「初心者がギターを弾けるようになるには、どのくらいの期間が必要?」と疑問をお持ちの方は多いですよね。
当然ですが、ギターが弾けるようになるまでにはある程度時間がかかります。ですが、大体のその期間を知っておけば心の準備ができますし、さらには人前で発表する場合は準備がしやすいですよね。
今回は、初心者さんがギターを弾けるようになるまでの期間についてお話していきます。
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もくじ
レベル別!習得に要する期間
一口に「ギターが弾ける」と言っても、どこまでできれば“弾けた”ことになるのか、人それぞれ基準が違いますよね。実際に充分弾けているように見える人も、本人は「まだまだ!」と思っている、なんてことはよくあります。ですので、ここでは1曲弾ききることを基準に考えていきます。
また、その“1曲”のレベルも、難しいものであれば当然時間がかかります。今回は、初心者さんが挑戦する標準的なレベルのものを想定し、練習もほぼ毎日行うことを前提として解説していきます。
コードが押さえられるようになる
ギターを弾けるようになるためには、まず“コード”を押さえられるようになる必要があります。指で複数の弦を一度に押さえるため、慣れないうちはなかなかできず挫折してしまう人も多い所です。ですが、すぐにできないのは当然で大体1~3か月程度かかります。
とは言え、各コードの押さえ方の難易度も色々なので、簡単なものは1か月未満で出来るようになるものもあります。その一方で、「初心者の壁」と呼ばれる「Fコード」は押さえ方も複雑です。このようなものはできるようになるまでに、数か月を要します。
ですから、C・D・Dm・E・Em・G・A・Am…などの比較的押さえやすい、基本的なコードが多く登場する曲を選ぶと良いでしょう。ただ、初めはどのようなコードも押さえにくいですし、きれいな音は鳴らないものです。
曲の練習をしているうちに、慣れていくものでもありますので、とりあえずコードの押さえ方の形を指で作ることが出来たらOKとして、進めて行きましょう。
ストロークができるようになる
コードを押さえたら、次は右手でジャカジャカと“ストローク”をして演奏します。このストロークがスムーズにできるようになるまでにおおよそ数週間かかります。
もちろん、「ジャン ジャン ジャン ジャン」と上から下に4回弾くというような、シンプルなパターンなら比較的早く出来るようになります。ですが、いかにも“ギターを弾いている”というようなパターンだと、その動きを手に癖付ける必要があるため数週間かかるでしょう。
コードチェンジがスムーズにできるようになる
コードを押さえてストロークができるようになったら曲の練習を始められますが、それには複数のコードをスムーズに繋げて弾けるようにならなければなりません。初めは数小節繋げるだけでも一苦労です。さらに、リズムやテンポを整える必要もあります。
これらのことを含めて考えると、例えば曲の1部分をスムーズに弾けるようになるまでには、数週間から1ヶ月程度かかるでしょう。
できるだけ登場するコードが少ない曲を選ぶと、この段階は越えやすくなります。
ある程度曲が通せるようになる
コードチェンジをスムーズにできるようになったら、次は曲全体をある程度通せるようになることを目指します。
最初は数小節をスムーズに弾けるようになるだけでも苦労しますが、そこを越えたら後は少し楽になります。なぜなら、1曲のうちに同じコードの並びが繰り返されていることが多いからです。なので、大体の人は、ここから練習のスピードが上がっていきます。
そうやって1曲を何とか通せるようになるまでには、さらに1~2ヶ月くらいかかると思っておきましょう。
1曲弾き語りができるようになる
ギターで弾き語りをする場合は、ギターが何とか形になってきたら、次はそこに歌を乗せていきます。「ギターが弾けたら後は歌を乗せるだけ」と思いきや、これがそんなにすぐにできるわけではないのです。
なぜかというと、歌を乗せるとギターがそれにつられてしまい、演奏が崩れてしまうという事が度々起こるからです。
この状態を抜け出すためには、歌は歌だけで練習し、ある程度覚えておくことが求められます。また、ギターは無意識レベルで手が動いてしまう程度までに体に覚え込ませなければなりません。
ですから、ギターが弾けるようになってそこに歌を乗せた状態にできるまでには、さらに約1~2ヶ月はかかると考えておきましょう。
人前で発表できるようになる
1曲まるまる弾き語りできるようになったら、人前で演奏したと考えている人もいるでしょう。こうなるとさらに練習期間が必要になります。
ただ何とか1曲通せるようになっただけの状態だと、本番では演奏が止まったり、ミスを連発したり…という事になりかねません。そうならないために、「ただ何とか1曲通せるようになった状態」を越えて、より完成度を高めていく必要があります。
ですから、1曲何とか通せるようになった後には、完成度を高めていく作業と本番を想定した練習が必要になってきます。
この作業は、どこまでやっても「まだまだ」と思ってしまうものです。なので、どこを「良し」とするかでも変わってきますが、最低でもさらに1~2ヶ月はかかると考えておきましょう。
ここまでの工程を全て合わせると、最短でも半年はかかることになります。
ライブに出演できるようになる
ギターが弾けるようになったら、ライブに出演したいと考えている人もいますよね。この場合は、弾ける曲の数を増やしておく必要がありますので、さらに時間を要します。なぜなら、1曲だけ披露する形のライブは基本的にはないからです。
アマチュアミュージシャンが出演するライブの定番の形式は、ブッキングライブというものです。これは、複数のバンドやアーティストが同じ日のイベントに出演するという形式です。この場合、1アーティストに付き、約25分~30分程度の時間が与えられます。
こうなると4~5曲演奏することになりますから、演奏できる曲を増やしておかなければなりません。例え、短めのステージであっても2~3曲は持ち歌として必要になります。
