歌声が綺麗な人になる!綺麗にする!歌声を綺麗に出す方法、出し方

Pocket

こんにちは!シンガーソングライターのB型さんです。

Twitter→@sauripon

「綺麗な歌声で歌いたいのに、自分の声は全然ダメ…」と悩む人は多いですよね。

歌声は、いくつかのポイントを押さえることで綺麗にすることができます。それによって、歌もうまくなります。

今回は、歌声を綺麗にする方法について解説していきます。

↓この記事の内容を動画でも解説しています。画面中央の再生ボタンを押してご覧ください。

歌い慣れる

綺麗な歌声にするために、まず大切なことは「歌い慣れること」です。こうすることで、喉が歌う時の状態に慣れ、声が出しやすくなります。

これはつまり、歌う時に使うところが鍛えられているということです。そうすれば声は出しやすく、綺麗になる、というわけです。

私は、歌が好きで、中学生くらいから歌の練習を始めました。初めは、「全然声が出ない…」「もっと綺麗に声を出したい!」と悩んでいました。改めて振り返ってみると、その頃と比べて、今はクリアな声が出せるようになったと感じています。

また、風邪や花粉症で喉の調子が悪く、しばらく歌わなかったときなども、このことを実感します。その後体調が良くなってから、久しぶりに歌ってみると、どうも喉が“歌い慣れていない”感じがするんですね。

そんな状態で、「あれ?こんなんだったかな?」と思いつつ、歌い続けます。すると、数日後に、また歌いやすい状態に戻ってきます。これも、喉が「歌う時の状態」に慣れているかどうかが関係しているのでしょう。

他の例で言えば、「ジョギング」などの運動もそうですよね。

ジョギングを始めたばかりの時は、体が硬く、走りにくいと感じる人は多いでしょう。けれど、何日も続けていれば、良い感じに力を抜いて走ることができるようになってきます。

また、何年かぶりにジョギングをすると、体が「なまっている」と感じるでしょう。それでも少し走っていると、また感覚を思い出してきます。このように、普段使い慣れていない部分は、うまく使うことができません。

ですから、普段からよく歌い、歌い慣れることで声は出しやすくなります。その結果、声も綺麗になるというわけです。

自分の綺麗な声を知る

自分の歌声で、綺麗に出ているのがどのような時かを知ることも大切です。

例えば、「この曲のここを歌う時の声は良い」というようなことですね。これを知ることで、あなた自身の声質を理解することができます。そうすれば、自分の声の良いところを伸ばし、「綺麗な声」に近づけていくことができるのです。

ここで心得ておかなければならないのは、“他人のような声になろうとしないこと”です。つまり、“憧れの声と同じになれると思わない”ということですね。

なぜなら、人によって声を出すための体の作りが違うからです。人の声は、骨格などや声帯の形など、様々な要因が重なって出来上がります。

それらは、一人ひとり異なるものです。なので、これらが異なる状態で、同じ声になることは難しいのです。ですから、あなた自身の声の「綺麗」と感じるところを伸ばすという方向で捉えてください。

そうすることで、無理のない、あなただけの綺麗な声に近づけることができます。

腹式呼吸

綺麗な歌声を出すためには、「腹式呼吸」も大切です。腹式呼吸とは、お腹を膨らますように空気を取り込み、そこから吐き出す呼吸法です。これを癖付けることで、声が出しやすくなります。

なぜなら、これによってたくさんの空気を吸い、吐くことができるからです。これができると、はっきりとした声を長く出すことができます。その結果、聞き取りやすい、綺麗な歌声が出せるようになるのです。

この「腹式呼吸」については、「歌う時の腹式呼吸を習慣づけよう!練習法とやり方のコツ」で詳しく解説しています。

舌やあごを脱力させる 

綺麗な声を出すためには、舌やあごを脱力・リラックスさせることが大切です。これによって、のびやかな声を出しやすくなるからです。

反対に、ここに無駄な力が入っていると、音が綺麗に響きません。また、不必要なところにエネルギーを使ってしまうことにもなります。

すると、疲れやすくなってしまいます。その結果、声も続かず、のびやかに歌うことができなくなるのです。

私も、初めはこのような歌い方をしていました。それが原因で、歌っているとあごが痛くなったり、異常に疲れたりしていました。さらに、のびやかな声が出ないという悩みも抱えていました。

その後、舌やあごの力を抜いて歌えるようになってからは、そのような悩みが解消されていきました。この経験から、歌う時に舌やあごを脱力させることは、綺麗な声を出すために大切なポイントだと言えます。

そのためには、「リップロール」や「タングトリル」というトレーニングが有効です。これらを順に解説します。

リップロール

まず「リップロール」です。これは、次のように行います。

・上下の唇を軽く閉じたところから、空気を吐き出す。

・すると、上下の唇が細かく振動し、「ブルルルルルルル」という音が出る。

この「リップロール」を次の動画で確認してみましょう。

これを「小さい頃に遊びでやった!」という人もいるでしょう。これは、口周りの筋肉を脱力させることでできるようになります。ですので、口周りの筋肉の脱力加減を学ぶのに適しています。

タングトリル

次に「タングトリル」です。これは、「巻き舌」とも呼ばれます。

例えは良くないかもしれませんが、ドラマなどのヤクザ役のセリフで「なんじゃコラァァ!」っていうのがありますよね。あの「コラァァ!」のところで、舌がグルングルンと動いている音がこれに当たります。

