを優先する。

・手首のスナップを使って弾き、拍の頭を足踏みするとリズムを取りやすくなる。

16ビートストロークができるようになると、いかにもギターを弾いている感じになり、かっこいいですね。さらに、挑戦できる曲がぐんと増えます。

また、現在配信中のギター初心者さん向け無料レッスン動画は、以下のリンクよりお受け取りいただけます。ぜひ、日々の練習にお役立てください。

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それでは、最後までお読みくださり、ありがとうございました!

B型さん

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