こうなると新しい曲を弾けるようになることに加えて、それらの完成度を上げる期間が必要です。この期間には最低でも2~3ヶ月要するでしょう。なので、ギターを始めてからライブに出演できる形に持って行くまで、最短でも約1年は見ておく必要があります。
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1日の練習時間について
ここまで、“弾ける”状態になるまでにどのくらいの期間がかかるのかを解説してきました。では、毎日の練習は果たしてどのくらいすれば良いのでしょうか。
結論から言うと、「毎日1時間」のように、時間で区切って考えるのはおすすめしません。なぜなら、そのように考えることで、「ただ何となくギターを抱えて座っているだけ」のような中身のない練習になってしまいやすいからです。
それに、始めたばかりの頃は指先が痛くなったり、慣れない事ばかりですぐに疲れたりします。なので、毎日少しずつしか練習できないことがほとんどです。そんな中で「毎日1時間」と決めてしまうと、練習が辛くなっていく一方です。
ですから、あまり時間は気にせず、毎日少しでもギターに触るようにすることを心掛けることの方が重要です。その時に「今日は○○に注意する」というような小さな目標を立てると、集中して練習できるので上達に繋がります。
最も避けたいのは「しばらく触らないこと」です。ギターは、一見変化のない毎日の練習の積み重ねで段々と弾けるようになっていくものです。なので、数日触らないだけでも手や指は、元の状態に戻ってしまうのです。
よく楽器は「1日弾かないと3日前に戻る」と言われますが、何年も弾いて、ギター仕様の体になっている人でさえそのように感じます。これがギターを始めたばかりの初心者さんとなると尚更です。
指先が痛くて辛くてギターが触れそうになかったら、指を開く練習だけでも良いです。とにかく、練習時間は短くても“ギターから離れてしまわないこと”を心掛けましょう。
指先が痛くなった時の対処法については「ギター初心者の手、指先が痛い時の対処法と指先の皮を硬くする方法」で解説しています。
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早く弾けるようになるためには?
先述の通り、ギターが弾けるようになるためには、ある程度の時間がかかります。ただ、多くの人が「その中でもできるだけ早く、楽しく弾けるようになりたい」と思っているはずです。そのためには、モチベーションを維持して練習できることが非常に重要です。
ここでは、その”モチベーション”を維持しながら続けていくための方法を2つご紹介します。
好きな曲を選ぶ
1つ目は、好きな曲を練習するという事です。
巷では、初心者さんにおすすめの“練習しやすい曲”“簡単な曲”がたくさん紹介されています。もちろん初心者さんにも挑戦しやすい曲を選ぶことも大切です。ですが、ただ“簡単”という理由だけで練習曲を選ぶと、練習に飽きたり辛くなったりします。
それ以上に大切なのは、“好きな曲”を練習することです。単純な方法ですが、「これを弾けるようになりたい!」という熱い気持ちは、モチベーションを維持するのにかなり有効です。練習が辛くなっても、その気持ちがあることで挫折を防ぐこともできるからです。
また、少し弾けるようになると嬉しいですし、さらに練習を頑張りたいと思えます。こうなると上達のスピードも上がります。
好きな曲の“簡単コードバージョン”の楽譜を探すと、初心者さんでも挑戦しやすいことがあります。これらのことを踏まえて、ぜひ「この曲が弾きたい!」と憧れる曲を選んでくださいね。
どうしても見つからない場合は、初心者さんでも取り組みやすい曲を「アコギ弾き語り初心者さんにおすすめ!練習しやすい簡単な曲」「アコギ・ギター弾き語り初心者女子におすすめ!女性アーティストの曲」でご紹介していますので、参考にしてみてください。
教室に通う
2つ目は、ギターを習うという方法です。教室に通う他に、最近ではオンラインで習う事もできるようになってきました。
習うことで、やる気がなくなっても、次のレッスンや宿題のことを考えると「やらなければ!」と思えますよね。こうやって半ば強制的にギターに向かう環境を作ってしまうのです。そうすると否が応でもギターを触る機会が多くなりますから、早く弾けるようになるでしょう。
また、疑問が浮かんだり、間違って理解していることがあったりしても、先生に見てもらうことで指摘してもらえます。この点はギターを習う大きなメリットです。
「自分1人ではダラダラとやってしまいそう」「誰かにみてもらいたい」と思う方は、この方法を選択肢の一つにすると良いですね。
「アコギは独学では難しい?ギター初心者さんのための独学練習法」で、独学と習いに行くことのメリットについて解説していますので、参考になれば嬉しいです。
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初心者がギターを弾けるようになるまでの期間はどのくらい?:まとめ
ここまで、初心者さんがギターを弾けるまでの期間について解説してきました。
・コードを押さえられるようになるまでに約1~3か月、ストロークが出来るようになるのに数週間、コードチェンジに慣れるまでに約1ヶ月かかる。
・その後、ある程度1曲通せるようになるのに1~2ヶ月、弾き語りが出来るようになるのに1~2ヶ月、人前で発表できるようになるまでにさらに1~2ヶ月かかる。ここまでで最短でも半年はかかることになる。
・ライブに出演するとなると、持ち曲を増やし、完成度も上げる必要があるため、その期間に最低でも2~3ヶ月見ておく。
・ライブ出演をするまでには、最短でも1年はかかると考えておこう。
このように、だいたい各段階でかかる時間を知っておけば、練習の見通しも立てやすくなります。そうすれば、必要以上に思い悩まずに済み、挫折を防ぐこともできるでしょう。
なお、ただいまギター初心者さんやこれから始めたいと考えている方に向けて、無料レッスン動画をプレゼント中です。以下のリンクよりお受け取りいただき、ぜひ日々の練習にお役立てください。
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この記事が参考になれば嬉しいです。
B型さん