このタングトリルを「ドゥルルルルルルルルル・・・」とやってみましょう。こんな感じですね。

このように舌を動かすには、「ル」や「ラ」を発音するイメージを持つとやりやすいでしょう。

また、これをするには舌の脱力が必須です。ですから、舌を脱力させる感覚を身に付けるのに、この練習が最適なのです。

これらのトレーニングをすることで、舌やあごを脱力させることができるようになります。その結果、綺麗な声に一歩近づけることができるのです。

正しい姿勢で体をリラックスさせる

歌声を綺麗にするには、正しい姿勢を習得することも有効です。なぜなら、これによって、歌う時に必要な筋肉とリラックスさせる部分を知ることができるからです。その結果、声が出しやすくなり、綺麗になるということです。

この”リラックス”が、歌う時にはとても大切なポイントになります。先ほど、綺麗な声を出すために、舌やあごの脱力が必要であるというお話をしました。

これと同じように、体全体の脱力・リラックスも大切なポイントの1つです。これによって、筋肉がほぐれ、のびやかな声を出しやすくなるからです。

反対に、歌う時に無駄な力が入っていると筋肉がこわばります。すると、歌う時に使うべき筋肉も動きにくくなります。その結果、声も続かず、のびやかに歌うことができなくなるのです。

ですから、歌う時に体を脱力させることが大切なのです。その感覚を覚えるために、「正しい姿勢」が有効です。その「正しい姿勢」というのは、次のようなものです。

この姿勢のポイントは、以下の通りです。

・足を肩幅に広げ、背筋を伸ばす。

・おへそから5cmくらいのところの「丹田(たんでん)」というツボで、上半身を支えるイメージを持つ。

・あごは、自然に引く。

この姿勢の具体的な作り方については、「歌う時の基本姿勢を写真やイラストで解説」で詳しく解説しています。

私自身、この姿勢を学んだことで、随分声が出やすくなったと感じています。この姿勢を学ぶ前は、歌った後にあごが痛くなったり、肩が凝ったりすることがありました。そんな状態だったので、のびやかな、“綺麗な声”を出せずに悩んでいました。

そこで、この“正しい姿勢”を学んだのです。これによって、歌う時の体のリラックス加減や、使う筋肉を理解することができたのです。その結果、体に無理な力を入れない状態で歌えるようになり、声ものびやかになったように感じます。

この感覚を体が覚えれば、どのような体勢でも発声できるようになります。

また、今でも「今日は声が出にくいな」と感じる時は、この姿勢を作ります。そうして、歌う時に使う筋肉やリラックス加減を確認するようにしています。

このように、「正しい姿勢」を学ぶことで、綺麗な声に一歩近づくことができるのです。

喉を開く

綺麗な声を出すために、「喉を開く」ことも大切なポイントです。こうすることで、喉に負担をかけることなく歌えるようになるからです。

ですが、「喉を開く」という感覚がよくわからないという人は多いでしょう。

日常生活で、その状態になるのは「あくび」をした時です。試しにあくびをしてみてください。この時、し始めからピークまでは、口周りに力が入っていると思います。

それが落ち着いた後半で、「はぁ」と息を吐き出しますよね。この時、たくさんの空気が外に出てくる感じがするでしょう。これが、“喉が開いている状態”なのです。

歌を歌っている時も、このように喉が開いた状態になるように意識することが大切です。このように発声することで、声の質が良くなります。

滑舌良く、はっきりと発音する

綺麗に聞こえる歌声にするには、滑舌良くはっきりと発音することも重要です。

はっきりと発音しようとすると、口を大きく動かします。すると、音をきちんと響かせることができます。これによって、聞き取りやすい、綺麗な声になるというわけです。

さらに、滑舌が良いことで、歌詞も聞き取りやすくなります。すると、メリハリのある綺麗な歌声に聞こえるのです。

反対に、滑舌の悪い、もごもごとした発音だと、メリハリがない歌声に聞こえてしまいます。すると、“もっちゃり”とした重たい印象になります。これでは、「綺麗」と感じる声にはなりません。

私も以前、自分の歌声がこもっているように感じ、悩んでいました。ですが、次のような経験でその悩みが解消されました。

ある時、歌詞に早口言葉が登場する曲をコピーすることになりました。ですが、初めは口が追い付かない、歌詞が聞き取りにくい…という状態で、全然歌えませんでした。こんな状態だったので、毎日猛練習しました。

その中で、早く、聞き取りやすく歌うためには、次のようなことが大切だと気づきました。それは、”口をしっかりと動かし、はっきりと発音すること”です。

その曲をコピーしたことで、私の滑舌は良くなりました。さらに、はっきりと発音するようにもなりました。これによって、自分の歌声が以前よりクリアになったと感じます。

これは、滑舌が良くなり、はっきりと発音できるようになったことで、聞き取りやすくなったからだと思います。その結果、歌声がクリアに、綺麗に聞こえるようになったのです。

このような経験から、綺麗な歌声にははっきりとした、聞き取りやすい発音と滑舌も大切であると学びました。

滑舌良い発音のためのトレーニング方法については、「歌う時の滑舌や発音の仕方で歌のうまさが変わる!トレーニング方法を紹介」で解説しています。

まとめ

ここまで、歌声を綺麗にする方法を解説してきました。

・歌い慣れる。そうすることで、喉を歌う時の状態に慣れさせる。

・自分の声質で「綺麗」と感じるところを知り、そこを磨いていく。他人の声にはなれない。

・腹式呼吸を習慣づける。

・舌やあごを脱力させる。

・正しい姿勢を知り、体全体をリラックスさせて歌えるようにする。

・喉を開いて歌えるようにする。

・はっきりと発音する。

これらのことを意識することで、自分の声を綺麗に磨いていくことができます。その結果、歌がうまくなります。

ぜひ意識してみてくださいね。

最後までお読みくださり、ありがとうございました!

B型さん

Twitter→@sauripon
   
関連ページ