「コードが押さえられない!」と悩んでいるギター初心者さんは多いです。
コードを押さえるためには、いくつかコツがあります。それを知り、慣れていくことで難なくできるようになります。
今回は、コードの押さえ方のコツについて解説していきたいと思います。
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もくじ
ギター弦が上手く押さえられない原因
ギターのコードを初めて押さえた時、「こんなの本当にできるの?」と思う人が大半だと思います。そして「自分は手が小さい、指が短いからできないんだ。」と思ってしまうことがあるかもしれません。
しかし、ギターの弦やコードが上手く押さえられないのは、それが理由ではないことがほとんどです。多くの場合、ただ「慣れていない」という事が理由です。
コードを押さえる時の指は、普段とは全く違う動きをしています。なので、慣れればほとんどの人ができるようになるのです。
できない原因を知り、その上で練習することで、少しでも早くできるようになりましょう!
コードをうまく押さえられない原因として考えられるのは、主に次の3点です。
・弦を押さえる位置
・指の使い方
・手首の角度
これらが適切でないために、押さえられないのかもしれません。それぞれの対処法やコツを見ていきましょう。
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コードを上手に押さえるためのコツ
押さえる位置は「フレットバー寄り」
ギターには「フレットバー」と呼ばれる金属の棒が打ち付けられています。以下の写真の赤線で示した部分です。
この「フレットバー」に近いところで押さえると、少ない力で楽に弦を押さえることができます。例えば、次の「E」コードを例に見てみましょう。
「E」は、2フレットの5弦と4弦と1フレットの3弦を押さえます。この時、次の写真のように各フレットのフレットバー寄りのところで押さえるといいよ、という事です。
このように、コードを押さえる時は、少し後ろ寄りに押さえることを心がけてみましょう。
指の使い方を工夫する
弦を押さえる指は立てる
上手く弦を押さえられない原因に「指先が寝ている」ことが挙げられます。下の写真のような感じです。
こうすると隣の弦も一緒に押さえてしまい、余分な音が鳴ったり、必要な音が鳴らなかったりします。なので弦を押さえる時は、次のように第一関節から指を曲げ、指先を立てるようにします。
長くギターを弾いていると、下の写真、指先の○部分あたりが硬くなってきます。
ここで弦を押さえているからです。なので、この部分が弦に当たるように意識してみてください。すると、指を立てる感覚が分かってきます。
このように指の第一関節を曲げ、指先を立てて何かを押さえるという動作は、普段あまりしませんよね。なので、初めは難しいですし、出来ないのは当たり前のことでもあります。
でも、毎日意識して押さえていると自然と癖付いてきます。その結果、当たり前のように指先を立てられるようになっていきます。
さらに、指先の皮も硬くなってくるとより押さえやすくなるので、焦らず少しずつ積み重ねていきましょう。
指先の皮については「ギター初心者の手、指先が痛い時の対処法と皮を硬くする方法」で詳しく解説しています。
親指の位置を変えてみる
コードによって、適切な“親指の位置”が変わることもあります。各コードの適切な親指の位置を探すことで、押さえやすくなることもあります。
例えば「バレーコード」や「セーハ」と呼ばれる、1つの指で複数の弦を押さえるコードの場合はこのようになります。
上の写真のように、手の甲は前に見せるように、手首から前に押し出すようなイメージで構えます。この時、親指はネック裏の中心部に軽く押し付けるように配置します。
バレーコードの押さえ方については、「難しいギターのバレーコード、Fの押さえ方のコツと練習法」で詳しく解説しています。
その他、 バレーコードではない場合、親指が次のような位置にくることもあります。
親指をネックの上に当てて、握るような位置になっていますね。
以上のように、親指の位置で押さえやすさが変わることがありますので、ちょうど良い親指の位置を探してみましょう。
爪を切る
忘れがちだけれど、意外と大きな影響を及ぼすのが「爪の長さ」です。あなたの左手指の爪は伸びていませんか?これが長いままだと非常に押さえにくくなります。
先ほど、弦を押さえるのは指先であるとを解説しました。爪が長いと、それがストッパーになって自然と指が寝てしまうため、それができません。
私自身、「今日はなんだか押さえづらいな…」と思ったら爪が伸びていた、ということが今でもあります。もちろん、深爪する必要はありませんが、人差し指・中指・薬指・小指の爪はきちんと切っておきましょう。
ちょうど良い手首の角度を知る
ギターの弦を上手く押さえられない原因に、「手首の角度」も挙げられます。
押さえるコードによって、手首の角度は少しずつ変化します。先ほど、コードによって親指の場所が変わることがあると解説しましたが、それにつられるように手首の角度も変化する、という感じですね。
適切な手首の角度にするために、確認してほしいのは手のひらのこの部分です。
ここが、下の写真のようにギターのネックについていないでしょうか?
この状態では、手首を後ろに引いたような感じになります。これでは押さえにくく、「コードチェンジ(次のコードに移ること)」もやりにくくなってしまいます。
ですので、手のひらのこの部分がネックにつかないよう、浮かせてみましょう。前から見るとこんな感じになります。
人差し指の付け根辺りをネックに当てて、そこを支点にして手首を前に少し押し出す感じにすると、その感覚がつかみやすいです◎こうすることで、指先も立ちやすくなり、押さえやすい手首の角度になります。
自分の手の使い方を研究する
コードを押さえられるようになるためには、自分の手の使い方を知ることも重要なコツです。なぜなら、人によって手の形は少しずつ異なっているからです。例えば、指の長さや手のひらの大きさ、太さ…等、色々な人がいますよね。
そのため、押さえ方のガイドなどを真似ても、同じようには押さえられないという事もよくあります。そういう時は混乱してしまいがちですが、「人によって手の形や大きさが異なるのは当たり前だから、全く同じようにはならない」という事を知っておくと取り組みやすくなります。
ですから、様々な解説を参考にしながらも、「自分の手はどのように使うと押さえやすいか」という事をいつも考えておきましょう。
また、レベルが上がっていくにつれて、自分自身のコードの押さえ方が変化していくこともあります。ですから、その時々の手の使い方を研究するという考えを持っておくことが大切と言えます。
コードを押さえられない苦行を乗り越えるために
初めのうちは、誰もが「コードが押さえられない!」という壁にぶち当たります。普段しない指の使い方をしているのですから、それは当たり前のことです。
でも、押さえられなくて何も演奏できない…という状況はつらいですよね。そんな時は、比較的押さえやすいコードが多く使われた曲を練習すると良いでしょう。簡単なコードの曲でも、少し弾けると楽しくなってきます。
その中で、コードを押さえる感覚を少しずつ覚えていくことで、楽しみながら練習することができます。
私自身の経験上、弾きやすかった曲を「アコギ弾き語り初心者さんにおすすめ!練習しやすい簡単な曲」で紹介しています。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
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まとめ
ここまで、コードが押さえられない原因や押さえるコツを解説してきました。
・フレット寄りで押さえる。
・爪は切り、弦を押さえる指は立てて、親指の位置も意識する。
・手のひらをネックに付けず、手首を前に押し出すイメージで。
・慣れればできるようになるので、まずは簡単な曲から練習してみよう。
・手の形は人によって異なるので、「どのようにすれば自分の手で押さえやすいか」を研究する。
これらを1つずつ確認して押さえる練習をすることで、必ずできるようになります。楽しみながら慣れていきましょう!
尚、現在ギター初心者向けの無料レッスン動画も配信しております。以下のリンクより受け取ることができますので、ぜひ日々の練習にご活用ください。
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最後までお読みくださり、ありがとうございました!
B型さん